本篇はコタンの守護神であるシマフクロウの神謡、鳥の啼声による吉凶の占い、娘たちの優美なツルの舞、魔神を焼いた灰から生まれたという吸血虫発生の伝承など、伝説の巨鳥からアブ・カの類にもおよぶ鳥や昆虫たちとコタンの生活との深い結びつきを説く。オオワシ、クマタカ、クマゲラ、ハシブトガラス、タンチョウヅル、オオハクチョウ等約百30種を収録。
山村崩壊の危機に立ち向かう地域からのメッセージ。日本に山村はいらないのか。森林あっての都市なのに。
鳥の世界の全貌と未来を最新データで鳥瞰。
日本では宮古諸島と八重山諸島だけに留鳥として生息している国の天然記念物リュウキュウキンバトの神秘のベールに包まれた子育て、ほか。
御岳に育まれた命は遅い春を待ち兼ねたように一気に目覚めます。青い空、さわやかな風と清流に、萌える緑や花々が色を添えます。魅力いっぱい、不思議いっぱいの自然にあなたをご案内します。
野の鳥のように自由に山河を越えて自然を渉り、生涯、鳥を愛しつづけた野鳥の父・中西悟堂のライフワーク『定本野鳥記』から、好評の諸編を編み直してお届けする野鳥記コレクション全三巻。
野鳥の父・中西悟堂が歌人・詩人の才能と博識を惜しみなく注ぎ込んだ鳥の歳時記と、現代日本の自然破壊を嘆き鳥と人の未来の展望を語ったエッセイを収録。野鳥記コレクション完結。
独特の魅力をもつ実力派作家がカナダ南東部の荒涼とした半島の姿をエピソードの集積で描き出す。コンラッドの朗読会に参加するために、凡庸な家庭生活を捨てて旅立った婦人、港町ならではの不吉な「前触れ」の数々、ミクマク族の英雄グルースカップの伝説、詩人エリザベス・ビショップの足跡を辿る旅、そして、著者の原点でもある野鳥観察記ーときに心温かく、ときに冷淡な人々、心に暗闇を忍びこませる静寂の風景、だれもノヴァスコシアを定義することはできないが、素朴なストーリーを幾重にも折り重ねることで、その地の清冽な空気と人の営みが見えてくる。稀代のストーリーテラーが情熱を傾けて、立体的に焼きつける海辺のポートレート。
妖怪は、生きている。人間の隙間を棲処にしひょっこり姿を現わす。驚かしたり、恨んだり、憑いたり、癒したり、励ましたり、今日も大忙し。
庭に訪れる野鳥58種類、家の近くの水辺で見られる水鳥18種類を紹介。
地上デジタル放送の開始によって、何が変わるのか?電磁波であふれるユビキタス社会はどんな社会なのか?本書は、地デジ、携帯電話、携帯タワー、無線LAN、テレビ放送施設周辺などの問題点を明らかにし、電磁波がどれほど我々の健康に影響しているかを検証している。また、海外の最新情報や疫学調査も取り上げ、健康被害から立ち上がった住民の反対運動やそれに関わる裁判も紹介している。我々の近未来社会を考えるための読本。
足尾鉱毒事件により谷中村が廃村となって100年。公害、開発、自然保護、治水対策、さまざまな問題を抱えながら、きょうも広大なヨシ原を風が渡る。渡良瀬遊水池の「いま」を歩く。