名女形・中村芝翫が初めて語る芸のこと家族のこと…人生の感動的なドラマ。
歴史家は旅人だ。風景の積み重なりが歴史を読み解く鍵となる。ベトナム、タイ、カンボジア、インドシネア、雲南、南インド、八重山、シンガポール…ドンソン文化からドイモイまでを歩く壮大な試み。
林業の動向に関する年次報告。
平安時代も中葉の末、寺奴の五郎次は出世を願い、千人の女と交われば願いが叶うという“千人供養”を始めた。ある夜寺の命令で墓守りをしていた五郎次は、抜群の神通力があるといわれる「外法頭」をもつ大臣の首を盗んで旅立ち、この首を餌にミコの股を盗み、また舌先三寸で信仰厚い女たちを騙して大願の成就へと近づいてゆく…。巻末に著者のライフワークの一端となる「偽造中国史&偽造日本史の全景」を収録。
自然へ愛情を注いだ『野草雑記・野鳥雑記』と風景論『豆の葉と太陽』、伝統的な遊びの意味を語った『こども風土記』、民俗学の先人の伝記研究『菅江真澄』。
身近な野鳥を楽しむなら、これだけ覚えれば十分と言える33種を精選。さらに、見た鳥を特定する近道の大きさインデックスつき。掲載順=身近な順番が基本方針。夫婦や親子、友人で、スリー・ステップを昇ってゆけば、いつの間にかベテランの入口までご案内。ベテランほど、姿より声で鳥を判別するもの。「声は聞こえど、姿は見えず」に強い味方の、楽しいナレーション入りCDつき。チェックリストや索引を裏表紙見返しに入れるなど、野外での使いやすさを最優先。お薦めの探鳥地や種々の相談窓口、本書を卒業後に使う図鑑など巻末情報も満載。
かたちの特徴から考える、彫刻のテーマの正しいとらえ方。東照宮の神職を勤めながら、陽明門等の彫刻をもとに、日本から中国までの資料を調査。モチーフを図像的な見地から整理・分類した、長年にわたる研究の集大成。
やっぱり釣り師だった(!?)松尾芭蕉。天衣無縫の釣り名人ウオッツル先生。時間旅行者として現代日本に現れた釣聖ウォルトン。アオギスの脚立釣りを考案した江戸の職人、釣りバカ三次。そのほか、借りた竿を折り、もう一度借りた竿をまた壊した男。ホテルに泊まらず、その前庭にテントを張って何日も過ごす男。ぼやきの達人ヤマちゃん。などなど、ちょっと怪しげでユニークな傑物がゾクゾクと登場。
茫然自失、苦慮苦悶、大山鳴動魚一匹、好色法螺吹幾星霜…釣りと釣り師を彩る素晴しい不幸福のトキメキをいっぱい詰め込んで、輝かしい未来の釣り師と、もはや救いがたい世紀末の釣り師に贈る、これは明らかに変な本だぞ。