一度火を落とした蒸気機関車を再び走らせる状態に戻す「動態保存」。その復活はニュースになり、観光の目玉となる。だがそこには「マニア趣味」「郷愁」「客寄せパンダ」的動機だけでは決してなし得ない、数多くの男たちの崇高な使命感と仕事人生を懸けた奮闘があった。動態保存を成し遂げ今も格闘中の大井川・秩父・真岡の3社と、中核的存在の国鉄〜JRの事例から、その歴史と現状、今後の課題を、かかわった人々の熱い思いを織り込みつつ検証する。
幹線鉄道の西村京太郎、ローカル線の辻真先…ミステリ評論家にそう評される、本格ミステリ作家クラブ会長でもある筆者が、なんと、自身の作品の裏側をばらす?!多数のペンネームを操り、伝説のテレビ番組の演出や人気アニメの脚本、そして鉄道ミステリ小説を生み出してきた筆者。古今東西、懐かしの路線や列車から、暴走の果てに作り上げてしまった妄想路線まで、著者の軽妙な語り口とともにいざ、紙上の鉄道ミステリ旅行へ…。
昭和30年代半ばから40年代初頭の東海道線電車特急、国内線航空の記録と検証。
京王線には信号機がない!?調布駅周辺はどう変わる?京王線と井の頭線で線路の幅が違うのはなぜ?現役車両すべて収録。車両・駅・沿線施設の魅力・ナゾを追う。
イギリスの産業革命の最終段階で生まれた鉄道は、ヨーロッパ各地やアメリカなどに急速に普及し、それぞれの国の工業化、経済の効率化に大きく貢献することになった。鉄道はその伝播、浸透によって社会や人々にどのような影響を与えたのか。本書は、鉄道の誕生からさかのぼり、さらに小説や絵画の描写なども踏まえ、鉄道=近代文明のもつ光と影をよみとく。
いま、すぐにでも行ける鉄道55選を紹介。
エコ、健康志向、低成長時代の価値観の変化、そして災害対応。これらの要因が合わさって、昨今、都市部を中心に自転車利用者・愛好者が急増している。一方で、クルマと自転車のみならず、自転車と歩行者の事故も頻発するなど様々な問題も発生しており、その対策は急務である。本書は、自転車を社会インフラの中に位置づけ、自転車とクルマと歩行者が共存できる都市空間を構築するための方策を、国内やイギリスでの現地取材をまじえて多角的に論じる。