橋の起源はどこに?人類はどのような橋をつくってきたか?本書は、この「橋」に対する大いなる疑問を、先史時代にまで遡り、その発生と進歩を時代を追って検証していくものである。また、歴史上の出来事を併記するとともに、橋梁史への理解をよりいっそう深める配慮も施してある。
本書では3つの項目(診断カテーテル・PTCA・緊急カテーテル)の3つの段階に分けて構成しています。Part 1はそれぞれの流れを一覧にまとめ、そのページを開いておけば、全体の流れを把握できるように配慮しました。Part 2は、Part 1で示した流れに解説を加え、わかりやすくポイントがつかめるようになっています。そしてPart 3では、なぜそうなるのか、どうして必要なのか、どういうことなのかを基礎的事項を踏まえて詳細に述べています。
本書は、一九八〇年代後半から新世紀初年度にかけての日本経済、それとの関わりでのアメリカ経済の分析を試みたものである。七一年八月のドル・金交換停止によって基軸通貨・ドルは実質的に形骸化しながら、しかし資本主義各国間の協調(アメリカの軍事力を背景とした各国への制裁、威嚇が加わった中で)によって今日までドル体制が維持されてきた。しかし、九〇年代後半以降の全世界的規模での通貨・金融投機、それによる各国実体経済の撹乱こそ、ドル体制維持策の結末といえる。結論的にいえば、今日の経済危機をもたらしている根源は、現代的金融資本の全世界的展開による金融帝国主義にある。こうした現実経済の実態分析をふまえながら、経済危機克服への基礎的理解、基本的方向性をも明かにしようと試みる。
イタリア中小企業の活力はどのようにして生み出されたのか。世界に冠たる技術と生産効率を擁する日本の中小企業はなぜ苦しんでいるのか。グローバル経済とマーシャル地域経済論との交差から、中小企業ネットワークによる地方分権型都市再生の可能性を探る。
都市交通を改善する切り札と期待されるが、施策導入によって影響を受ける関係者が多く合意形成の難しい手間のかかる方策でもある交通需要マネジメント政策(ロードプライシング、パークアンドライド、歩行者尊重道路など)について総括する。将来、他の自治体が交通施策を立案する際の貴重な資料である。
近世後期の農村社会は、自生的な農民層の分解や小商品生産の展開などにより大きく変容するが、さらに開港・維新によって画期的な劇変を遂げる。この近世から近代への移行過程の研究は、依然として近世史学の基本的課題である。著者は、卒業論文で北信幕領の石代納に取組んで以来、各種農村資料調査に参加すると共に、信州・相州・上総の幕領はじめ藩領・旗本領などの年貢と財政、土地保有と地主小作関係、稲作農家の作業日程と労働力、蚕種・製糸業を中心とする小商品生産と流通の問題等々を究明して来たが、本書はその集成である。いずれも各地域に即した史料の詳細かつ実証的分析であり、その分析手法も含めて、基本的論考である。
マルクス国家論の総括をふまえた「鎌倉国家論」の集大成!グローバリゼーション、新自由主義の中で「国家」はどうなるか。民衆による共同性の奪還を。
「世界遺産」を観光だけでなく、地域振興のための牽引的な装置としてどう活用するか。日本国内の世界遺産・暫定物件12件を取り上げ分析する。
社会、政治、宗教、美術、文学など、分野ごとに論じられてきた歴史を統合し、人々の生き生きとした創造性を中心に歴史を再構築する。運慶の無著像は西行の姿、世親像は文覚上人であるという新発見の論証、鎌倉文化を再評価する画期的な書。
鎌倉〜南北朝期の美術史を、視覚の在り方=「まなざし」の力学から考察し深化させる。絵巻物や肖像画を軸とした院政期美術を再検討、未解明の14世紀美術史を体系的に把握。研究の最前線を切り開く、新たな中世美術論。
交通は人間社会の発達に重要な役割をもち、各時代の政策・制度の下、そこに生きた人々に多大の影響を与えた。古代から近世までの水陸交通の実相を、豊富な図版とともに平易に解説。日本交通史の画期的名著を新装復刊。