本書は、陶芸、染織、革、木彫、金工、七宝、ステンドグラス、刺繍、漆芸などあらゆるクラフトを制作する多くの人々のための、図案デザインのレッスン書です。それぞれのクラフト分野においては、数多くの技法書や図案サンプル集などがすでに出版されていますが、あらゆるクラフトに使える図案デザインに視点を置いた本書は、クラフトを制作する人にとって待望の書といえます。
ここに「市民懇」という通称で親しまれてきた市民運動の過ぐる27年を振り返って見るのは、決して昔を懐かしむためではない。問題は今なお山積し、しかも新しい問題が次々と起こってくる。そうした問題と取り組む市民運動の今後の活動のためにこそ、この機会に、過去を振り返って記録に止めておくことが求められている。
古寺に代表される歴史都市。海を利用した遊びの拠点。生活圏・居住空間としての町。鎌倉にはいろいろな顔があります。本書はスケッチを通して、鎌倉らしさを描くことをテーマにしました。鎌倉を対象に、風景の探し方をまとめたものです。
北条時頼の開創した建長寺、時宗の円覚寺をはじめとする鎌倉の禅寺を網羅し、それら寺院の創建・変遷・建築・庭園・文化財・年中行事等、みどころを紹介。
海の底にあった鎌倉の市街地、武士の都鎌倉の都市計画、姿を現わした華麗な永福寺などいままで知られることのなかった鎌倉の歴史が鮮やかによみがえる。
見応えのある美術館として、展示、運営等内外にその存在感を示し、現在も精彩を放つ個性ある活動ぶりは全国美術ファンの注目の的。創立から現在までの「鎌倉近美」50年の奮闘の跡を辿る。
坂東武士の鎌倉、みなと横浜、湘南と東海道。風光明媚な相模国に展開した歴史を再現。鎌倉幕府の盛衰、相模野・丹沢の村々の暮しや黒船来航と浦賀、軍港ヨコスカなどを辿り、鴫立庵・鎌倉文化人に豊かな文化を発見する。
中世の鎌倉街道、近世の五街道から現代の高速道路網までを通観し、近代化によって交通ネットワークが構築され、さらにクルマ社会の出現によって改めて道路のあり方が問われるまでの歩みを辿る。
古い史料を読むと、松茸が日本人にとって特別な茸であったことが分かる。松茸を見つけた喜びを短歌や俳句に詠む。焼松茸を肴にして山中で飲む楽しさを狂言に仕立てる。京の松茸と田舎の松茸とを比べて品定めする。古典には椎茸、平茸、湿地、初茸、猪口など多くの茸が登場するが、松茸ほど日本人の心を動かした茸は、ほかにない。本書は、短歌、俳句、川柳、漢詩、日記、随筆、説話、狂言、小咄、あるいは菌譜、本草書、地誌、料理書、図会などさまざまな分野の史料を通じて、日本人が松茸に親しんできた様子を、詳しく見ようとするものである。併せて、松茸の発生に深い関わりを持つ自然環境(山林植生や気候)に言及している。
患者の目線に合わせ、心をこめて医の倫理を語りかけてくれる名著。日本の医療哲学の歴史を軸として、医療者と患者のふれあいの変遷がわかりやすく解説されている。