人々の怨みから生じた闇神は、流れ神を斬ることができるふた振りの刀をもたらした。一方は北条政子の弟時房の手に渡り、遠谷から奪われたもう一方は二代目将軍頼家の側近高坂景秀の手に。折しも幕府は、頼朝亡きあと頼家と北条氏の確執が露わになっていた。刀と友を追って鎌倉にのぼった真人は、権力闘争に巻き込まれていくが…。人と精霊と神の関わりを描く時代ファンタジイ。
頼朝・義経による平氏打倒から、政子・義時ら北条一族の台頭、足利将軍家の盛衰まで武家政治の流れを知り、『鎌倉殿の13人』の舞台背景もわかる一冊!
石橋山で惨敗した頼朝はなぜ短期間で復活できたのか?大河ドラマ「鎌倉殿の13人」中世軍事考証担当者が武家政権の本質を解き明かす!
「英雄」とは決して呼べない素顔をもつ若き執権・北条時宗と、そんな彼を支え将軍権力を立て直すべく大胆な改革を試みた硬骨の政治家・安達泰盛。二人が中核を担う十三世紀の日本に、ユーラシアを席巻したモンゴルの嵐が迫るー。血なまぐさい権力闘争に明け暮れる鎌倉政治史を外交、宗教、絵巻や彫刻など多様な視点から立体的に編み上げた労作!
鎌倉幕府のトップである「鎌倉殿」に仕えた武士、すなわち御家人たちはどのような人々だったのでしょうか。どのような生活をし、社会の中でどのような役割を果たしていたのでしょうか?古文書や絵巻物などの史料をもとに鎌倉武士の実像を明らかにします。
歴史をいろどる貴重な文献の数々に見る、日本語の姿かたち、その移り変わりー。
「スープ屋かまくら」は、鎌倉野菜を使った週替わりのスープのみという、北鎌倉にある小さなお店。イケメンだがコミュ障の琳がスープをつくり、人当たりのいい乾が給仕をする。イケメン兄弟のスープ屋とSNSでも赤丸急上昇中だが、じつは兄弟にはスープ屋の他にもうひとつ仕事があった。それは「鎌倉のあやかしお世話係」。不思議なモノたちが今も生まれる鎌倉で、傷ついた彼らをスープで癒やしたり、時には荒ぶる彼らを鎮めたりー。兄弟を頼り、今日も店にあやかしたちが訪れる。
由比ヶ浜で、意識不明の重体で発見された女子高生・辻曲摩季の姿が病院から消失。直後の地震で、鶴岡八幡宮の鳥居が倒壊し、さらに、源氏ゆかりの地・修善寺でも異変が発生。尋常ならざる者の影を感じた摩季の兄姉と友人の陽一は、鎌倉の殺戮史を調べはじめる。果たして、事件と怨霊の関係は?新シリーズ開幕!
毒舌家で変人の書道家、東雲清一郎。筆跡鑑定も行う彼は、書を愛しているのに、書を避けている。しかしー客の目を引く見事な書店ポップ、鎌倉の寺社を巡った御朱印帳、祖父が読みたいと望んだ特別な小説、少年が誰にも見せたくなかったメモー気持ちに嘘はつけても、文字は偽れない。文字に秘められた想いを、清一郎は明らかにしていくが…。古都・鎌倉を舞台に、文字と書、人の想いにまつわる事件を描く大人気ミステリー、第3弾!
小田原北条家の尖兵、玉縄北条家の当主・氏舜は一門を率いて関東の戦場を駆けめぐっていたが、心中では仏門への憧憬を捨て切れず、己の生きる道に思い悩んでいた。里見家より人質として送られて来た気高く美しい尼僧・青蓮尼を一目見たときから、その苦悩は一層深まる。理念と情念の相剋を描いた胸に沁みる物語。
国語は修身ではない。他人の気持ちを理解する読解力、自分の気持ちを伝える表現力、そうしたコミュニケーションツールとしての日本語力=情報編集力を鍛えるのが、国語の役割だ。本書は藤原和博の、そんな信念のもとに作られた実践的教科書。日本語使いの達人、重松清の現代小説指南と橋本治の古典読解で、国語力をアップ。
日本史の鎌倉時代的な現われ方は、昭和・平成の御代にも脈々として続いているような気がする。日本人の本質を考えるのに役立ってもらえば幸甚である。
のれん、看板、引札から現代・大量消費社会のコマーシャルに至る広告の歴史を通観し、いつの時代にも広告が人々の暮らしと密接にかかわって独自の文化を形成してきた経緯を探る。先駆者たちの足跡を辿って描き出された日本広告文化史。
カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュのマスターによる、店のこと、人、もの、音楽との出会いの話。
土木の教授として格闘する建築家、その思考と眼を凝縮したフォトエッセイ集。
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「神のみぞ知る」を知らない若者、「させていただく」を連発する、どこぞの政治家…。「週刊朝日」編集長、「朝日新聞」編集委員を務めた著者が、情けない日本語の現状、そして朝日新聞の“今”を斬る。