歌舞伎は、いつの時代もその舞台美と独特の型、ストーリー性、そして作品によっては荒唐無稽とも思われるおもしろすぎる「すじがき」で、日本人の心に訴える伝統芸能として君臨してきました。二十一世紀の今日も、現代を生きる役者が「見得」を切り、踊り、名台詞で私たちを酔わせてくれます。本書は、上演頻度の高い名作、傑作を中心に五十演目を選び、歌舞伎デビューしたいあなたのためにわかりやすく解説しました。舞台写真は、今日活躍の現役役者で構成、ほかにも観劇に必要な基礎知識やうんちくがいっぱいのコラムと、歌舞伎の楽しさが存分に伝わる内容となっています。
京都の旅館で中年女性が殺され、その知人が東京で殺された。双方の現場に残されていた「陰陽」の墨文字。連続殺人の狙いは何か?容疑者には、鉄壁のアリバイがある。そして、容疑者が参加した鎌倉・鶴岡八幡宮の流鏑馬神事で、「陰陽」のかけ声とともに起る驚くべき事件。十津川警部が大活躍する「祭り」シリーズ第四弾。
権力を握った幕府はなぜ朝廷を滅ぼさなかったのか。軍事組織だった武家政権が統治者となるまで。
京都・龍安寺の枯山水、東京・小石川後楽園の回遊式庭園、あるいは茶室の露地の佇まい。日本各地に残る名園は、時代時代の様式を持っている。祭祀や儀式の場に始まり、鑑賞の対象となり、社交の舞台ともなった庭園の美の変遷を、縄文から近代にわたってたどる。歴史を知ることで、探訪の楽しみが一段と深まるに違いない。
米原万里の生涯とロシアとの関わりを探る手掛かりにー。
骨は情報の宝庫である。古病理学は古人骨を研究対象とし、現代の医学で診断し、その個体の病気の経過と症状を明らかにする。骨にあらわれたヒト化の道のり、縄文人の戦闘傷痕と障害者介護、弥生時代以降の結核流行、江戸時代に猖獗をきわめた梅毒と殿様のガン…。発掘された人骨を丹念に調べあげ、過去の社会構造と各時代の与件とを明らかにする。
鎌倉時代の面影を残す古道を抜け、潮風のなかを相模湾に沿って走る。名刹、里山、隠れ家ビーチ、ローカル御用達の名店…。道草派サイクリストのための、寄り道情報を満載した16コース。
安房里見家から送られてきた人質・青蓮尼の姿に、俊英と謳われた玉縄北条家の若き当主・北条氏舜は息をのんだ。関東全域を巻き込んだ小田原合戦は、氏舜を否応なく武人の道、修羅の道に引きずり込むが、仏門に憧れる氏舜は、青蓮尼への想いを抱きつつ、悩み、戦い…やがて悲劇が唐突に訪れる。
一番やさしくわかる「ストーリー戦略」の実践入門。小さな会社のための「物語参加型消費」攻略法。
気鋭のスイーツ通も絶賛!おやつに、贈り物に。100レシピ収録。
人は果たして利口になれるのか?虫採り博士が現代人と自然の関係を“解剖”する。
大学一の有名人かつアンタッチャブルな存在ー東雲清一郎。美咲は祖父の手紙の鑑定を通して彼と親しくなるが、清一郎の毒舌は相変わらずで…。黒猫を介した文通相手の秘密、鎌倉の街に描かれた奇妙なマークの謎、東雲の書に対する葛藤、そして、美咲の決意ー「文字は嘘をつかない。本当に鑑定していいんだな?」鎌倉を舞台に、文字と書、人の想いにまつわる事件を描く大人気ミステリー、第2弾です。
まっしろなゆきのなかに、かまくらがひとつ、ぽつんとたっています。ここは、おばあさんのかまくらレストラン。ゆきのふるふゆのあいだだけ、あいています。おしるこたべたら、ぽっかぽか。3歳から。