鉄道と時刻表をこよなく愛する著者が列車を乗り継ぎ、みずからの足で、平安鎌倉五百四十年の史跡を訪ね歩く。平安京の見はらし、将門の首塚、奥州平泉の黄金、鎌倉切通し、草戸千軒遺構、楠木正成ゆかりの千早城。時刻表と地図を手に、歴史の舞台を各駅停車でたどる人気エッセイ。「日本通史の旅」第二弾。
日本史の鎌倉時代的な現われ方は、昭和・平成の御代にも脈々として続いているような気がする。日本人の本質を考えるのに役立ってもらえば幸甚である。
「木を生かす」という、昔の大工の知恵を今の日本人に伝える。
一九三九年夏、モンゴルの惨禍。機密文書解禁。現地証言続出。日本軍暴走-「人間の死」だけがそこにあった。封印された真実を見つめなおす歴史ルポルタージュ。
亡き両親の故郷である川越に出立することになった豊島屋の看板娘しほ。彼女が乗る船まで見送りに向かった政次、亮吉、彦四郎の三人だったが、その船上には彦四郎を目にして驚きの色を見せる老人の姿があった。やがて彦四郎は謎の刺客集団に襲われることになるのだが…。金座裏の宗五郎親分やその手先たちとともに、彦四郎が自ら事件の探索に乗り出す!鎌倉河岸捕物控シリーズ第四弾。
“姫”と“義高”-七歳の少女と十二歳の少年のふたりは、こどもの姿のまま、古都・鎌倉の町で長い長い時のなかを漂ってきた幽霊だ。そんな姫の前に、ある日紫陽花の模様の土鈴を返してほしいと言う女の子・江見里が現れて…。複雑な事情を持つ幼いふたりの亡霊が、悩みを抱えて鎌倉を訪れた人々に、不可思議な体験を見せていく…。せつなくて、ちょっと怖い鎌倉幻想物語。
歴史・文学・芸能ー斯界を代表する作家・研究者の語りおろし24話。
鳴海千紘と陸郎は同じ高校に通っている、一つ違いの実の兄弟。自分とは正反対で、人なつっこい性格の千紘だけを見つめ、幼い頃から恋心を秘め続けてきた弟の陸郎。しかしある日千紘の前に三枝瞭人という青年が現れて、ふたりのバランスは大きく変化してゆく。「傷つけたく、なかったんだ」泣きながら千紘にキスをする陸郎の想いは果たして…。
住宅というのは気持ちいい四角い部屋があって、そこに水回りなど基本的なことがあれば住めます。いろいろな趣向を凝らした部屋があって、家中をウロウロ動き回って楽しめる家よりは「じっとしていて気持ちいいなぁ」と感じるほうが断然いいと思っています。TBS系「情熱大陸」で放映された話題の建築家夫妻が設計した家。
のれん、看板、引札から現代・大量消費社会のコマーシャルに至る広告の歴史を通観し、いつの時代にも広告が人々の暮らしと密接にかかわって独自の文化を形成してきた経緯を探る。先駆者たちの足跡を辿って描き出された日本広告文化史。
アジアに生まれ、地中海へ、そしてカリフォルニアへ。2000年以上の月日を超えて、暮らしの中にあった「レモン」。ロマンあふれる果実をめぐる、旅とおいしい話。
「日本人はどこから来て、このように国造りをしたのか」「武士が台頭してきた経緯は?」知っているつもりの日本の歴史も、英語で説明するとなるとむずかしいもの。本書は、古代から現代まで、日本の歴史を大きな流れで、かつコンパクトに解説する「日本史を英語で読むため」の一冊。歴史事項の英語表現も身につけることができる。
土木の教授として格闘する建築家、その思考と眼を凝縮したフォトエッセイ集。
日本のフォーク・ソング/ニューミュージックの名曲を集めたコンピレーション・アルバム。まさにベスト・オブ・ベストという趣の選曲で、同世代の仲間と青春を語り合いながら聴きたい一枚だ。