鎌倉に武家政権を開いた源頼朝は、御恩と奉公で成りたつ封建制度で、御家人たちをまとめました。各国に守護、荘園に地頭を配し、全国も支配下におきます。頼朝の死後は、有力御家人の北条氏が執権として幕府を動かしました。後鳥羽上皇の承久の乱をしずめ、御成敗式目を定めて安定した武士の世を実現しますが、元寇のころには、御恩の土地不足、北条氏の専制に不満が高まり、幕府は危機に立たされます。
●識る、味わう、体験する。大人の夏休みがここに!この夏、日本の宿へ
海外旅行はまだ遠い夢ーー。そう思わざるを得ない状況が続いていますが、
いまはむしろ国内の隅々に目を向け、あらためて日本を深く識る絶好の機会でもあります。
ひとり静かにまだ訪れたことのない島に足を運び、歴史や物語に触れる。
大自然のなかで、風土の恵みを味わい、土地のパワーで体を整える。
あるいは、職人に弟子入りして、日本の手仕事を学ぶ……。
忘れかけていた“夏休み”を思う存分体験できる、最新の宿をご紹介します。
●夏の疲れ、食欲不振を吹き飛ばす!発酵×スパイス・レシピ
年々暑さが厳しくなる日本の夏。食欲が減退しがちな夏は、
辛味や酸味、香りをプラスできるスパイスが大活躍する季節です。
そして、このスパイスと意外にも好相性なのが、体によい食材の代表ともいえる発酵食品。
発酵が生むコクある旨みと、香り豊かなスパイスで、手間いらずの簡単レシピなのに、
お店でいただくような捻りのあるおいしさに。和からアジアンまで、
バリエーション豊かな発酵×スパイスレシピをご紹介します。
●陶芸家 黒田泰蔵さん/沈黙する「白磁」
静謐な白磁で世界的に知られる陶芸家・黒田泰蔵さん。
極限までそぎ落としたシンプルな造形と、指跡が描くやわらかな弧の轆轤目は深い印象を残し、
静かで緊張感のある、独特の存在感を湛えています。
それはまるで、言葉以上の強さを生むことがある“沈黙”のようーー
惜しくも今春、逝去されましたが、現在、大阪市立東洋陶磁美術館で開催中の特別展
『黒田泰蔵』で紹介されている作品を通して、黒田さんが希求した白磁の世界に迫ります。
●2022年の祇園祭巡行 本格参加まであと1年 鷹山、現る
イラン産の段通と、「龍村美術織物」の水引を纏った優美な姿を、誰もが感嘆とともに見上げています。
2021年5月24日、200年にわたって祇園祭の「休み山」となっていた「鷹山」が、その姿を現しました。
場所は、数寄屋建築を手掛ける工務店として日本中にその名が知られる「安井杢工務店」の作業場の一角です。
この日行われたのは、ほぼ完成した本体に、段通や水引などの「懸装品」を仮装着し、
寸法や位置を検討する「鷹山復原検討会」。復原に関わってきた、学者や関係者、
そして大勢の報道陣に囲まれた「鷹山」は、いまにも動きだしそうでした。
●辰巳芳子 スープ教室のこころ
2019年12月14日、95歳を迎えた辰巳芳子さんの「最初で最後のスープ教室」が開かれた。
ここ、鎌倉のご自宅でスープ教室を始めて23年。家庭の主婦ばかりでなく、病の人や死の淵にいる人にも
「スープがいのちを養う」として、スープの重要性を説いてきた時間は半世紀近くにもなるだろう。
ところが、新型コロナウイルスの感染拡大で、教室を閉め1年半。
オンラインで教室を開始したものの、スープ教室にはいま辰巳芳子さんの意思を継ぐ
次世代の指導者がそのフロントラインにたつようになった。96歳を迎えた先生が、いま、何を思うかーー。
近くで辰巳芳子さんと活動をともにしてきた編集者の村崎セツコさんがまとめます。
●いま学びたい、ファッションと肖像[前編]/「スタイル」を築く女性たち
「すべての創造は模倣から出発する」という言葉があります。
模倣されるからこそ本物であり、模倣が本物を超えるクリエイティビティを発揮することもあるーー
映画や雑誌、舞台を観ては、素敵な女性とその装い、立ち居振る舞いを真似ながら
“自分らしいおしゃれ”を研究してきた私たちは、「ファッション=生き方」という本質を発見しつつあります。
今回は、さまざまな節目で心の栄養となり、人生に活力を与えてくれるアイコンたちにあらためてフォーカス。
いつ見ても斬新、色褪せることなく輝く魅力を繙きます。
●いまこそ、東京のホテルで デイスパリトリート
ニューノーマルの暮らしになって、1年以上が過ぎました。
外出しづらく、いまだに仲間と集まる機会も減ったまま。閉塞感に悩む人は増えており、
自分の心と体をメンテナンスする工夫が、これまで以上に大切になっています。
そこで、そのひとつの手段として、東京のホテルのデイスパをご提案します。
たとえ日帰りの滞在でも、これほどまでに身も心も救われるとはーー。
ホテルのデイスパだからこそ叶えられる、いまの私たちの悩みに寄り添った新しいトリートメントを受けてください。
●[別冊付録]婦人画報のお取り寄せ vol.83
夏のギフトに、ご自宅用に、お惣菜やスイーツ、涼を呼ぶ雑貨を厳選/暑い夏に贈りたい季節の逸品
日本のオーナーシェフの世界は圧倒的に男社会、飲食の仕事は肉体的にも精神的にもハードで、結婚や出産などライフステージが変わりやすい女性には務まらないと。そんな厳しい世界に飛び込み、生き生きと活躍する女性料理人がいる。彼女たちはなぜ料理の道を志したのか、その決断を支えたものは。飲食に生きる人生を選んだ彼女たちの想いや喜びを丁寧に描いた、すべての働く女性たちへのエール。
将軍の尊重、朝廷との協調、北条一族内の名越流、極楽寺流、金沢流ほか庶流によるそれぞれの思惑と動向。終わりのない血で血を洗う権力闘争。激動の時代を統治した鎌倉北条氏の全貌。
スリバチ(窪地・谷間)×古道・旧道/坂/階段/水道道/川跡・水路跡。横浜・川崎・鎌倉の地形を徹底的に記した、画期的地図!起伏の細部まで緻密に再現!
2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の主人公は鎌倉幕府第2代執権・北条義時。打倒平氏を果たし、史上初の武士政権(幕府)を打ち立てた源頼朝に仕え、頼朝の死後も「13人の合議制」のリーダーとして幕府を強固な組織とした。しかしその道のりは、謀略・謀反・暗殺など、身内同士で血を流し合う陰惨なものだった。その過程の人間模様を描いた、時代小説の名手たちによる傑作を集めたアンソロジー。
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』がもっと楽しくなる!複雑で難しい!?日本中世史の入門書決定版。
鎌倉城は本当にあったのか?源氏の鎌倉入りは平氏の舅が関係した?長谷大仏は謎だらけの仏様?御家人が食べた名物料理の食材とは?ドックブリーダー!?市中はさながら犬たちの都?鎌倉公方の血書願文は自らの血液か?鎌倉を探ると歴史が見えてくる。新知見満載の60話収録!
石橋山で惨敗した頼朝はなぜ短期間で復活できたのか?大河ドラマ「鎌倉殿の13人」中世軍事考証担当者が武家政権の本質を解き明かす!
日本史上で初めての武士の世を作った男・源頼朝。その死後に幕政を支えたのは、北条義時を中心とした御家人たちだった。鎌倉幕府創設から承久の乱まで、激動の時代を彩った者たちの生涯を描く。
源義仲が平氏を退け入京を果たした。だが、清和源氏の嫡流である源頼朝は関東で挙兵するも京を目指さなかった。朝廷の権謀術数を嫌い、北条氏ら坂東武者の頂点として鎌倉で武家政権の足場を固めていく頼朝。さらに、平氏滅亡後、弟の義経討伐を名目に全国に守護、地頭を置くことに成功、朝廷に勝るとも劣らない力を得た。やがて、頼朝は政敵を次々に排し…。
源頼朝が急逝した。妻・政子は弟・義時とともに豹変、北条家への権力集中を画策する。北条家はもともと平氏である。二代将軍頼家、三代実朝を傀儡に使い、自らは執権として政権を恣にする。さらに、源氏の滅亡を狙い奸計を巡らすー一族同士の血にまみれた抗争の末開幕した源氏、源氏を裏切り頂点を奪った北条家。鎌倉政権の栄枯盛衰を描く大河歴史小説。
治承・寿永内乱や蒙古合戦をもとに、参陣作法や恩賞給付、所額に応じた軍役負担、軍事行動を支える非戦闘員など、知っているようで知らない合戦のリアルに迫る!
鎌倉幕府には、なぜ「13人の合議制」が必要だったのか?北条氏は、どのようにして権力の座に就いたのか?対立の動機がわかると、鎌倉時代はもっとリアルになる!鎌倉幕府の本質から、「13人の合議制」の成立、北条氏が「武士の政治」を確立するまでをわかりやすく解説。
ネコやヒトを救うAIMを発見し、創薬に向けた研究を加速している宮崎徹氏が、鎌倉に住む恩師・養老孟司氏を訪問する中で語り合われる「科学のハナシ」。