旧友笹野静代と会った二階堂日美子は、鎌倉まつりのハイライト、“静の舞”を二人で観る約束をした。しかし、突然静代がキャンセル。一人で出かけた日美子は、静代の友人と名乗る男に声をかけられ、一緒に祇園山に登った。が、そこには静代の死体が…。友の死の謎に迫る日美子を襲う第二の殺人!古都鎌倉の妖美さを描く渾身作!長編推理小説。
鎌倉は歩く街である。谷(やつ)と石段と切通しを女ひとり丹念に歩けば、山襞にたたずむ古寺や崖裾のやぐらの中の五輪塔が、鎌倉独特の伝説と歴史をひとつひとつやさしく話しかけてくる。
本巻は、嘉暦3年(1328)正月から、元徳2年(1330)2月までの文書を収めた。
タロット占いの名手・日美子は、友人の芳乃が開いた、中国料理店〈流鏑馬〉に招待された。しかし、日美子が出向くと彼女は留守。調理場に入ると、なんと大釜に女の釜ゆで死体が!さらに、サブ・コックらが失踪し、そのアパートからバラバラ死体が発見された。血も凍る連続殺人を結ぶ糸は何か?日美子の推理が冴える!
古都鎌倉の古戦場・稲村ヶ崎ー地元住民がカンスケ淵と呼ぶ海中から巨躯の外人男性の全裸死体が上がった。鎌倉署の刑事猿橋佳男は親友の剣崎新に事件の協力を依頼。剣崎は父の代からの骨董屋だが、難事件の解決を楽しむ変わった趣味人でもある。その彼の前に突然、外人の不審な男が訪れ、骨董品の屏風の強引な取り引きを迫った。古都を訪れる外人観光客の生態を題材に恐るべき謀略を描く長篇推理。
きれ長の眼、細い顔、貴族的な若社長夫人、体の底に凄い淫蕩の血がたぎる。今宵も快楽に酔い、のたうちまわり…。上流夫人の極秘の快楽。
古都鎌倉の30カ寺に伝わる国宝、重文などと、周辺の見どころを紹介。
あなたは何源氏か?日本人姓氏の多数派・清和源氏の諸流の発生と系譜を、時代順・地方別に探る6部作。
本巻は、元徳2年(1330)3月から、元弘元年(1331)12月に至る間の文書を収めた。
ナショナル・トラスト第1号。和歌山県田辺市天神崎。かつて南方熊楠が愛した小さくとも豊かな岬の自然を、別荘地開発から守った“シロウトの市民”たちの心温まる奮闘記。
京都の全裸女性の死体に残された指紋と鎌倉の二階堂警部夫人の友人が水中花火を見物中、落としたテレホンカードに付着した指紋が一致した。ナゾのテレホンカードの周辺で、京都では一億円の銀行強盗、鎌倉では仏像の盗難が発生。二つの古都の事件の解決に貢献したのは二階堂警部夫人日美子。好評の長篇推理。
結婚を控えた友人のみやこが、性の悩みで日美子を訪ねてきた。“夢の寺”に篭り〈夢告げ〉を受けたみやこは、無事式を挙げ、新婚旅行に旅立った。が、その翌日、日美子のもとに恐ろしい知らせが!みやこが夫を殺し、局部をえぐり取ったというのだ。友を救おうとする日美子に黒い影が迫る。「夢」に端を発した長編異色推理。