日美子の後輩にあたる女子高校生二人が下校途中で誘拐され、自宅に一億円ずつ身代金要求が届いた。犯人が女子高生のひとりに書かせた手紙には奇妙な暗号が含まれている。日美子の夫二階堂警部らが暗号解読に苦心するうち、遂に殺人事件が発生した。古都鎌倉を舞台に人間の愛憎を織り込む本格推理長編。
歴史を秘めて、ひっそりと鎮まる鎌倉…。その史都鎌倉の全容を「あますところなく伝える最も正確で詳しい案内書」と多くの方々から絶賛を浴び、修学旅行の最良のテキストとして折紙つきの書。随所に著者の博識が光る。
裁判の理念や訴訟機関がどのように変遷したのかを幕府政治史との関連で考究した本書は、鎌倉幕府史研究にとって不可欠の基礎的文献である。研究者のあいだでは永らく「幻の名著」とされてきた。鎌倉年代記初めとする諸史料を検索渉猟して成った「鎌倉幕府職員表復原の試み」を新たに付録とした。日本中世史研究に朗報をもたらす刊行。
最も輝いていた時代の鎌倉を歩く、新機軸の歴史探訪。
本書は、鎌倉を舞台にした三浦一族対北条一族の確執を中心に、鎌倉武士とその時代を浮きぼりにし、また都市鎌倉の実態を最新の発掘成果を基に考えた中世を知る必読の書。
いにしえの人物や出来事に思いを馳せ、春夏秋冬の草木の変化を楽しむ、古都の散策ガイドブック。
鎌倉時代は様々な世界観・価値観が顕在化してきた時代で、その文化伝播の特質を具体的に捉えるため、種々な角度から総合的に検討する必要があった。本書は仏教文化の浸透、宋文化の受容、さらに社会経済史・対外関係史との関連、および文化が地域・階層などにいかに関ったか等を広い視野で論究した成果で、中世文化史研究に大きく寄与する労作。
歴史の町でもあり、文学の町でもある鎌倉を、作品を通じて気ままに辿る。