「橋本聖子が自転車でソウル五輪に出場したのも、力道山がチネリに乗ってトレーニングに励んだのも、ロードレーサーにロマンを感じたからだ」-マルチ写真家・佐野猛男が自転車との熱いつき合いを語り尽くし、撮り尽くした究極のこだわり本。
鎌倉仏教を巨視的・個別的に新たに照射!総論において、既成・新興の鎌倉時代の仏教の形成と展開を辿って、その歴史過程を叙述し、各論において、いっそう考察を進めるべき問題や、改めて考察を必要とする問題を追究する。
禅宗仏殿の純粋な姿。古建築が秘める美とロマンの起源ーひとつの建築で一巻にまとめた『魅惑の仏像』姉妹編。
「博物」とは広くものを知る、の意である。訓詁名物や本草の学に発した博物学は、人々の自然への愛好に支えられて、動植物の科学へと発展していった。学者たちはあくなき探求心をもって「見えない学校」を形成し、厖大な図譜を遺した。本書は、江戸期における博物学の開花を中心に、先史から現代に至る日本人の科学精神の歴史を一望した比類ない通史である。陸水生物学の第一人者によって著された、本邦博物学研究の金字塔的著作。
鎌倉時代の古文書を網羅し、編年式に集大成した中世史研究の根本資料。本券は、正中2年(1325)10月から、嘉暦2年(1327)12月に至るまでの文書を収めた。正中は、3年4月26日に嘉暦と改元し、嘉暦2年には9月に閏月があるので、正味は28ヶ月となり、2年4ヶ月分となる。
本巻には嵯峨院跡大沢地、平等院、法金剛院、浄瑠璃寺、円成寺、毛越寺、観自在王院、白水阿弥陀堂、称名寺、南禅院、東光寺、永保寺、恵林寺、深田氏邸、西芳寺、天龍寺、宗隣寺、金閣寺を収録。
本書は鎌倉・湘南・箱根を紹介した、クルマで旅するためのガイドブックです。ひとつの街で過ごす“エリア”と、ポイントとポイントを結んで走る“ドライブコース”とに分けて編集してあります。
本書は、『鎌倉遺文』古文書編第21巻から30巻までの人名・地名索引である。
春ー満開の夜桜の下で、夏ー花火大会の夜に、殺人事件が…。鎌倉が秘める妖美さの中に謎は隠されている。著者がこよなく愛す古都・鎌倉を舞台に繰り広げる本格推理二篇。
本書の構成は最初に鎌倉の歴史や都市計画、地形、人口などを大観した後、川・道・溝・橋、屋敷と町屋、浜の風景など、それぞれの場の特性に応じた都市生活の実相を描き出し、さらに中世の食生活についてもまとめてみた。
この本は、日本人の知恵が、どういうふうに積み重ねられてきたのか、という問題を、はじめて、分かりやすく解き明かした名著である。はるかに遠い昔から、私たちの先祖となっている日本民族がどれほど賢く生き続けてきたか、その肝心カナメのところを、はっきりとあぶりだし、浮きあがらせている。
「山田晴子、40歳、本日初出勤!」晴子は尻すぼみながらも、声に出して精一杯言ってみた。愛人をつくり仕事に失敗して去っていった夫から逃がれるように新天地を求め、娘・有希とふたり移り住んだ江の島。ここで、生まれて初めて家政婦として働きに出たのが鎌倉のペンション・オフショアだった。白い壁と青い窓。絵に描いたような洒落たペンション。銀髪の家主・栗原民也。病弱な妻・真梨。そして3人の子供達。栗原家という名のパレットを舞台に一筋に紡がれてゆく幾つもの希望と孤独と絶望の絵図。鎌倉の四季折々の中に織りなす様々な人間模様を描く愛の物語。
旧友笹野静代と会った二階堂日美子は、鎌倉まつりのハイライト、“静の舞”を二人で観る約束をした。しかし、突然静代がキャンセル。一人で出かけた日美子は、静代の友人と名乗る男に声をかけられ、一緒に祇園山に登った。が、そこには静代の死体が…。友の死の謎に迫る日美子を襲う第二の殺人!古都鎌倉の妖美さを描く渾身作!長編推理小説。
宰相がそこで日本の進路を決断した邸宅、文豪が選んだ終の栖、名優が自ら設計した部屋、学者が静かな思索にふけった空間、経済人が日々の「私」を託した住まい。人それぞれの温もりを伝える家。