日本の計理士登録第一号の著者が、会計監査の発達史についてやさしく解説。特に、数多の資料によって幕府の財政機関や会計組織、また会計検査機関・手続きを詳解。会計にたずさわる人々のみならず、近世の政治学・経済学・社会学史の研究者にとって必読の書。
殺人現場に残された真紅のバラとローマ字の絵本から、容疑は、タロット占いの名手・日美子の旧友に。琵琶湖畔での失踪事件に端を発した鎌倉・横浜港の連続殺人。友の潔白を信じてカードをめくる日美子の推理は…。
天皇親政にあくまでも固執した波瀾の生涯をおくった後醍醐天皇、北条政権を倒し主導権を握ろうともくろむ足利尊氏、更に楠木正成・護良親王…。それぞれの思惑を胸にくり広げた変革と動乱の跡を辿る。従来の南北朝史に新たな視点を加える歴史紀行。
大型台風が日本列島に接近しつつある初秋に、二階堂日美子は北九州市に旅立った。友人の伴多恵から招待されたのだ。八幡駅近くにつくられた〈スペースワールド〉に、多恵の娘・左恵を連れて日美子は遊びに行ったが、3、4分の隙に左恵が誘拐された。無事に左恵は帰宅するが不自然なことが多い。鎌倉に帰る日、日美子は多恵から小函を貰った。ところが、これが恐ろしい連続殺人事件が起こる発端になった。事件は八幡信仰に関係があるのか?小函は何を意味するのか?日美子の推理と二階堂警部の分析が冴えわたる。
歴史上の名キャラクターが万画から生き生き立上がる。伊豆に挙兵した源頼朝は平氏との争乱に勝ち抜き、ついに東国に幕府を樹立する。
街道は、人が行き、物が行き、そして…、文化が運ばれる道。第一線の執筆者が街道ごとにテーマ設定、歴史ある風景と新しい街道風景をビジュアルにカラーで構成。
鎌倉のタロット日美子のもとへ、園田乙女との女流最高位戦に挑む17歳の天才棋士・椎野美雪のマネージャー役であり、淑母の椎名緋呂子が脅迫電話の件で相談に来た。タロット日美子は第一局の開催地・京都にむかい脅迫者らしき女性の元を訪ねて、彼女の他殺死体を発見。そこに残された〈カモ川〉の血文字と、鴨川らしき風景の写った一枚のポラロイド写真から犯人を追い求めるが、第二局の新たな殺人事件で謎は増々深まる…。
橋の起源はどこに?人類はどのような橋をつくってきたか?本書は、この「橋」に対する大いなる疑問を、先史時代にまで遡り、その発生と進歩を時代を追って検証していくものである。また、歴史上の出来事を併記するとともに、橋梁史への理解をよりいっそう深める配慮も施してある。
証券マンのささやき情報や、いかがわしい仕手情報にとびつく愚はもうやめよう。この魑魅魍魎の跋扈する日本の株式市場にも、理論はりっぱに通用する。