中原中也を、青春のノスタルジーだけで読んではいけない。鎌倉で30歳の生涯を閉じた中原にとって「鎌倉」はいかなる地であったか。
人々の怨みから生じた闇神は、流れ神を斬ることができるふた振りの刀をもたらした。一方は北条政子の弟時房の手に渡り、遠谷から奪われたもう一方は二代目将軍頼家の側近高坂景秀の手に。折しも幕府は、頼朝亡きあと頼家と北条氏の確執が露わになっていた。刀と友を追って鎌倉にのぼった真人は、権力闘争に巻き込まれていくが…。人と精霊と神の関わりを描く時代ファンタジイ。
長年住んでいるけれどそういえばまだ行っていない。いつもはインドア派だけどたまには海や森の風を感じたい。季節の節目や記念日に思い出に残る体験をしたい。今日はひとりで、ちょっぴり知的な時間を過ごしたい。いろんな「行きたい」「やりたい」を叶える週末のプチ旅ガイド。住んでいる街をもっと知る&ちょっと足を延ばして楽しむ51テーマ、「とっておきスポット」を104セレクト。
江戸幕府を開いた徳川家康の墓所、日光東照宮がある日光、源頼朝が開いた鎌倉幕府のあった鎌倉を旅するときの道案内。日光東照宮、二荒山神社、足尾銅山、鶴岡八幡宮など。
新設なった幕府館で、頼朝と御家人による盛大な「移徙の儀」が行われた1180年(治承4年)を鎌倉幕府成立の年とする著者が、独自の視点から「鎌倉幕府」を読み解く。
京都で中年女性が刺殺され、その友人が同様の手口で東京で殺された。共に現場には「陰陽」の墨文字が残されていた。十津川警部は殺害現場の部屋に飾られた写真に注目する。そこには被害者を含む4人の男女がラスベガスで笑う姿が。彼らは財力に任せて他人の人生をギャンブルで弄ぶ悪党達だった。捜査を進めるうち、4人と鎌倉・流鏑馬神事との関連に気づく。やがて容疑者が浮かび上がるが、彼には鉄壁のアリバイがあり…。
2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の主人公は鎌倉幕府第2代執権・北条義時。打倒平氏を果たし、史上初の武士政権(幕府)を打ち立てた源頼朝に仕え、頼朝の死後も「13人の合議制」のリーダーとして幕府を強固な組織とした。しかしその道のりは、謀略・謀反・暗殺など、身内同士で血を流し合う陰惨なものだった。その過程の人間模様を描いた、時代小説の名手たちによる傑作を集めたアンソロジー。
恋人に浮気され、職も失った詩織は、傷心旅行で古都鎌倉を訪れる。賑やかな春の鎌倉の地を満喫しながら、休憩場所を求めてたどり着いたのは、ある一軒の古民家カフェ。“あやかしも人間もどうぞ”-怪しすぎる看板を掲げたカフェの中で詩織を待っていたのは、新鮮な鎌倉野菜と地魚を使った絶品料理、そして「鬼」のイケメンシェフと個性豊かなあやかしたち。ひょんなことから、詩織はそのカフェで働くことになるのだが…。元OLのどん底から始まる鎌倉カフェライフスタート!
伊豆の地にひとり流された源頼朝は、寄る辺なく、生きる希望も失いがちな少年だった。だがある日、意外な客が訪れた。かつて頼朝の命を不思議な方法でつなぎとめた笛の名手・草十郎と、妻の舞姫・糸世の運命もまた、この地に引き寄せられていたのだった…。土地神である竜と対峙し、伊豆の地に根を下ろしていく少年頼朝の姿を、ファンタジーの名手が描く異色作!
鎌倉・由比ヶ浜にある浄泉寺。住職だった父親に代わり、息子の凛太郎が継いでいる。しかし、寺の運営に全く関心がない彼は、アルバイトの僧侶を雇い、気ままにサーフィンを楽しむ日々。ある日、身体中キズだらけの女子高生が寺に駆け込んで来る。家族には相談出来ないと言い張る彼女を見捨てることも出来ず、凛太郎は渋々宿坊を貸すハメに。家出の原因を探っていくと、友人関係のトラブルだと分かり、解決に向けて動き出す。