初代古河公方となった足利成氏。享徳の乱など戦うばかりの生涯というイメージを再考する。崩壊した公方家と鎌倉府の再建、下総古河に建てた新体制の実態を解明。自然環境や宗教・文化との関わりにも触れ新たな実像に迫る。
応仁の乱をはじめ、日本史の出来事をわかりやすく書いた本がブームだ。「侍」すなわち武士たちがあたりまえのように日本史に登場してくる。ところが、その誕生となるとかなり複雑になる。著名な武士の一族誕生までを「さかのぼり」、その秘密を明らかにしてゆく。
鎌倉雄介氏に私が会ったのは18年前に遡るが、氏の教えにより株で儲け、プロと自負するようになったのは、ここ2、3年のことである。その私がこの本で言いたいことは、先ず株のノウハウに関してはいま現在、あなたが持っている株の専門書をすべて焼いてしまいなさい、ということである。この本以外は読むな、と申し上げたい。この驚異の「鎌倉式株価理論」を身につけることによって、読者諸氏が株のプロに一歩でも近付くことを願うのである。
蒙古のフビライ=ハンは、アジア大陸に大帝国をつくりあげ、日本も属国にしようとして攻めこんできました。迎えうった日本の武士たちは…。
天皇親政にあくまでも固執した波瀾の生涯をおくった後醍醐天皇、北条政権を倒し主導権を握ろうともくろむ足利尊氏、更に楠木正成・護良親王…。それぞれの思惑を胸にくり広げた変革と動乱の跡を辿る。従来の南北朝史に新たな視点を加える歴史紀行。
「主イエス・キリストの恵みに生きること、それは、何よりも教会に生きることです」教会生活のありようを問い直すことの中から生まれた287の問答。教会の制度・礼拝・説教・聖餐・洗礼・結婚・葬儀・諸集会・教会学校など、どのように考え、どのように行ったらよいか、鎌倉雪ノ下教会の実例に則し、具体的に分かり易く解説。『雪ノ下カテキズム』姉妹篇。
病むのが人間なら脈を取り、心音を聞いて下さるお医者さまもまた人間なのだ。金田先生は、この出会いと別れの流れの中に佇んで、人間である自分が医師であることにじっと耐えて、最善を尽くすべく努力していらっしゃる。現代版赤ひげ先生診療日記。
もう一つの宗教改革。官僧人生から離脱し、目の前の病者や、被差別者、女人、死者に救済の手をさしのべた叡尊らの信仰は、現代にもなお宗教の意味を問いかける。
本書は、頼朝などの外護者や、初代の円暁をはじめとする歴代別当について紹介しながら、都市鎌倉と栄枯盛衰を共にし、廃仏毀釈の嵐によって廃寺となった、八百年余の歴史を明らかにする。
八百年の時を超えて甦った日本最初の「武士道精神」の実践者。景時は「讒言者」ではなかった。
江戸鎌倉河岸にある酒問屋の看板娘・しほ。ある日、武州浪人であり唯一の肉親である父が斬殺されるという事件が起きる。相手の御家人は特にお構いなしとなった上、事件の原因となった橘の鉢を売り物に商売を始めると聞いたしほの胸に無念の炎が宿るのだった…。しほを慕う政次、亮吉、彦四郎や、金座裏の岡っ引き宗五郎親分との人情味あふれる交流を通じて、江戸の町に繰り広げられる事件の数々を描く連作時代長篇。
眠り続けろ、美しい獣よー。漆黒の獣・銀流を失った一ノ瀬翠は、奇妙な焦燥にかられ、ひとり鎌倉を探りはじめる。けれど、次第に濃さを増す淀みは、やがて翠の能力にまで影響を及ぼしていく。いち早く事態を見抜いた式神使い・神戸天明さえも躊躇する『鎌倉城』の界域とは?そして、かつて、碧王丸の生命を奪い、銀流を死地に赴かせた途轍もない何かが、いま、ふたたび目覚めようとしているのか…。