本書は大学農学・生物系学部あるいは薬学部、農業者大学校で農薬について学ぼうとする学生諸君を対象に、農薬のあらましを主として化学の面から平易に解説したものである。まず農薬とは何かとその歴史を概括し、次いで多くの人に学んでもらいたい農薬の毒性とリスク評価を述べる。各論では、農薬の基本構造と作用機構、選択性、主要な農薬の特性・適用などについても平易に解説されている。殺虫剤の中に生物農薬を、また、末部にバイテク農薬を解説している。さらに農薬の製剤・施用法に関する事礎事項にもふれている。
17世紀から20世紀前半の中国における経済秩序の特徴を、市場とそれを支える制度の視点から考察。自由かつ競争的でありながら、私的人間関係と深くからみあっていた伝統中国の市場秩序の個性をひもとく。日本、台湾、香港の8名の研究者による詳細な実証分析と理論研究により、経済学における理論的展開に貢献する。
本書では、農薬に関する基礎的知識を平易に解説するとともに、農薬がどのような対象病害虫・雑草に効果があるのかを羅列するのではなく、どのようにしてその効果を発想するのかという作用機構を生化学的・有機化学的にできるだけ詳しく説明するように務めた。特に、近年の分子生物学的研究手法の発展により明らかにされてきた農薬と作用部位との相互作用についての最新の知見も紹介している。また、今後、植物保護技術において重要な地位を占めることになるであろう遺伝子組換え植物と生物的防除にも相当なスペースをさいて解説している。
近世と呼ばれる時代に、近代とも中世とも異なる強固な独自性を見出す研究潮流が、世界各地に生まれている。本書は、日本、イギリス、フランスを研究対象とする歴史学・文学の研究者たちが、それぞれの研究対象における「近世的なもの」を追究し、共通する特徴を浮かび上がらせた、画期的な共同研究の成果である。伝統の再解釈による文化の活性化、文学の世俗化・大衆化、人々の移動の拡大や身分制の再構成による社会の変容など、近世を画する重要な論点に迫り、それらを世界史的文脈のなかに位置づける、意欲的な論考8本を収載。
福島第一原発事故による指定廃棄物処理の問題では、処分場選定をめぐり政治的混迷が続いている。こうした危機の政治的余波は何も特殊な出来事ではない。かつて足利銀行が一時国有化された際にも、受け皿選定をめぐり政治的対立が起きた。震災・原発事故と金融危機は全く異なるが、危機の後処理が政治問題になる構図は同じと言ってよい。本書はこれらの事例に基づき、危機管理の政策学的分析を試みるものである。
人文科学は「問いを立て、解答を導き出す」ことを目的に、解釈を通して多様な価値観と選択を通して最善の生き方を実現するものである。しかし今日、大学への進学の動機は、就職に有利、スキルの獲得、資格取得が主流である。客観的法則による自然科学の信頼と有用性が重視されるなか、解釈の曖昧さを伴う人文科学への信頼に応えるために、既存の知から飛躍する新たな「解釈」が期待される。それらの事情を踏まえ本書は人文科学の実践的な意義を問うものである。
改正農薬取締法後の最新の除草剤約500のデータを整理、収録。「発酵粗飼料用稲栽培」や新剤型の「少量拡散型粒剤」を盛り込むなど、旧版を一新。種類、発生生態、見分け方など的確な除草剤選びを導くための生きた雑草知識を紹介。今回新たに帰化雑草、除草剤抵抗性雑草も納める。水田編では栽培様式別に、畑地編では作物別に効率的な雑草防除の着眼点、薬剤選びの実際をガイド。耕種的防除法や薬害・環境対策も新たに解説。使い方一覧表は旧版を全面的に改め、作物の生育ステージ、対象草種別に除草剤が選べるよう掲載。また畑作物や果菜類では、除草剤の適用作物一覧表も付けて、除草剤選びの活用度を高めた。同系剤の選択判断に便利な成分別除草剤一覧を巻末に収録。
■韓国で5週連続No.1の大ヒット?「愛の不時着」のヒョンビンが再び日本中を虜にする!
■北のクールなエリート特殊捜査員×南の破天荒なベテラン刑事×NYの仕事も笑顔もパーフェクトなFBI捜査官3国捜査タッグで逃亡犯と消えた10億ドルを追え!
■韓国映画界の名バイプレイヤー ユ・ヘジン、少女時代のイム・ユナ、ハリウッドで活躍するダニエル・ヘニーなど、豪華キャスト陣の化学反応に注目!
■6か月かけて再現されたNYの街並みでのカーチェイスと銃撃戦!ハリウッド大作を超えるスーパーアクション!
■ヒョンビン主演 最新作として、TV・雑誌・WEBなどパブリシティが露出!
※収録内容は変更となる場合がございます。
グローバリゼーションの進展によって途上国のファミリービジネスを取り巻く環境は激変した。厳しい環境のもとでファミリービジネスはどのような対応をし、また自らを変えようとしているのか?本書は近年の変化の中でも、ファミリービジネスの成長を制約する要因として特に重要と考えられている経営を担う人材の問題に焦点を絞り、実証的な考察を行なったものである。アジアとラテンアメリカの大規模なファミリービジネスの実態を、豊富な資料を駆使した分析によって明らかにする。
台湾の経済発展を牽引してきたハイテク産業(半導体産業及びパソコン産業)は、どのように生成し、発展してきたのか。本書は、既存の研究では十分に捉えられてこなかった「技術者」という個人を分析の中心に据えて、産業発展の経路を検証する試みである。個人の意思や選択、個人間の摩擦や協調といった出来事が、発展経路に決定的な影響を与えていった様子が詳しく描き出されていく。膨大な資料と調査をもとに産業発展のダイナミズムにせまる労作。