寺に仕える男の子、児が姫に一目惚れ!女房を装って姫に近づく彼の想いは叶うのか?周囲の僧や貴族、天狗までをも巻き込んで、恋に突き進む「男の娘」の大冒険。室町時代成立の「お伽草子」を、マンガ的吹き出しつき現代語訳と絵巻写真で紹介。詳細な解説、「読みのポイント」、豊富なコラムで物語世界のすべてがわかる!
夫アラール亡きあと、女総督として惑星セルギアールを統治しているコーデリア。新首都への移転計画は進まず、夫の恋人でもあった艦隊提督オリバー・ジョールへの気持ちも、もやもやしたままだ。アラールという大木を失った今、オリバーと自分はどうなるのだろう。そこでコーデリアが打った手は、マイルズら家族をも驚愕させるものだった。ヴォルコシガン・シリーズ、後日譚!寡婦となったマイルズの母コーデリアの新たな人生を描いたスピンオフ。
「新たな価値」を生み出した人の行動原理。
陸上部を引退したばかりの涼佳に告白してきた、頼りない後輩の柳町。東京の大学に通う元陸上部の先輩へ届かない恋心を抱いてきた涼佳だったが、走り高跳びに打ち込む柳町の成長を見つめるうちに、少しずつ心が揺れ動き…。表題作ほか、バレー、テニス、陸上、柔道、釣り、写真、映画…それぞれの“今”に真っ直ぐ向き合う高校生たちの友情と恋、葛藤と成長がまぶしく愛おしい、青春小説集。
国家権力の末端を担う基層幹部は、どのような機能を果たしてきたのか。毛沢東時代から今日までを射程に、中国の統治構造における連続性を分析する。中国共産党の支配を支えてきた基層幹部の役割とは何か?
フィギュアスケート界で人気実力ともにナンバーワンを誇る羽生結弦。しかし羽生のスケーティングを語るとき、たいていの人は「美しい」「観客を引き込む」という曖昧な表現に終始するか、「何回ジャンプを跳べたか」という点をクローズアップするばかりだ。著者は、三八年間この競技を見続けてきた生粋のスケートファン。マニアックな視点で、「羽生の演技の何がどう素晴らしいか」を、表現、技術の両面から徹底的に分析する。羽生以外の現役男子・女子スケーターはもちろん、歴代スケーターたちの名プログラムもフィギュア愛炸裂で語りつくす!
福蜂バレー部・高杉潤五はエース争いで三村統に負けて…。陸上部のヘタレな後輩・柳町が急成長。原動力は元部長への恋!?柔道部の顧問と衝突して稽古をサボった長谷。逃避した先は海。高校生活最後の年に3年生たちが交わす熱い誓い。大人気シリーズ「2.43清陰高校男子バレー部」の著者が贈る青春部活ストーリー。
一人の少女が壮絶なリンチの果てに殺害された。その死体画像を見つめるのは、彼女と共に生活したことのあるかつての家出少女だった。劣悪なシェアハウスでの生活、芽生えたはずの友情、そして別離。なぜ、心優しいあの少女はここまで酷く死ななければならなかったのか?些細なきっかけで醜悪な貧困ビジネスへ巻き込まれ、運命を歪められた少女たちの友情と抗いを描く衝撃作。
昔、東京から日本海まで自転車で行こうとした父さんは、夜、道に迷っても北斗七星を道しるべにして走り抜いた。だから、僕の名前を北斗と名付けた。『自転車少年記』の昇平の息子・北斗が、はじめての、自分だけの旅に出た。
もう、「男らしさ」の檻の中で生きるのはやめた。著者が体を張ってのぞんだ、驚愕のノンフィクション。
レイチェル・カーソンが『沈黙の春』でDDTの危険性を訴えたことにより、その使用が禁止されて半世紀。その間、私たち人間は、より毒性の強い農薬を使用することでさらに地球環境を悪化させてきた。土壌は劣化し、河川は化学物質に汚染されている。その最初の犠牲となるのは小さな無脊椎動物ー昆虫だ。集約農業や森林伐採による生息域の減少や急激な気候変動も加わり、昆虫の存在は危機に瀕している。他の生物の栄養源、作物の受粉、枯葉や死骸・糞の分解、土壌の維持…。あらゆる生命を支えている昆虫がいま、「あなたの助けを必要としている」。昆虫をこよなく愛する著者が、地球の未来を守る具体的な行動指針を示す渾身の一冊!