台湾の経済発展を牽引してきたハイテク産業(半導体産業及びパソコン産業)は、どのように生成し、発展してきたのか。本書は、既存の研究では十分に捉えられてこなかった「技術者」という個人を分析の中心に据えて、産業発展の経路を検証する試みである。個人の意思や選択、個人間の摩擦や協調といった出来事が、発展経路に決定的な影響を与えていった様子が詳しく描き出されていく。膨大な資料と調査をもとに産業発展のダイナミズムにせまる労作。
ヴェルサイユ宮殿の奥深い一室で、国王ルイ十五世から受けた密命は、女装してロシアの女帝エリザヴェータに親書を手渡すこと。この時から騎士デオンの数奇な人生が始まった。女性として女帝の心を捉えただけでなく、男性としても女帝やポンパドール夫人、マリー・アントワネットらを惹きつける。だが愛人ゾフィがイギリス王妃になった時、運命は大きく変わった。フランス王室、イギリス王室、ハプスブルク王朝、ロマノフ王朝を舞台にした宮廷大奥秘話。
ブラームスは39歳のときの最初の録音。メータも若く気迫に満ちた演奏を繰り広げており、アシュケナージの磨き抜かれた音色も冴えわたっている。10年後のシューマンでは円熟の境地が味わえる。
当時、西側での演奏が許されていなかったリヒテルは、ドイツ・グラモフォンがプラハまで行って録音したシューマンで高い評価を受けた。本作は、それに続く2度目の出張録音となったもので、彼の凄さが実感できる一枚だ。
山根美岬は、タータンのトラックさえ走ったことがない、田舎の中学二年生。しかし、自然に鍛えられた天性のバネを密かに見込んだ男がいた。はたして美岬は、世界と互角にたたかっていける逸材なのか!?才能豊かな仲間たちとの出会い。初めて芽生えたライバル心。そしてほのかな初恋。いつかきっと追いつきたい!追い抜きたい!!アスリートとしての自覚と、勝利への執着心を得るまでを描く「助走」編。
大手銀行頭取の遺体がホテルで発見された。それが全裸でのショック死であったことでさまざまな憶測を呼ぶ。稲本真弓は極秘の内偵捜査を命じられ、関係していると思われるSMクラブに潜入、事件の核心に近づき、公判にまで持ち込んだが、今度は担当女性検事が拉致されてしまった…。スピード感溢れる官能ノンストップ・ノベル。
平凡をこよなく愛する高校生・南部匡平。彼が自宅で発掘(?)した箱から現れたのは、自称“某国王女の身代わりアンドロイド”金髪碧眼の美少女パミルだった!というわけで、意外とあっさり目からビームっ娘が家族として加わった南部匡平に、平穏な日々は訪れるのか!?榊一郎が贈るどたばたアットホームラブコメディ、絶好調の第2巻。
戦後日本を代表する評論家・大宅壮一の長男として生まれ、学問、文学に早熟の才を示した大宅歩。彼が愛用していたノートには、沢山の詩と思索の結晶が綴られていたー。父への反発から純文学的なものに傾倒していった著者が残した、人間や社会に対する思い。そこには、シニシズムと反逆の姿勢を感じさせながら、その底には透明な哀しみが湛えられている。病のため33歳で夭折した天才の命が放つ、純粋な魂の光芒。
ゲームの女装少年キャラクター、その一人一人の魅力に迫る。水原賢治描きおろしコミック収録。コラムやインタビューで女装少年キャラクターがもっと好きになる。