“謎SF”の世界へようこそ!謎マシン、謎世界コンタクト、謎の眠り…中・米の現代文学最前線から、インスピレーションによって紡がれた偏愛の7篇の競演!巻末に柴田元幸×小島敬太の対談を収録。
アメリカ労働者階級を死に追いやりつつある資本主義の欠陥を冷静に分析し、資本主義の力を取り戻す筋道を提示する。
「それは、そのうちね」お妙がにっこり笑う。お花が「料理を教えて」というと、お妙はきまってそう有耶無耶にしてしまうのだ。養い子のお花は、引き取ってくれた只次郎とお妙の役に立ちたいだけなのにー。一方、かつてお妙と只次郎の世話になった薬問屋「俵屋」の小僧・熊吉は十八歳になり、手代へと昇進していた。出世頭には違いないが、小僧とは距離ができ、年嵩には疎まれ、心労が半端ない…。蕗の薹の芥子和え、タラの芽の天麩羅、ホクホク枸杞飯、そしてふわふわの鰻づくし!彩り豊かな料理と共に、若い二人の成長を瑞々しく描く傑作人情時代小説、新装開店です!
すべてに対して無関心で無気力な高校生、越前亨。彼は父を病気で亡くしてから、ずっとある「呪い」と共に生きている。ある日、亨は屋上で雨乞いならぬ「クラゲ乞い」をしている、ちょっと変わった女の子、小崎優子と出会う。彼女のことを見ているうちに、亨の中で変化が起きてー。第14回小説現代長編新人賞受賞作。
この世界からアメリカがなくなればより平和な世界が現れるだろうー。「こんなことを話すのは、きょうが初めてです。いったい私に何が起きているのでしょう」とトッド氏に言わしめた、全3日にわたる緊急対談。沈むアメリカと多様化する社会を読み解く。
「みんなーみんな殺してやるから!大人なんて、死ねばいいのよ」アル中の父親に殴られるのが嫌で、夜中の山道を酒屋へ向かう少女は、ミルクのような白い雨に降られてずぶ濡れになった。そして起こった不可解な連続殺人!奥多摩渓谷に降った白い雨が、通りかかった人々の運命を変えた。長編恐怖サスペンスの傑作!
舞台は新宿裏通りのバー街。「ルヰ」のバーテンダー仙田を主人公に、彼の前を通り過ぎて行く、いろいろな男と女の哀歓漂う人間模様を描き出す連作。直木賞受賞の表題作をはじめ、「おさせ伝説」「ふたり」「新宿の名人」など八篇を収録。
東京の小出版社に勤める額田彩子は、幻想絵画集の出版準備をすすめる中、一枚の絵に出会った。闇の中を渦巻いて立ちのぼる朱色の炎、火の粉と共に乱舞する桜の花びら、描かれたふたりの女ー。絵に魅せられ、その謎を追う彩子の前に、当時を知るひとりの老女が現れる。戦前の芸術村・池袋モンパルナスで生きた放縦な画家・西游と、彼を愛した早夜と美紗江の凄絶な日々。島清恋愛文学賞受賞作。
元TBSアナウンサー雨宮塔子のパリひとり暮らし成長記。退職、単身渡仏〜結婚、出産ー約4年にわたって心情を素直に書き綴ったエッセイ。
世界を善と悪に二分し、自由や民主主義を盾に武力行使に走る現在のアメリカ。だが、その姿は、アメリカの歴史にとって必ずしも例外的ではない。建国期から冷戦後にいたるまで繰り広げられてきた自画像をめぐる論争の歴史をたどりながら、超大国の外交がなぜ隘路に陥ったのかを解きほぐしていく刺激的なアメリカ外交論。
「国のかたち」とはいかにして見直されるべきか。建国二百年で、辺境の小国から超大国となったアメリカ。その国柄を表す最高法規・合衆国憲法は、自主独立の精神を今なお堅持している。だが、その運用をめぐっては様々な論議の連続であった。連邦と州での権限争い、奴隷制度をめぐる南北の対立、二度の世界大戦や冷戦下での言論の自由…。国のあり方そのものを揺るがす時代の要請に対し、憲法はいかに解釈・修正されてきたのか。ロイヤーであり、駐米公使も務める著者が、憲法を通じて合衆国の歴史を物語る。
「ブッシュ外交」への感情論、アメリカ「帝国」論議を超える外交・国際問題を学ぶための最良の教科書。
ようやくリリースの運びになった、松田聖子最初の結婚後初のオリジナル・アルバム。南佳孝、来生たかお、大沢誉志幸らのアーティストに加え彼女自身も一曲作曲。全曲の作詞とプロデュースは松本隆。透明感漂う気品に満ちたトータル・アルバムである。
NHK『おかあさんといっしょ』内で2002年4月より放送されている短編アニメが待望のDVD化。12キャラクターの各4話、計48話を収録。ユーモラスな姿が喜びと安らぎを与えてくれる。
73年『ひこうき雲』から76年『14番目の月』までのアルバム4枚とボーナスCDを収めた、初の5枚組BOXセット。まさに珠玉の名曲ぞろいで、この時期が一番好きなファンも多いのでは。
長渕自身による選曲のベスト・アルバムで、デビュー作から最新作『空/SORA』までの中より27曲を収録している。36ページにわたる写真集付きで、順を追って聴いていくと、ルックス、歌の内容ともに、大幅に変わってきたことが実感できる。
全米出版社協会最優秀学術書(2005年金融・経済部門)。一枚6ドルのTシャツからグローバル経済を見る。