ベルリンの壁が崩壊し、東西対立の構図が消滅するとともに、アメリカの軍需産業は大統合に向かった。本書は、三〇兆円もの膨大な国防予算を背景に、各企業がますますその経営を合理化していった謎を解き明かす。九九年のNATO軍によるユーゴ空爆などの地域紛争は、従来、民族対立によるものと理解されてきたが、そこに常に介在していたアメリカ製兵器の持つ意味について言及されることはなかった。膨大な資料を分析することによって、政治家、軍との結びつきから、CIA、NASAとの連携まで、アメリカの軍需産業の巨大な姿が浮かび上がってくる。この危険なビジネスが世界情勢を左右する、そのメカニズムとは何なのか。
日でりをいやす雨。お母さんやともだちといっしょのたのしい夏の日。詩のような文と光輝く水彩画で描いた心がやさしくなる絵本。
アメリカ暮らしに必要な生活情報と、日常生活で使うあらゆる英語表現を、まるごと一冊にまとめ、すべてのフレーズをCD3枚に収録。アメリカでの生活を安心してエンジョイするための本。
ぴっちん、ぴっちん、ぽっつん、ぽっつん。いろんなあめのおとをききながら、ふたりはもりのなかであまやどり。
癌で入院中の父親と寝たきりの祖父の面倒を一人でみる村尾柊一。彼は善意より殺意を必要とした…。あの日、雨が降っていなければ、誰も殺されなかった。必死だけど可笑しくて、実直ゆえに我がままで、優しいくせに傷つける-デビュー15周年を迎えた樋口有介の真骨頂、とにかく切ない物語。
アメリカの覇権戦略は、多くの国々の市民の命を奪ってきた歴史を持っている。しかし、無辜の人びとの血がどんなに流されても、それがアメリカやアメリカの支援する国家の行為である限り、テロと呼ばれることは少ない。なぜなのだろうか?いまアメリカは、史上最強の軍事力を持つ国家として、覇権をいっそう押し進めようとしている。しかしそれは同時に、多くの人びとの生存を危うくする道程にもなっているのだ。アメリカの覇権戦略の現在と未来を、その歴史的経緯をたどりながら詳細に分析し、揺るぎない視点から国際社会のあり方と人類存続への方途を探る、チョムスキーの集大成ともいえる書。
こわいもの知らずの小さな女の子、マドレーヌが、2列になって暮らす12人の女の子たちのひとりとして私たちのまえに登場したのは、1939年、アメリカでのことでした。その後のシリーズを通じて、マドレーヌはさまざまな冒険をし、ミス・クラベルを心配させ、同時にたくさんの人たちに愛されてきました。でも、マドレーヌはそのアメリカには一度も行ったことがありませんでした…これまでは!マドレーヌが生まれて60年を経て、すばらしい一冊ができあがりました。この本では、はじめてマドレーヌの苗字があかされます。みなさんはマドレーヌたちといっしょに、馬の背に乗ったり、世界でいちばん立派なお店をたずねたり、さまざまな体験をするでしょう。そして最後には、マドレーヌの未来も、ほんのすこし垣間見ることになるでしょう。『はくしゃくとくつしょくにん』は、貧しいくつ職人一家のクリスマスにおこった、すてきなハプニングのお話。『サンシャイン』は、へんくつで気むずかしい家主と、彼のところへ部屋を借りにきた老婦人との間におこったひと騒動。
日の出観光商事に勤める崎は鴬谷のラブホテル「雨月」へ突然左遷されるが、クサるわけでもなく淡々と清掃係に従事していた。社長の愛人と情事を重ねるものの、そこにも熱はない。ある日、ゴルフ場勤務時代の友人・沢口に頼まれ、風変わりな女を泊めたことから、「雨月」の禁忌が露わになりはじめ…。官能、ホラー、サスペンス!芥川賞作家が描く妖しい世界。
アメリカの小学生がどのようなテキストを使ってどんな授業を受けているのか…を知ると同時に、教科書の興味深い文章を使って英語力アップを図ります。小学校のテキストとはいえ読み応え十分!各科目の学習事項を英語を使って考えたり、内容を確認しながらCDを聞くことで、語彙などの知識も同時に身につきます。初・中級学習者に最適の、愉しく学べる学習書。
アダルシャン王国の南・グラーレン地方で起こった領土問題のため、戦地へ行くよう兄王から命じられた王弟アレクシード。そのことで幼い妻・ユスティニアと言い争い、気まずいまま別れてしまったせいで、彼は彼女のことが気になって仕方ない。やがて訪れたグラーレンの町に、妙な既視感を覚えるアレクシード。そして敵軍からの、裏切りへの誘い…。そこに王都から、驚くべき報がー!?アダルシャン・シリーズ激動の第3弾。
アダルシャン王国の辺境・グラーレンの地で、王弟・アレクシードは自分の出生の秘密を知る。驚く彼に、真実を告げた男は、兄王を裏切るようささやきかける。「あなたこそ、この国の真の王。玉座を、全てを、あなたへ」兄王への誓いと、王都で囚われている幼い妻・ユスティニアを思い苦悩するアレクシード。そして決意のもとに、兄の待つ王都へ攻め上るが…!?アダルシャン・シリーズ衝撃の第4弾。
学校では教えてくれないビジネスにも人生にも役立つ世の中のしくみ!なぜテロはなくならないの/アメリカは世界をどうしたいの/どこまで謝れば中国は納得するの/ヨーロッパは一つの国になるの…世界の中の“日本の今”がぐっと鮮明になる一冊。
1940〜1970年代のアメリカ雑貨『MODERN TULIP』オーナー、待望のコレクションブック。
初のロサンゼルス・レコーディングを行なったアルバム。抒情的な旋律を書かせたら並ぶものがないと言われた時期の名曲たちを、名アレンジャー、ジミー・ハスケルのストリングスが美しく飾っている。
阿久悠(あく・ゆう、本名・深田公之=ふかだ・ひろゆき)さんが2007年8月1日午前5時29分、尿管がんのため東京都港区の慈恵会医大病院で死去されました。ご冥福をお祈りいたします
悪友をもじったペンネームで数々の作品を送り出した。名曲は、昭和という時代を彩り、人々の心を温めてきた。手掛けた作品は5000曲。6800万枚を超える総売上枚数を誇り、オリコンランクインシングルは511作を数え、オリコン作詞家ランキングの頂点に立っていた阿久悠さんが天へと旅立たれました。
作詞家、阿久悠の40年に及ぶ輝かしい歩みをCD5枚組で括った力作アンソロジー。単に時代を追うだけの安易な編集は避け、ディスクごとにテーマを分けて構成。とりわけ興味深いのは、特典盤扱いの[5]。ヒットしなかったが愛着のある曲を中心にまとめられた一枚だ。これらの埋もれた名曲群には、阿久が時代に対して放った“くさび”が突き刺さったまま。そこに時代を超えた生々しさがある。北沢夏音氏によるロング・インタビューと収録曲全曲解説を掲載した分厚いブックレットも素晴らしい仕事だ。
75〜92年のアルバムからユーミンと杉真理の提供曲(作詞のみ、作曲のみを含む)を集めた2枚組。荒井由実の自演もある[1](7)(16)、[2](3)などは、このグループの音楽が醸す上品なイメージが山本潤子の明瞭な発音と透明感のある声質に由来することをよく伝える。