34年ぶり。ついに期間限定で帰ってきたフォークルだが、はしだのりひこがいない。あの震えた声もフォークルでは重要なポイントだった。しかし、この作品はいい。ノスタルジックでノスタルジックでない。(6)の加藤、こんなにギターが上手かったのか!
フォークを聴きながら大人になった世代には嬉しい内容の2枚組コンピレーション。カルメン・マキ、シューベルツ、五つの赤い風船などのヒットを収め、同時に1969年を彩った歌謡曲を多数収録。
アメリカの作曲家ギロック(1917〜93)のピアノ小品に対する伊藤仁美の深い理解を感じさせる。「子どものためのアルバム」と題されているように、全体的にさほどの難曲はないが、飽かずに聴き通させるには魅力ある演奏でないと無理。伊藤の演奏は楽しめる。
ノイズ・ギターに情感あるメロディを乗せ、往年のジーザス&メリーチェインからダイナソーJr.みたいな、アナクロ的な部分も一部窺えるが、日本語の歌詞を大切にし、ヴォーカルを前面に配置することで、純粋さと弛緩が同居したような独特の空気を生む。
幅広いメディア・ミックスで知られる『スレイヤーズ』シリーズ。そのテレビ版とラジオ・ドラマで使用されたヴォーカル曲をまとめたベスト盤がコレだ。元気印魔導士リナのイメージそのまま、エネルギッシュな林原めぐみのナンバーが最高。豪華共演者の曲もなかなかだ。
最近ではミュージカル俳優としてよく知られる上條恒彦は、72年世界歌謡祭のグランプリ「出発の歌」のヒットによって一躍知名度を得たシンガー。TVの木枯らし紋次郎シリーズの主題歌「だれかが風の中に」も彼の歌唱だ。これは代表作が網羅されたベスト。
80年代に現れたガンダムも進化し続けシリーズ化。総監督に富野由悠季を迎えた新星『∀ガンダム』のサウンドトラック盤だ。テーマソング、挿入歌にBGMと、盛りだくさんの内容。
“ヤマハのポプコン(懐かし〜)”系アーティストのベスト・アルバム発売続々、の一枚。クリア・ヴォイスでありながら、ふっくら艶やかな歌声は独特のもの。シングルB面曲も収録された、ほんまもんの“ベスト”ですから今しか知らないアナタにオススメ、でしょうか。
オールディーズ満載の1973年公開米青春映画の決定版『アメリカン・グラフィティ』。映画使用曲をすべてオリジナル・マスターで完全収録した本サントラは、2枚組でヴォリュームたっぷり。
1990年のローマ大会を期に実現した3大テノール夢の顔合わせ。以来4年毎に催されたコンサートから聴き所を集めたベスト盤である。スピーカーから祝祭的気分があふれ出る豪華な歌の饗宴は日韓共同開催のワールドカップを盛り上げるタイムリーな企画だ。
郷ひろみ、西城秀樹とともに“新御三家”として人気を博した野口五郎のベスト・アルバム。ヒット曲「私鉄沿線」ほか、ヴィブラートの効いた伸びやかな歌声を堪能できる楽曲が満載だ。
「ボスしけてるぜ」や「トランジスタ・ラジオ」をはじめとするキティ・ポリドール時代の音源と、東芝EMI時代の代表曲から構成。4社共同企画《ゴールデン☆ベスト》シリーズの1枚。
3社合同企画によるベスト・ヒット集の第2期。アイドル/女優/歌手と幅広い活動歴を誇る小林麻美のトラックをデジタル・リマスターにて。初々しい「初恋の〜」から「雨音は〜」まで20曲。
73年『ひこうき雲』から76年『14番目の月』までのアルバム4枚とボーナスCDを収めた、初の5枚組BOXセット。まさに珠玉の名曲ぞろいで、この時期が一番好きなファンも多いのでは。
タイトルが示すとおり、結成30周年を記念してリリースされたシングル・コレクション。『オリコン』のベスト10に入った曲を37曲リマスタリングで収録。うち9曲が新録で、4曲がリミックス。ジャケット及び盤面が池田理代子のイラスト。何もかも濃い。