デビュー20周年。節目を迎えた1996年、コンサート活動などさまざまにメモリアルな企画が行なわれた中で発売された集大成的ベスト・アルバム。写真集付きの解説に手応えがある。初期のヒット曲は新アレンジで再び収録。今も変わることのない直球の唄に泣かされた。
「巡恋歌」「俺らの家まで」といった代表的なシングル曲を2曲収録した1979年発表の記念すべきデビュー・アルバム。決して色褪せない長渕剛の原点を聴くことができる。
1982年にリリースされたオリジナル・アルバム。フォーク・シンガーとして時代の中心に飛び出そうとする長渕剛の決意が表明された作品で、ストレートで勢いのあるナンバーが満載。
どっかユーモラスでクスリとさせる明るさが、彼らの魅力じゃないかと思う。そしてそんなものへの期待は、今回も裏切らない。しっとりしたラヴ・ソングの合間にみせるからっとした気分に、なんだかほっとする。ドリ・カムのポップスは今回も生き生き。
バックのブラスがなかったら、60年代のカレッジ・ポップを思い出してしまうほど、オーソドックスなモッズの元気なレコード。ロックンロールの好きなギャルにぴったりの「ハンズ・アップ」。中年にとってもなじみやすい一枚。
<収録内容>
01.PEACE IN THE PARK
02.DEAD BODY
03.まぼろし
04.BLUE SMOKY
05.古い友への手紙
06.追憶の雨の中
07.かなしみは…
08.WHITE LIGHT WHITE HEAT
09.WIND FROM JUNGLE
10.I LOVE YOU
ナイスガイ・福山のセカンドは、彼がブレイクする直前の作品。アコースティック色も多く、
彼自作の作詞・作曲によるさわやかな楽曲群は男らしい一面を見せてくれる。菊地桃子出演のCMで話題にもなった先行シングル「アクセス」含む全12曲入り。
<収録内容>
01. もう君はいない
02. このままRain
03. 風をさがしてる
05. 逃げられない (Original Version)
06. LOVE SONG
07. アクセス
08. どうしたらいいんだろう
09. Radio Days 〜1943…〜
10. ザラついたシチュエイション
11. この国を
12. もっとそばにきて
私みたいなフォーク世代には懐かしい小室等だが、53歳になろうとする今(1996年)なお現役で「フォーク」にこだわりつづけているのだ。これは自らのキャリアの総決算と言えそうな一枚。武満徹と谷川俊太郎と井上陽水とチェルノブイリが交錯する生真面目な力作だ。
初CD化というキャロルのベスト・アルバム第2弾。無茶苦茶シンプルで音もショボい。でもカッコいい。メロウ(?)なアダルト路線から一転してR&Rする(17)やカントリー調の(13)など、結構いろんなことをやっていたことがわかる。劇的なバラード、(20)も面白い。
最高の音で楽しむために!
大御所バンドのやっと出たベストは73分に渡る。ギターが泣いて、酒の匂いがしてくるようなサウンドの集大成だ。ベストだけに大きなクセがないから、ファンでない人にもオススメできる。個人的には(8)が好き。ジャケットはE・クラプトンみたいだね。
今年は怒涛の勢いでリリースを続ける、サニーデイ・サービスの4thアルバムは、バンド名がタイトルとなった。ネオ・アコースティック・サウンドがキラキラ弾け、ますます美しい世界を作り上げるようになった。バンドとしての風格も感じられる。
出すシングルすべてがヒット、ある種の貫禄さえ漂うZARDの5thアルバム。耳ざわりのいいウェットなメロディ・ラインに乗せた、歌姫・坂井泉水のはかなげなヴォーカルが、恋に揺れる微妙な女心を見事に表現している。彼女が手がける飾らない詞もいい。
新録のC.ローパーのカヴァー(2)を含むベスト盤。収録曲の半分以上が米No.1ソングという実績も凄いが、個人的には顔は三枚目、だけど歌うと二枚目となるフィルならではのキャラクターに拍手したくなる。枯れ葉舞い散る季節に相応しいベスト盤だ。
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