西独映画『朝な夕なに』の主題歌を思わせる(1)が巷に流れたのは、60年安保の直後だった。60歳前後の世代にとっては青春の蹉跌と一体の歌だろう。モノラル音源の(1)(2)(6)(7)(14)(15)などで聴ける乾いた熱情の佐知子ヴォーカルを復活させた筒美京平の(5)は秀逸。
83年8月発表のライヴ・アルバム。同年7月に西武球場で行なわれた大規模なサマー・ライヴの模様で、「巡恋歌」や「順子」などのヒット曲を中心に全16曲を2枚にコンパイル。初期のバンド・スタイルの集大成的作品だ。
シンプルなアンサンブルに力強い詞。ここ最近のなかでは独特の“エレカシ臭”を特に感じさせてくれる作品に仕上がっている。何よりも“バンド・サウンド”が前面に出た迷いのない練りこみ具合が、いやでもリスナーを触発する。まさに再スタートを予感させる一枚だ。
世間の女性シンガー・ブームとはまるで無縁であるかのように、着実に自らの音楽を高めているセカンド・アルバム。聴く者を惹きつけずにおかない魅力を深めた、堂々たる歌いっぷりはすでに独自の境地に。アートワークを含めスタッフとのユニティも強力。
1971年11月発表のエレック時代最後の作品。日本のフォークを象徴するといっても差し支えないほどの名曲「人間なんて」、爆発的なヒットを記録した「結婚しようよ」ほか全12曲収録。
“激動の30代”を象徴し、吉田拓郎の代表作といえるアルバムで1978年11月発表。当時LPで2枚、さらにシングルで1枚という形でリリースされており、こちらのCDは2枚組にて。
1980年5月発表。80年代最初の作品で、初めての海外レコーディングとなっている。コンサートでも人気があるナンバー「あの娘といい気分」を筆頭に全10曲を収録。
1989年2月発表。ヒット曲「シンシア」を“'89”としてニュー・ヴァージョンで収録、他ソウルフルな「約束」やグルーヴィーな「ひまわり」などアダルトな匂いを感じさせる内容。
「春の海」の作曲者として名高い天才箏曲家、宮城道雄。彼の魅力がつまった名曲集。和洋の音楽の融合を目指し、邦楽界に大きな功績を残した彼の才能を知るのに最適な1枚。
アメリカは多民族国家。その国民が融合していくためには、それぞれの民族の宗教や歴史、伝説などを知らなければなりません。だからアメリカの小学校教科書は1年生から5大宗教を学んだり、ギリシャ神話を読んだりと多彩です。「一寸法師」も出てきます。そしてこれは日本人にとって、国際的な教養と英語を身につける最高の「大人の教科書」です。
日本人として知っておきたい懐かしい日本語2100語を収録。適宜、著名な文学作品や歌舞伎、落語などの用例を添えました。「雨の名前」「風の名前」「雲の名前」「雪の名前」「空の名前」など自然と深い関わりのある美しい日本語を、和歌・俳句などの実例とともに収録しました。日本語を特色づけていることば「擬音語・擬態語」を「あいまい」「すべる」「笑う」など、様子・状態別に分類して示しました。
三蔵法師によって五行山からすくいだされた孫悟空は、三蔵法師とともに西天までお経をとりにいく旅にでる。ゆくてをさえぎる魔物、金角銀角兄弟とのたたかい。小学生から。
旅をつづける孫悟空たちのまえにたちふさがる火の山。山をこえて西天にゆくためには、羅刹女がもっている芭蕉扇をかりて、火焔山の炎をけさなければならない。小学生から。
最高の音で楽しむために!
『君が望む永遠』で知られるPCゲーム・メーカー、アージュの注目作『マブラブ オルタネイティブ』のサントラ盤。栗林みな実が主題歌・声優を務めることでも注目の本作、劇中で使用されるBGMを収録。
デビュー30周年記念ということで企画された、2枚組アルバム。[1]は、もはやスタンダード・ナンバートいってもいいフォーク・ ソングのカヴァー集。[2]は、自らの数々のヒット曲のセルフ・カヴァー集。いずれにも30年の歴史が詰まっている。
デビューから現在に至る代表曲を網羅した、CD2枚組、全32曲収録の完全ベスト・アルバム。イルカの代名詞的な名曲「なごり雪」は、オリジナルと2002年版のふたつのヴァージョンが楽しめる。
ロック界のデイヴ・スペクター(?)が本領を発揮したインスト作。攻撃的なリフにメロディアスなフレーズを絡めながら、テクニカルな演奏に留まらない懐の深さを披露。SMAPの(5)もハード・ロックに昇華され、スティーヴ・ヴァイ、ビリー・シーンらも華を添える。
おおきなクマさんとちいさなヤマネくんシリーズの4作目。梅雨明け間近の雷が鳴り響く大雨の日、ひとりであじさいを見に出かけていったヤマネくんを心配したクマさんは、雷が怖いのに捜しにいくのですが…。
現在はシンガーをリタイアして海外に在住しているという町田義人のコロムビア時代のベスト盤。ヒットした(3)や(5)をはじめ、この人の歌声は強烈に70年代末を感じさせてくれる。これを聴いてグッとくる40代は少なくないはず。(15)にはムーンライダーズの影響が!?