無歯顎者の口腔に装着されている全部床義歯の多くが著しく不適切な床外形をしており、特に下顎義歯にこの傾向が著しい。正しい印象採得の技術は今世紀初頭から明らかにされているが、多くの全部床義歯補綴に関する成書にはきめ細かなフォローに至るまで明示されていない。本書は、解剖学およびそれに基づく印象技術はもちろん、従来の成書には見られなかった患者の心理状態や取り扱い方にまで及び、総義歯は患者と一体になって作り上げるものだという観点に立って書かれた印象採得のためのユニークな書である。
わが国の創造的自主技術の開発には基盤技術を育てることがポイント。情報・材料・エネルギーの専門家が“開発動向”と“将来展望”を解説。
エネルギーの枯渇と環境の汚染が指摘されている現在、無限にふりそそぐ太陽の光と熱をいかに効率よくとらえ、利用してゆくかが、将来のエネルギー問題を解決する大きな関心となっています。本書は、近年の急速な技術的進歩とともに実用化されてきた太陽エネルギー利用の現状と将来について、光・熱の直接的なエネルギー化はもとより、光合成、波力・風力利用などにわたり解説したものです。
電池は現代文明の隠れたる主役である。小は体内に埋めこまれた心臓ペースメーカー用の電源として、大は船を動かし宇宙船を制御するパワーをもつ。エレクトロニスク製品や情報産業は、電池の存在なくしては成りたたない。200年前、イタリアのガルバニが二つの異なる金属が起こす発電作用を、動物電気と勘違いしたことをスタートにした電池は、今日、驚くべき能力とさまざまなスタイルをもつ“コードレス時代の旗手”に変身を遂げた。さて、それでは、この古くて新しい“ブラックボックス”の中では何が起っているのだろうか?
ゼロ成長の恐怖から脱出するには、「ハード充足」突破の内需創造しかない!いままでの経営戦略では企業は生き残れない。世界第2の巨大市場日本で「売れるネタ」は何か。隠れたニーズに応える有望商品を見抜く目が今こそ求められる。
本書は、大学の一般教育課程における化学の教科書ないし参考書である。化学の基礎となる通論とともに、無機物質および有機化合物の簡単な記述を含んでいる。高等学校で化学未履修でもよく理解できるように工夫されている。