本書では、これからの21世紀の脱工業化社会で民生用のエネルギー消費の比率が増大するなかで、日本の都市の基幹的エネルギーシステムとして、欧米の寒冷地型のコージェネレーションシステムより、高効率化された集中発電・広域電力供給方式とヒートポンプシステムの組合せ方式のほうが、はるかに省エネルギー的で、かつ省資源的であり、同時に分散型の自然エネルギー利用の風力発電、光発電などとの整合性もあって、22世紀の本格的な自然エネルギー・再生エネルギー時代に移行するためにもより優れた方式であるという著者の認識をもとにまとめられている。また、本書は日本の高すぎるエネルギー料金、歪んだ料金体系が、合理的なエネルギーシステムの選択を阻害しているだけでなく、国民のエネルギー問題への関心をむしろ阻喪させてしまっているとの懸念から、あえて専門外の問題をも取り扱っている。
本書では、材料表面の電子状態から説き起こし、電気化学ポテンシャルを理解した上、金属や半導体の中での電子のエネルギー状態とその変化に伴う現象を見、それらが反応速度に及ぼす影響を検討し、それが金属や半導体の溶解現象や化学電池の性能にどのように関わっているかを解説した。本書は、材料電子化学を初めて学ぶ大学学部学生を念頭に置き、基礎的事項をできるだけ詳しく述べてある。
本書は、平成14年度の1年間に発行した「理科教育ニュース」「ためしてみよう」「指導者用解説紙面」を縮刷し、活用版として一冊にまとめたものである。
ニッケル・水素電池のみならず、日本では昨今、リチウムイオン電池やキャパシタの実用化にも至り、まさに米国とは対照的に技術進化と実用化が拡大している。さらに燃料電池システムや燃料電池自動車でも日本が先頭に立ったことを考えれば、いかにこれらの領域の研究や技術水準が高いかが伺い知れる。本書は、このような日本の世界最高水準の研究や技術を体系的にまとめたもので、ここに集められた原稿からも、その技術的価値が読み取れる内容で構成されていると考える。
暮らしに欠かせない電気のさまざまな現象とはたらきがわかる!やさしくビジュアルに解説。
本書は2001年11月に発行した「家電製品アドバイザー資格 早期完全マスター2002」を大幅に加筆修正し、新たに編さんしたものです。特に、商品・分野別の出題テーマ・出題範囲を徹底的に分析し、試験突破のポイントを拾い出しました。「家電製品アドバイザー資格」を受験される皆さまが、多忙の中で無駄のない効率的な学習を進められるようにと考えたからです。さらに、出題頻度が高まっているパソコンやデジタル家電、インターネット関連については、最新の技術・サービス動向などの解説も極力盛り込むようにしました。本書は新たに家電業界を目指している方々、既に販売に従事していながらも、さらなるスキルアップを図りたいと考えている方々の参考テキストとしても活用できるはずです。
第2種電気工事士筆記試験の一般問題として出題される重要事項をすべてまとめた。
本書ではIT不況からの回復基調にのる、電池および電池構成材料界の現状と展望をまとめた。一次電池と二次電池の市場動向・メーカー動向、また、大容量・長寿命、小型・薄型・軽量などのニーズに対応する各電池材料の開発動向と市場動向をまとめた。また、今後が期待される、新しいタイプの電池(プロトン電池・ラジカル電池・光二次電池)、キャパシター、燃料電池の開発動向についても併せて解説した。
本書は分子機能材料や素子の開発の現状と将来の可能性についての知見を集約し、様々な分野での実用化、応用を触発、推進するために互いを理解可能とし、シーズを提供することを目的に入れて編集を進めた。この学際領域において国内外で重要な役割を演じている最先端の学者、研究者の賛同を得て、分担執筆をお願いしている。
携帯用の電化製品だけでなく、自転車や歯ブラシなどの日用品にまで、電化の波はおしよせている。こうしたなか、使い捨てにしない、環境に配慮した携帯電源が強く求められている。本書では、さまざまな種類の電池について、発明や改良の経緯を交えて説明しました。種類ごとの材料の違いや特徴も解説。さらに、製品が待たれている燃料電池やキャパシターなどについても解説。話題のオキシライド乾電池にも触れている。電池の過去と未来が、この一冊でわかる。
われわれ人類の生存には、電気エネルギーが必須である。このためには、時間をかけてでも持続可能な発電方式に変更しなければならない。このような背景から火力発電、水力発電あるいは原子力発電だけではなく、現在開発中のものをできるだけ多く取り入れて教科書を作成した。しかし、開発途上のものを説明するためには、そこに至る様々な予備知識や技術を解説する必要が出てきた。そして本来意図した原理原則だけを教える基本的な教科書では足りなくなった。こうして本書は、“地球温暖化の終焉へ向けて”と副題を付し、最新の発電方式をできるだけ多く取り入れた。そして、従来の発電方式はできるだけ原理原則を、また新発電方式にはそれに加え、開発の経緯もわかりやすく書いた。
本書の目的は、アンケート調査、現地インタビュー調査を通じて、日本企業の新しい中国事業戦略展開の中での在中日系企業における経営改革の現状を分析し、中国事業成功の鍵となる正しい経営現地化政策を提言することである。中国の工業発展は、北京市を中心とする環渤海地域、上海市を中心とする長江デルタ地域を中心とする珠江デルタ地域の3地域に展開するが、本書の研究対象は、消費市場として最も発展している上海市とその周辺地域に事業展開する日系企業に的を絞った。
急速な勢いで進むグローバリゼーションの進展と情報技術の発達に伴い、日本企業の経営者は新たな戦略を模索している。本書は、経済発展の著しい東アジアにおける日本企業の経営活動に注目し、現地日系企業の経営者及び日本の関係機関のトップに対するインタビュー・サーベイを中心にその実態を把握し、今後のあるべき姿を論及した労作である。