1997年1年間のクラシック音楽界全般の動向・記録を収めた年鑑。楽界展望・オーケストラ・室内楽・声楽・評論・作曲・オーディオ等21部門に関する1年間の評論、演奏会・楽壇事情の記録、コンクール入賞者等を掲載する「楽界総論」、1万余名の音楽関係人名簿(洋楽・洋舞・邦楽・邦舞)、都道府県別の音楽関係団体名簿で構成される。ほかに参考資料として主要音楽・舞踊関係定期刊行物一覧、音楽著作物使用料規定を収録する。
フルカラーの美しい写真や図版とともに、大陸別に音楽の発生から現状までの変化発展の歩みをたどり、その限りない多様性を楽しむうちに、音楽の普遍性という通奏低音もきこえてきます。
ピリオド系管弦楽法の原典であり、オーケストラの歴史を俯瞰できる歴史的名著。大胆な切り口で管弦楽を変革したベルリオーズと、緻密な分析でまとめ上げたR.シュトラウスのコラボレーション、ついに完訳。
ロシア的なロマンティシズムを心の奥に潜ませながら、抜群のバトン・テクニックで研ぎ澄まされた音楽を作ってきたフェドセーエフ。得意とするロシアもののラインナップは聴き応え十分だ。チャイコフスキーの交響曲では情緒過多に陥ることなく洗練された響きを引き出してくるし、その一方でショスタコーヴィチのダイナミズムにも不足はない。旧ソ連崩壊後にあえて「森の歌」を演奏する、音楽家としての気骨。バレエ曲で見せるチャーミングな表情。何と幅の広い感性だろうと、彼の存在を再認識するに違いない。
ルネサンスから20世紀まで、声楽における言語と音楽の関係をあとづけた初めての本。著者は声楽研究の第一人者であり、各時代から精選した楽曲とその分析は「アナリーゼの模範的実例」として、研究者のみならず声楽家や伴奏者の参考となる。