日本での友情、欧米での成功、ソ連への帰還ー。謎多き奇才の素顔が明らかに!革命のロシアを飛び出し、日本を経てアメリカ、パリへ!久々に戻ったソ連で栄光を手にするが、国家的な批判が彼を襲うーなぜ帰郷を選んだのか?彼を支えたものとは?人気作曲家の知られざる実像を描く待望の評伝!
アルペジョーネとギターによるシューベルトのアルペジョーネ・ソナタ!
19世紀初頭のウィーンではギターという楽器がもてはやされ、1820年頃、ギター製作者のヨハン・ゲオルク・シュタウファーの作る楽器が品質の高さで注目を集めていました。彼はギターをモデルにしながら寸法の大きい、弓で弾くタイプの6弦の楽器を発明。ウィーンの音楽新聞「Wiener allgemeine musikalische Zeitung」が1823 年3月1日号で「ギターレ・ダモーレ(Guitarre d'Amore)」として紹介しました。シュタウファーは「アルペジョーネ」とも呼ばれるこの楽器のための作曲を、ウィーンのギター奏者たちの間で名を知られていたシューベルトに依頼。『アルペジョーネ・ソナタ』が作られました。
フィンランドのマルクス・クイッカとニクラス・メルベリのアルバムでは、シューベルトのこの作品とジュリアーニのフルートとギターのための作品が、アルペジョーネとギターによって演奏されます。
マルクス・クイッカ[1959-]はヘルシンキを本拠とするヴィオラ・ダ・ガンバ奏者です。ガンバ・アンサンブル「ジェイ・コンソート・ヘルシンキ」の音楽監督を務め、シベリウス・アカデミーとエストニア音楽アカデミーで教えています。クイッカは万能の音楽家として知られ、特に「忘れられてしまった」歴史的楽器による演奏を得意としています。ギター奏者のニクラス・メルベリもヘルシンキで活動しています。時代にあわせた撥弦楽器により、ルネサンスから現代まで幅広いレパートリーを手がけています。
シューベルトの『アルペジョーネ・ソナタ』は、ピアノ・パートをメルベリが編曲した「アルペジョーネとギター版」による演奏。ほとんどが16小節で書かれたピアノのための小品集『オリジナル舞曲(最初のワルツ)』は、シューベルトあるいは出版者のアントン・ディアベリがフルートまたはヴァイオリンとギターのための編曲を作ったと言われます。マウロ・ジュリアーニ[1781-1829]は、当時もっとも有名なギター・ヴィルトゥオーゾのひとり。彼の作品から『変奏曲』と彼が編曲した『オリジナル行進曲』から3曲、ロッシーニの歌劇『セミラーミデ』のアリアが演奏されます。(輸入元情報)
【収録情報】
● シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821(1824)〜アルペジョーネとギターによる(ピアノ・パート編曲:ニクラス・メルベリ)
● シューベルト:36のオリジナル舞曲 D.365, Op.9
● ジュリアーニ:変奏曲 Op.84〜フルートとギターのための
● オリジナル行進曲/ジュリアーニ編〜フルートとギターのための
第5曲:プロイセン行進曲
第7曲:スウェーデン行進曲
第8曲:スウェーデン行進曲
● ロッシーニ/ジュリアーニ編:歌劇『セミラーミデ』〜「あの悲しみに沈んだうめき声は」
マルクス・クイッカ(アルペジョーネ/Caroline Zillmann, Meissen 1999 / Bow: Rudiger Pfau, Plauen 1999)
ニクラス・メルベリ(ギター/Gary Southwell, North-ampton 1992)
録音時期:2011年12月2-4日
録音場所:フィンランド、カルペロ、Nordic Audio Labs Studio
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
制作:マルクス・クイッカ、ニクラス・メルベリ
録音エンジニア:マルティン・カントラ
編集・マスタリング:オッリ・オヴァスカイネン(2022年 dBO-studio)
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“死”にフォーカスすれば音楽史の流れがわかる我が秘曲、生涯の1曲に出会える。古代ギリシャ・ローマ時代から現代に至る、哀歌、ミサ曲、レクイエム、葬送行進曲などはもちろん、交響曲、協奏曲、器楽曲、オペラ、歌曲まで、西洋音楽史に通底する“死”の観念ー無から発し、無に還る音楽という芸術の核心をなす作品をお勧めディスクとともに紹介!この世のものならぬ美しい調べ、魂を抉る熾烈な響き、死の恐怖と別離の哀しみを癒す歌…。
●特集
管楽器&吹奏楽のいい音を聴こう
聴いて変わる! 理想の音の見つけ方
国内外の一流管打楽器奏者の多くが「楽器をうまくなりたい、よい音を出したいと思うなら、音楽や音を聴くことが大事」と言います。
今回の特集では「音楽(音)を聴くこと」に焦点を当てて、さまざまな音楽家の考え方や「聴く」場面、聴くことで楽器を頑張っている中高生などが豊かな音楽表現や音楽体験ができるような内容を紹介します。
●表紙&スポットライト
アンドレ・ショッホ(トランペット)
昨年11月、4年ぶりに来日したベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のトランペット奏者として活躍するアンドレ・ショッホさん。2番奏者としてのこと、最近リリースしたソロアルバムのこと、特集テーマの「聴く」ことについても伺いました。優しい気さくなお人柄と、深みと輝きのある響きのトランペットの音色が本当に素敵な方です!
●別冊付録楽譜
8つの民謡による行進曲〜5月のある日、事件は起きた(伊藤康英 作曲)
吹奏楽の“あの名曲”のメロディたちが、楽しいマーチのなかに隠されています。イギリスを中心とした、20世紀初頭の吹奏楽作品入門としてもぴったり。どうぞお楽しみに!
※記事や付録のタイトル、内容は変わることがあります。ご了承ください。
ミンコフスキがヘンデルのオペラ録音に帰ってきた!
コジェナー、モーリー、ボニタティブスら豪華歌手による『アルチーナ』!
ヘンデルの『アルチーナ』は1735年に初演されたオペラで、ルドヴィコ・アリオストの「狂えるオルランド」を原作としたいわゆる「魔法オペラ」と呼ばれるジャンルの作品です。魔女アルチーナの魔法で魅了されその島にとらわれた騎士ルッジェーロを、恋人ブラダマンテが仲間とともに救い出すというストーリーとなっています。ヘンデルは、カストラート・スターのジョヴァンニ・カレスティーニやトップ・ソプラノのアンナ・マリア・ストラーダという当時イギリスで高い人気を誇ったイタリア人歌手を両主役に添えながら、ソプラノのセシリア・ヤングや15歳の少年歌手ウィリアム・サヴェイジといった、後のヘンデル作品には欠かせなくなる気鋭のイギリス人歌手にも重要な役を与えました。このオペラにおいてヘンデルはアルチーナを単なる悪役の魔女として描くのではなく、聴き手の情動を揺さぶりシンパシーを抱かせる、ひとりの人間としての感情表現を与える役柄とすることによって聴衆たちの共感を得ることに成功し、大きな評判を呼び、初演以降何度も上演されました。『アルチーナ』はヘンデルにとって最後のヒット・オペラとなったのです。
ヘンデル作品はミンコフスキの主要レパートリーのひとつであり、『メサイア』や『水上の音楽』など代表的な作品はもちろん、オペラもかつて「ERATO」や「ARCHIV」といったレーベルで主要な作品を録音、それらはほぼすべてが話題を呼び高く評価されていますが、最近では録音から遠ざかっていました。この『アルチーナ』はミンコフスキによる久々のセッション録音でのヘンデルのオペラであり、過去に同オペラを上演しているミンコフスキにとって満を持したセッション録音となるものです。
タイトルロールのアルチーナに、「PENTATONE」レーベルでもソロ・アルバムをリリースしている世界的メゾ・ソプラノ、マグダレーナ・コジェナー、モルガーナに、メトロポリタン歌劇場を中心に活躍する実力派ソプラノ、エリン・モーリー、ルッジェーロに、バロック・オペラでカストラートが担った英雄役を得意とするメゾ・ソプラノ、アンナ・ボニタティブス、ブラダマンテに、過去に小澤征爾音楽塾にも参加するなど世界中の歌劇場で活躍中のメゾ・ソプラノ、エリザベス・デション、オロンテに、ミンコフスキ指揮のバッハ『ヨハネ受難曲』に参加していたバロックを得意とするテノール、ヴァレリオ・コンタルド、メリッソには、古楽の分野で活躍目覚ましい若手バス、アレックス・ローズを起用。そして、初演時には少年歌手が歌ったというオベルトには、ボーイ・ソプラノとして世界中で名声を博し、現在はカウンターテナーに転向して活躍中のアロイス・ミュールバッハーが歌っていることも見逃せません(彼は2010年にミンコフスキがウィーン国立歌劇場で『アルチーナ』を指揮した際にもボーイ・ソプラノとしてオベルトを歌っていました)。すべての役柄に最高の歌手が起用された、実に豪華なキャスティングと言えるでしょう。
オーケストラは、マルタン・ジェステルのル・パルルマン・ド・ミュジクやエルヴェ・ニケのル・コンセール・スピリチュエルなどフランスの著名な古楽グループのトップ奏者を務めたバロック・ヴァイオリンの名手アリス・ピエロがコンサートマスターを務め、ミンコフスキのタクトの下、実力派ぞろいのピリオド楽器奏者たちをまとめあげています。また世界的リュート奏者、今村泰典がテオルボで参加している点にも注目です。
ミンコフスキにとって久しぶりのヘンデルのオペラ録音となる今作は、ヘンデル録音史そしてオペラ録音史に新たな歴史を刻むことになるでしょう!(輸入元情報)
【収録情報】
● ヘンデル:歌劇『アルチーナ』 HWV.34(1735) 全曲
アルチーナ(魔女)/マグダレーナ・コジェナー(メゾ・ソプラノ)
モルガーナ(魔女、アルチーナの姉妹)/エリン・モーリー(ソプラノ)
オベルト(ブラダマンテの従兄弟の息子)/アロイス・ミュールバッハー(カウンターテナー)
ルッジェーロ(騎士)/アンナ・ボニタティブス(メゾ・ソプラノ)
ブラダマンテ(ルッジェーロの恋人の女性騎士)/エリザベス・デション(メゾ・ソプラノ)
オロンテ(アルチーナ側の将軍)/ヴァレリオ・コンタルド(テノール)
メリッソ(ブラダマンテの師)/ア
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20世紀の最も活動的で影響力の大きい音楽家であり並外れた人間であったトスカニーニの、非凡な生涯とキャリアを描いた全く新しい伝記!
ポップミュージックの愉悦と芸術性を同時に体験できる圧巻のライブ
2023年6月からスタートした佐野元春 & ザ・コヨーテ・バンド「今、何処 TOUR 2023 」。
新たな名盤と称される最新アルバム「今、何処( WHERE ARE YOU NOW )」を中心に、演奏、音響、映像、照明、リリックなどを融合したポップ・アート・ショーとして展開。
ポップミュージックの愉悦と芸術性を同時に体験できる圧巻のライブだ
最新型佐野元春のライブ音源をここに集約。生産限定盤、ファン必携のパッケージ
時代を超えた永遠のロック & ロール。
2023年9月3日に行われた東京国際フォーラムでのライブ音源を、ライブ・アルバム用にミックス & リマスタリング。
「銀の月」「クロエ」など、新たな名盤と称される最新アルバム「今、何処( WHERE ARE YOU NOW )」を中心のセットリスト。
新たなアンセムの誕生。感動が極上のライブ・サウンドで蘇る。【発売元:(株)エムズファクトリー音楽出版】【レーベル名:DaisyMusic】
▼アーティストプロフィール
東京生まれ。1980年3月にシングル「アンジェリーナ」でデビュー。
83〜84 年のニューヨーク生活を経た後、DJ、雑誌編集など多岐にわたる表現活動を展開。
『スウィート 16』(1992)で日本レコード大賞アルバム部門を受賞。2004 年に独立レーベル「DaisyMusic」を始動、
その後も音楽的実験に溢れたサウンドと時代を射抜くリリックが融合したソングライティングで常に時代の最前線に立ち続けている。
web3・メタバース法律実務書の決定版!知財法、金融規制、消費者法、租税法、労働法、個情報等、様々な法分野に関してweb3・メタバースで生じる問題につき、各分野に精通した弁護士陣が横断的かつ体系的に解説。ビジネスシーンごとに整理された各論部も充実した、新時代のビジネスに必携の1冊。
学校音楽教育には、制度が採用する「教授ー学習」の枠組みを超えたダイナミックな「生きた姿」が存在する。そこには新たな「教育」のポテンシャルが内在している。本書は、従来の教育が「当たり前」に前提してきた一方向的、単線的、均一的なカリキュラム観や知識観、学習観を、教師と児童生徒の「経験」の構成過程から問い直す。14の論考によって、「文化」としての学校音楽教育という新たな側面を浮かび上がらせた挑戦的研究の書!
“ミュージシャンズ・ミュージシャン”の代名詞、EJのキャリアを綴った特集本がアップデート!!2016年に刊行され大好評を博した“テキサスが誇るギター・ヴァーチュオーゾ”エリック・ジョンソンのスペシャル・ブックが、御大の生誕70年を記念して新装登場!前書以降に蓄積された『ヤング・ギター』誌8年分のコンテンツの他、発掘インタビュー&書き下ろし記事を多数加えた濃密な内容はファン必携!!
音楽理論を勉強しながら文法理論を遠巻きに眺めていると、言語のからくりの本質が薄らぼんやりと見えてくる。そして、文法理論を研究しながら音楽理論を至近距離で凝視していると、音楽のからくりの本質がわかってくる。音楽理論と文法理論には、異なっているところがもちろんあるが、それ以上に似ていると思われるところがあちらこちらにある。本書では、この「似ていると思われるところ」をわかりやすく解説する。