増えつづける摂食障害の大部分は、内科の外来を受診している。この疾患は、その段階での対応がきわめて重要である。そのために本書では、こうした現状をふまえて、本疾患の診断と治療のうち、内科医に「できること・すべきこと」を簡潔にまとめた。
本書は摂食障害治療の第一人者として重症例・慢性例と取り組んできた著者が、おのずと到達したその治療の「こつ」を、余すところなく披瀝するものであり、摂食障害という病気に苦しむ本人と家族をともに援助するという視点から書かれた、実践的な臨床書である。
大家族に育ったキタキツネの子は立派に独り立ちし、一人っ子のタヌキの子は有り余る愛情で死にかけた。さて人間の子は大丈夫でしょうか。旅行者が善意でやるスナック菓子がキタキツネを死にいたらしめ、人間が季節外れの物を食することで公害をまきちらし、動物達を苦しめている。37年にわたって野生動物の声を聞き続けてきた竹田津実が、病んでいる人間社会に、彼らの切実な伝言を伝えます。「今なら人間も大丈夫ですよ。」
本書は、日本水産学会シンポジウムの記録をとりまとめたものである。健康に対する水産生物由来の機能性成分の医学的解明とその利用、および関連する研究方法とその成果が簡潔に記載され、その分野の最新の状況が述べられている。
大食漢も美食家も、偏食家もわれわれの「胃袋」の中味には興味津々!!伝統的食材、新しい食品、文豪・食通の愛した珍味などなど、料理の雑学をクイズ形式で紹介。
「傷ついた野鳥育ててー里親ボランティア募集ー」、そんな新聞記事がきっかけで、動物好きの主婦が、「傷病鳥獣」の保護ボランティアを始める。「傷病鳥獣」とは、巣から落ちた野鳥のヒナ、病気やケガや迷子などで保護された野生動物たちのこと。自然保護センターで研修を受け、獣医の先生や先輩ボランティアの力を借りながら、ムクドリやムササビの里親として大活躍。保護ボランティアとして日々学んでいく著者が、「野生動物とのつきあい方」について考えていく様子を含めて、楽しく綴る。
老化とは成熟に達した後にくる加齢変化です。年をとれば、身体の多くの機能が落ちてきますが、脳の結晶性知能のように必ずしも低下しないものもあります。言ってみれば、若い時とは違う状況になってきただけのことで、老化イコール障害を意味するものではないということを理解するための本です。
映画音楽の大御所ルグランがサティの作品を演奏した興味津々のアルバム。ルグラン自身この録音は最高に楽しんだというが、各曲を手の内に収め、すっかり自分のものにした自由自在な演奏だ。音も軽く、ノリも良く、素敵なサティのアルバムが1つ増えた感じ。
本書では、幻覚妄想状態やうつ状態などの精神症状を呈する患者への対応の仕方はもちろんのこと、精神症状は明確ではないが、心理的問題が関与していると推測される患者の心の問題にも焦点をあてている。一般臨床にみられるさまざまな心の問題について、わかりやすく、現場の臨床医やナース、そして医学生、臨床心理士、ソーシャルワーカー向けに解説した。
消化器科医などの内科医に必要な心身医学の基本的知識やトピックス、消化器心身医学の臨床的課題、症例検討での具体的な事例ーこれらについて考察を加えていく。
本書は、日本の、変化に富んだ四季の移り変わりと生活の陰影の中から生まれる、さまざまなつぶやきと動作の表現を英語にして、1月から12月まで12の章に分けて掲載したものです。単身者のつぶやきが多かった既刊の4作に比べ、本書には、夫婦、親と子、親戚・近所付き合いなど、さまざまな人間関係にかかわる表現が、各月の基本編の次に、応用編として取り上げられているのが特徴です。
食は狂気か?獅子文六、内田百〓@6BE1@、徳田球一、志賀直哉、愛新覚羅溥傑ら二十の胃袋から透かし見えてくる、偏奇、狂躁、そして至福。不変にして普遍の痛快食談。
とびきりうまい新鮮野菜を肴に一杯、そして仲間と鍋パーティー。深く大地を耕せば、「農耕民族」の血がさわぎだす!?読んで楽しく、始めてみればなお楽しい至福の一冊。人生、これに勝るものはない。
奈良のおいしいお店250店掲載。
個人の遺伝情報が規定しているのは、その人が肥満になるかどうか、というよりは、その人の体重や体脂肪量だ。実際、太っている人がダイエットをしても思うように体重は減らないし、逆に、痩せている人が太ることもむずかしい。ヒトの遺伝子は、体重が規定された値になるように、食欲やエネルギー消費量を調節している。遺伝情報による体重調節のメカニズムが解明されれば、われわれの体重を自由に設定できるようになるかもしれない。では、どのような遺伝子が、ヒトの体重や食欲をコントロールしているのか。また、肥満の問題で、環境のおよぼす影響はどのように評価されるのだろうか。著者は、肥満遺伝子を発見したロックフェラー大学の研究グループに、1996年より加わった。それ以来、医学の中でもっともホットな分野である肥満研究の最前線に身を置いてきた。本書では、肥満を対象にした遺伝学の現状と今後の展望を解説する。
改訂にあたり、執筆者に、内容的にup to dateのものにすべく努力いただき、ベッドサイドで本企画に適切な症例をpick upし、新症例への入れ替えも行われた。また、新たな専門家に加わっていただき、甲状腺腫瘍、悪性腫瘍による高カルシウム血症、骨粗鬆症、副腎偶発腫瘍、インスリノーマ、多嚢胞性卵巣症候群、神経性食欲不振症の7症例を追加し、内分泌の臨床を幅広くカバーできるように努めている。