戦後関西能楽界の動向を明かす具体的な記録。京都観世会館在職30年の著者が、能に関して広く筆を起こした多彩な“関西能楽誌”。
河内金剛寺の存在を通して寺辺一帯の中世的世界に迫る。天野山金剛寺は承安二年(1172)に高野山の別院として開創され、南北朝および戦国の内乱をしたたかに生きぬいた一山寺院である。本書は南朝中心史観の呪縛を脱して、金剛寺を核とした寺辺一帯を中世地域史に位置づける初の試みである。
噺の復活と創作、演出をめぐる論文・随筆・随談。「『そってん芝居』の考察」も新収録。
上方落語と寄席囃子をめぐる論文・随筆・随談。独演会の記録で辿る「わが落語遍歴」も新収録。
豊潤なる上方の文化を語り尽す。錚錚たる文化人との対談、洗練された筆致の随筆。主な出演番組の記録も、初めて収録。
大坂文化の総合的研究(上方歌舞伎、上方の出版、歌謡、浮世絵、相撲、俄、見世物他)を咄家(落語家)が関わった流行唄の年代考証に駆使し、謎多き上方落語の時代に新たな光を当てた。
眠れる豊臣期大阪城と城下町の姿がここまで分かった。文献史料、絵図・地図、発屈成果、地中ボーリングデータ、レーザー計測結果などを駆使し、天下人・秀吉の城づくりに迫る。
「え?上方に浮世絵があったのですか?」熱狂的歌舞伎ファンが、上方の人気役者が、熱気を帯びて飛び出してくる。こんな浮世絵が他にあっただろうか。
陽気で賑やかな上方落語の世界へ。口演映像と解説を一冊に収めた格好の入門書。
18世紀を象徴するヘア&メイクのテクニック。マリー・アントワネットのあの髪は、どうやって空高く結い上げられたのでしょうか。18世紀の女性たちのあのボリュームたっぷりな縮れ毛はどうやって作られたのでしょうか。本書は、ジョージ王朝時代の美に関する疑問にすべて答え、あの髪型の再現に必要な事柄をすべて伝えます。まず、ポマードと髪粉を作る方法と、ヘアスタイルの完成度を一段階上へと高めるための正しい付け方を学び、次に、バックル、ヘアクッション、パピヨット・ペーパーの世界に飛び込んで、18世紀に忠実なスタイリング方法を学びます。結い上げた髪には、フランス風のナイトキャップから、シルクのボンネット、シンプルかつエレガントなシフォネットまで、18世紀らしい帽子やヘッドドレスで髪を飾ります。本書の著者、ローレンとアビーが経営する「アメリカン・ダッチェス社(American Duchess Inc.)」は、歴史に忠実な婦人靴を販売しています。アメリカン・ダッチェス社の靴やアクセサリーは、テレビドラマや映画にも採用される完成度の高さです。ふたりが案内する本書を手に、まるで18世紀の肖像画から抜け出したかのような気分を味わってみませんか。