いとおもしろき近世大坂の怪談。恐怖と笑いの物語。
「天下の台所」と呼ばれ、かずかずの豪商・富商を生み出した日本第一の商都大阪。そこは、京都よりも古い歴史を誇り、近松・西鶴・秋成の活躍した第一級の文化都市でもあった。『摂津名所図会』から90図を収め、活気溢れる大阪の歴史・風俗・年中行事・商いを懇切に解説した。
京都・大阪四十余年の東男、鉄の胃袋・石毛直道が京都・大阪・神戸 関西の食の真髄を語り明かす。
他の落語本では見ることのできないネタが満載。滅んだ落語のほかに、東京からの移植ネタや、文我代々(初代〜三代目)の速記も収録。目で追うだけでも想像が膨らんでくる、上方落語の新たな展開を予期させる待望の書。
人間国宝・桂米朝演じる上方落語の世界。第三巻は、「愛憎模様」。渦巻く愛蔵、とまらぬ色気。人間というものの濃さ、面白さが炸裂する。けれどもそこは落語、時代に練られて生き残ってきたかろみを兼ね備えたものを、本人による口上を添えて、堪能していただく。
人間国宝・桂米朝演じる上方落語の世界。第四巻は「商売繁盛」。商売の都にふさわしい商人の心意気や、珍商売の数々。落語を通じて上方の経営哲学を知り、ビジネスを学ぼう?という一冊。
ますます円熟する上方落語の第一人者、桂米朝の落語の世界。第六巻は、「事件発生」。すわ事件発生!日常に波紋がおこったその時こそ、本当の人間の姿が現れるものだ。そこに起きるさまざまな人間模様。
人前で笑われることを恥とし、人格を磨いた上方町人。歌舞伎・文楽・狂言・落語、四人の人間国宝を通して、そんな風土に生まれた、粋で洒脱な上方芸能の魅力に迫る。
調略上手の家康に大坂城を奪われた石田三成は、佐和山城に退く。家康による近江諸城への反攻が開始されると、三成は丹波・亀山城の確保を狙った。しかし、自ら出陣したものの、城を陥落させる前に、大坂から後詰めの軍勢がやってきてしまう。井伊直政や榊原康政らを相手に難戦する石田勢。家康の軍勢接近の報を得るに及んで、挟撃を恐れた三成は、己の本領である筑前に戻り鎮西を成し遂げ、西海道から大兵を催して上方へ上る策に切り替えた。そのためには、日の本最強の兵を擁する島津を倒さねばならない。ここに、三成畢生の大勝負の幕が切って落とされた。
上方落語と寄席囃子をめぐる論文・随筆・随談。独演会の記録で辿る「わが落語遍歴」も新収録。
薩摩の強豪・島津氏を降した石田三成は、真田信繁こと滋野幸村の献策を得て、加藤清正が包囲する、立花宗茂の居城・柳川城に向けて進軍し、壮大な罠を仕掛ける。三成憎しの一念に凝り固まった清正だが、三成配下の人材の豊富さと、三成自身の真摯な姿勢に感銘を受ける。また、徳川家康の陰謀の証拠を突きつけられた清正の心は、激戦の末に大きく揺れ動いた。一方、大坂に座す家康は、島津敗れるの報を得て、次の手を打った。東国では、真田昌幸や伊達政宗が蠢動を始める。家康を豊臣家の膝下に従えるべく、西海道の兵を糾合し、果たして三成の東上は成功するのか。