武家もそろそろしまいだなー幕末、京の公家達は武家の実体を知ることが急務になった。朝廷の秘命を帯びて江戸下向する公家密偵使、高野則近。従うは大坂侍百済ノ門兵衛、伊賀忍者名張ノ青不動。甲賀刺客との凄惨な血闘あり、風雅な恋あり、面白さ抜群の傑作長篇。
この本では、上方落語の楽しさや演じるための方法などを桂米團治師匠自身が登場して紹介してくれます。さあ、この本を読んで、みなさんの学校でも、学校寄席に挑戦してみてはいかがですか。そうしながら、日本の文化をしっかり受けつぎ、きちんと伝えていきましょう。
桂枝雀の速記シリーズ第三弾は「けったいなやっちゃ」。「こんなやつ、おらんで」…ありえないような人物も、上方爆笑王・桂枝雀の口演にかかれば、すぐ隣にいそうな、リアルな人物として浮かび上がってくる。「宿替え」「青菜」「高津の富」「池田の猪買い」「崇徳院」「饅頭こわい」「鷺とり」「子ほめ」「蔵丁稚」「住吉駕籠」「八五郎坊主」「義眼」を収録。
町辻や門口、祭礼などの場で、名もなき漂泊の民によって語られる門付けの芸、大道芸となった説経は、ささら、鉦、羯鼓などの鳴り物を背景に賑やかにしめやかに、語り手が熱をおびれば聴衆も固唾をのんで見守る大衆芸能へと変貌を遂げた。悲劇の美少年「しんとく丸」が問わずがたりに語る母とは何か。愛とは何か。心の眼で何を見るか。説経節が残した問いかけに、あなたはどう答えますか!?
古典落語に登場する上方の名所を、狐狸窟彦兵衛と笑福亭純瓶がご案内。読むだけで歩いた気がする、落語を聴いた気がする、お得な本です。もちろん、本書を片手に散策に出発!というのも行動派のあなたにピッタリ!とにかく、これであなたも落語通で大阪通になれるでしょう。
大阪の中の大阪の町・道修町12の特色をあげ、いろんな人から昔のゴシップを集め、意外な船場道修町の顔を紹介する。
本書は『上方文化講座 曾根崎心中』につづくシリーズ第二作。文楽界の名手たちと文学研究科スタッフが『菅原伝授手習鑑』「寺子屋」の世界を鮮やかに照射する。
「集団の中」で交流する近世文化人の存在を捉える。本書では、作者(上田秋成・建部綾足・荒木田麗女)、学者(本居宣長・伊藤東所)、文人(蒹葭堂)、歌人(賀茂季鷹・大田垣蓮月)、役者(七代目片岡仁左衛門・二代目嵐雛助)、画家(曽我蕭白)等を取りあげる。しかし個々人を選び極力その人の生涯を追求することはしていない。その人の師弟・交友等に注目し、集団の中で交流する存在として考察した。意外な繋がりに気づくことで、視野は広がっていく。
浮世絵とは当時の風俗を描いた絵のこと。一般的には「版画」のイメージがあるが、本書では世界に一点しかない、肉筆(絵師の直筆)の浮世絵を収録。