太古の日本人は何を食べていたのか?たとえば塩。塩は、この列島の海辺に棲む人たちの気長な作業から生まれ、当初から変わらず「シホ」と呼ばれて来た。貝や魚や菜はどうか。肉・栗・豆・米・餅・酢・酒は?日本書紀・古事記・万葉集などの古代文献は、恋愛や世継ぎに関する記述の豊富さに比べ、「食」への言及は希だが、そのわずかな記述を手がかりに、豊かな海山の幸に恵まれた日本の食の遠源に迫る。
文化功労者・桂米朝演じる上方落語の世界。第五巻は、こわいこわい、そして不思議な落語を集める。江戸落語の怪奇物との味わいの違いをご堪能あれ。「猫の忠信」「仔猫」「狸の化寺」「狸の賽」「怪談市川堤」「五光」「景清」「紀州飛脚」「夏の医者」「べかこ」「ぬの字鼠」「天狗さし」「稲荷俥」「足上がり」を収録。
人間国宝・桂米朝演じる上方落語の世界。第三巻は、「愛憎模様」。渦巻く愛蔵、とまらぬ色気。人間というものの濃さ、面白さが炸裂する。けれどもそこは落語、時代に練られて生き残ってきたかろみを兼ね備えたものを、本人による口上を添えて、堪能していただく。
京・大阪の風土と人々によって育まれた上方伝統芸能。インタビュー多数掲載。
情の世界、それが上方歌舞伎。古稀を迎えて、いま語る、上方のをんなの真髄。
本書は、英文ライティングの力を身につけたい人のために書かれた実践的な本です。興味をもってトレーニングが続けられるように、日記とEメールという親しみやすい2つの表現方法を選びました。本書で扱った例文はすべて、学生、社会人、主婦、そしてリタイアされた方など、さまざまな立場や境遇の方々に十分活用していただけるように工夫してあります。日記編、Eメール編それぞれ40テーマ、計80テーマは多岐にわたり、また多種多様な表現を使っています。ただし、本書は日記やEメールの書き方を紹介するものではなく、文章そのものの書き方、そして書きたいことを書くためのポイントを解説するものです。したがって、「より早く」「より正確に」「より自然に」英語が書ける力を身につけるためのトレーニング・ブックとして最適です。
「徳川家康が亡くなった場所は堺市だった?」「大阪の主要道路はなぜ一方通行なのか?」「えっ、大阪の地下鉄は鉄道ではなく路面電車扱いだった!?」「なぜ大阪のことを『なにわ』と呼ぶのか?」「数字ではなく、人の名前がついている住所がある」…など、大阪の地理や地名、地図に隠された、意外な歴史のエピソードを紹介。なにわっ子もビックリの、観光するだけではわからないホンマの大阪がわかる雑学ネタ満載の本。
どのような人物が、どのような演奏を行っていたのか。上方と江戸の体系的な歌舞伎音楽史を把握し、日本音楽史、近世文化史を考え直すために。
米朝一門で「リクツ」と呼ばれる正統派が、極上のネタを余すことなく語り尽くします。噺家の世界の「裏側」がわかる(?)コラムもたっぷり掲載。
NHK大阪が収録、上方落語の名演を紹介するシリーズの第3弾。2005年にこの世を去った、晩年は上方落語協会の理事を務めた、四代目桂文紅の熱演の数々をまとめている。2タイトル同時発売。
斯界の第一人者で、人間国宝でもある桂米朝演じる上方落語の世界。本人による解説を付し、江戸落語とはひと味もふた味も違う噺を堪能していただく。第一巻「四季折々」は、今はもう失われてしまった季節感、のどやかさの感じられる落語を集める。
大阪市立大学大学院文学研究科・文学部は2004年度より特別授業科目「上方文化講座」を開設した。本講座は、大阪の地に歴史的に育まれた文化、わけても伝統芸能に光をあて、学問的体系のもとに学ぼうとする試みである。講師として伝統芸能の第一線で活躍する専門家を招き、文学研究科スタッフとの共同作業により授業を組み立てていく。本書は、講座開設の年に行われた「上方文化講座2004-『曾根崎心中』-」の成果をまとめたもの。人間国宝・竹本住大夫はじめ、竹本津駒大夫、鶴澤清介、桐竹勘十郎という文楽界の名手たちが芸の奥義を語り、文学研究科スタッフがさまざまな学問分野から多角的に作品を分析する。文楽技芸員と大学とのコラボレーションにより闡明される近松の世界を、『曾根崎心中』の新注とともに世に送る。