タイ王国最北部のチェンラーイ県のパカー村に、ワライおばさんは娘のキップと住んでいる。いつもユーモアたっぷりで、外国人のハトリ(著者)にもやさしいワライ。でも彼女が、HIV感染者だとは?その重い運命とはほど遠いワライの微笑みに魅せられたハトリは、この村に住むことにするー。ひとが生きるということ、抑圧から解放されて幸せになることとはどういうことなのか、その謎を解くために、若いジャーナリストが、あしかけ3年の歳月をかけて取材したルポルタージュ。
本書は、北極点に立ち、大いなる人類救済の悟りにいたる、ある偉大な求道者の物語である。沖縄県下の全小中学校に、匿名で本と花の種子を自らの足で配りとおし、五年という短期間に、全大陸と世界数十カ国の巡礼を成し遂げるという彼の偉業は驚異であり、奇跡である。そのような生死を賭けた厳しい「行」を行いつつも、彼は家庭を大事にし、両親をいたわり、平凡で質素に生きる、ごく普通の人間でもあった…。この「世紀末の聖者」とも呼ぶべき求道者の生き方をとおして、二十一世紀という新しい「心の時代」に生きる人間の「道」が見えてくる感動作。
鎌倉・室町期から戦国期にかけて、「自由民」として中世社会に大きな地位を占めていたといわれる「道々の人」。彼らに敬われ、その強い組織力に守られつつ、時の権力に抗いながら己の信念を貫いた日蓮の生涯を、ドラマチックに描く。
本書は、一般社会人、高校生から大学生、主婦など広い読者の皆様へ、現代のコンピュータの最新技術や、社会あるいは人とのかかわりあいをわかりやすく解説する。
正派の父と邪教の母から生を受けた張無忌を待ち受ける過酷な試練…。
世界中から97種類のあやとりが大集合。
原著刊行以来13年、世界中の臨床家に多くの示唆を与えてきたユング派分析家の新しい「自己愛障害」論の全訳。日本人に多くみられる抑うつ的な「自己愛」の形を多くの臨床例で明快に詳述。
障害をもったノエルちゃんと、母るりこさんのノンフィクション絵本。どんなに弱くても美しくなれる、そのことに気づくと強くなれる。
著者自身が「素数についての作品」と語っているシリーズ「フジヤマ」、海辺と水中に月面を探したシリーズ「潜る人」、静かな平たい空の広大さと、地に立つヒトのいとしいほどのちいささに、驚かされるような距離感とスケールをもつ「鳥を見る」を収録。
正派同盟軍と邪派明教の果てしなき闘いの渦に身を投じた無忌の運命…。
ロンドンで、つぎつぎにおきる殺人事件。「ホームズの死が、社会にとって、いかに大きな損失だったか、いまさらながら、いたいほど感じられた。この事件も、あのヨーロッパ一の名探偵の観察力と、するどい頭脳があれば…。」となげくワトソンの目の前に、ある日、ホームズが!「ワトソンくん、すまなかったね。ほんとうに。まさかこんなに、きみを、おどろかせてしまうとは…。」小学上級から。
大道詰将棋は攻防の妙技がすばらしいのでひとりでも多くの将棋ファンに知ってもらいたい。大道詰将棋は問題によっては駒余り、余詰があるので実戦向きだ。解説以外にも余詰を発見したらあなたは強い。本書によって真の強者がひとりでも多く生まれることを切に望む。
「好きなことで食べていけたら、どんなにいいだろう」その願いをかなえるために、会社を辞めてイタリア行きを決心した!心細いけれど楽しいこともいっぱいある、異国の地での日々を綴った、ひとり暮らしのイタリアノート。
各種の相談活動やカウンセリングなどの実践活動では、多くのデータの平均値はあまり役に立たない。一人ひとりの具体的な姿を明らかにすることがたいせつである。その方法のひとつが、事例研究法である。事例にはその事例にしかない特殊性があると同時に、その心理の背後にある一般性が極端な形で表現されていると考えることができる。本書は、事例の特殊性の奥に見え隠れする一般性を見いだし、生涯発達の心理を解き明かす試みのひとつである。