遠子と小倶那は双子のように育った。都に出る日、小倶那は誓った…必ず遠子のもとに帰ると。けれども小倶那は「大蛇の剣」の主として帰り、遠子の郷をその剣で焼き滅ぼしてしまった…。「小倶那はタケルじゃ、忌むべき者じゃ」大巫女の託宣を胸に、何者にも死をもたらすという伝説の勾玉の首飾りを求めて旅立つ遠子。だが、ついに再び会う日が来たとき、遠子の目に映った小倶那の姿は…?神代から伝えられた「力」をめぐって、「輝」の未裔、「闇」の未裔の人々の選択を描く、ヤマトタケル伝説を下敷きにした壮大なファンタジー。10代から。
本書は二部構成である。PART1が『フィールドノート「表現」』である。なによりもまず具体的な実践の詳細「フィールドノート」が、いかにも実践の現場に立つ著者ならではのものと言えるだろう。PART2は『表現原論ー試論』。PART1のような、日常的な実践活動を通して、「表現」に関する根本的理論を構築しようとする意図が伝わってくる。まさに、それは実践的試論として位置づくものと言える。
笙野之里で企画している推理ゲームのアドバイサーをたのまれ、夢水名(迷)探偵は桜の咲く里をやってきた。ところが、ついたとたんにとどいたのは、『魔女』と名乗る人物からのメッセージ。そしてすぐに、謎の推理ゲームがはじまって…。『魔女の隠れ里』のほか、雪霊の薮の謎、羽衣母さんの謎もある、名探偵夢水清志郎事件ノート第4作。小学上級から。
おひさまは、そろそろうちへかえろうとしています。きょうはまんまるのお月さまをそらにうかべなければなりません。月のみはりばんたちは、これからそのしたくにおおいそがしです。
歴史を生きる人間の風貌を見据える作家の眼差しで、自らの生い立ち、故郷のこと、そして身辺の風景にふれ、人生のぬくもりを綴る。豊かな情感で時代小説に独自の境地を拓く藤沢文学の魅力溢れるエッセイ集。
海岸を行くトリケラトプスのむれは卵を産んだ巨大ガメ、アーケロンを見つけた。リトルホーンは卵を守る。そこに恐ろしい敵がやってきた。あのダスプレトサウルスだ。幼児〜小学生向き。
出向を拒否して通産省をとび出し民間会社に就職した馬淵英介は若いモデルと再婚する。殺人の刑期を終えた妻の祖母が同居し始めたことから、新家庭はとめどなく奇妙な方向へ傾き、ついに周囲の登場人物がそれぞれ勝手な「反乱」を企てるに到る。-現代的な都会の風俗を背景に、市民社会と個人の関係を知的ユーモアたっぷりに描いた現代の名作。谷崎潤一郎賞受賞。
限定出版ポケット版。どうぶつ島からあたらしい島へそこにはふしぎな秘密があった!出会ってほしい物語。エルマーのぼうけんシリーズ第2巻。
唯識は、中観思想とともにインド大乗仏教の二大学派の一つとして、仏教思想における最高の理論的達成とされる。アサンガ(無着)やヴァスバンドゥ(世親)によって構築されたその思想は、7世紀には日本にも伝えられた。日本仏教の出発点であり、また、ヨーガの実践と深い関わりをもつ唯識思想の本質を浮き彫りにする。
数々の名作絵本を生み出した谷川・和田コンビが32年前に「私家版・限定500部」で出版していた、幻の作品。
幼児〜小学生向き。リトルホーンは草食恐竜トリケラトプスの子。肉食恐竜たちと戦いながら、新天地をめざし南へ旅する冒険物語。トリケラトプスのむれは巨大クレーターに迷い込む。そこはジュラ紀世界だった。巨大恐竜ウルトラサウルスに出会い、ステゴサウルスを守るためアロサウルスと戦う。