まぼろしのオリジナル作品「ムーミントロールと地球の終わり」の完全収録に加え、身寄りのない一人ぼっちのムーミンと、家族との劇的な出会いとを描く、初期2作品を収録。
夢水名(迷)探偵は、雑誌の謎解き紀行の取材で毬音村へ。夜、歩きまわる人形たちのうわさは、ほんとうなのか?人形作家だった栗須寧人は、なぜ人形の塔を建てたのか?そして、その塔で3年まえにおこった謎めいた事件の真相は?-と、シリアスに展開するはずだったが、レーチたち文芸部映画スタッフまでついてきて、いったいどうなる?名探偵夢水清志郎事件ノート第9作!小学上級から。
気鋭の認知心理学者が熱く語る研究の醍醐味。今の研究のトピックがわかり、言語研究の全体像が見えてくる。
5人の求婚者を破滅させ、帝の求婚にも応じないかぐや姫。だれもが知っている話だが、ロマンティックな空想物語と誤解されている物語でもある。古典というストレスなしに冷酷なかぐや姫の全貌を知る本。
「これだけは知っておきたい」700種を精選。1200点以上のカラーイラストで細部までわかる。
ジェイムズ・ジョイス、ウンベルト・サバなど多くの文学者の記憶を秘めた町、トリエステ。このアドリア海沿いの辺境の町への旅立ちにはじまるエッセイは、著者の亡き夫ペッピーノをはじめとする、なつかしき人々との出会いと別れ、いくたびかの喪失をつづる、思い出の記。
岡っ引上がりの半七老人が、若い新聞記者を相手に昔話を語る。十九歳のとき、『石灯篭』事件で初手柄をあげ、以後、二十六年間の岡っ引稼業での数々の功名談を、江戸の世態・風俗を織りまぜて描く、捕物帳の元祖!「お文の魂」「半鐘の怪」「山祝いの夜」等十四編収録。
ご存じ、半七老人が語る捕物談傑作集。著者綺堂が探偵役の半七に「江戸時代のシャーロック・ホームズ」であれと願っただけに、奇怪な事件も、論理的な推理手法で解決されている。捕物帳の原典!「鷹のゆくえ」「向島の寮」「小女郎狐」等十三編収録。本格推理小説と江戸の風物詩が一体となった文学史上の一大傑作、より読みやすく新装刊。
見慣れない記号や難解な数式に泣かされず、文章と図版による解説のみで統計学のエッセンスがマスターできるユニークな統計学への入門書。身近で親しみやすい具体例を基に、読者が自分の頭で考えることで理解していく解説のスタイルをとり、統計学の基本的な諸概念と実際の手法が自然に身に付くように工夫されている。初めて学ぶ人にとってのテキストであるとともに統計学に関心のあるすべての読者にとって含蓄のある「読み物」でもある。
本書は、東チェロキーの山中における著者と祖父母との生活をつづった自伝的な回想録である。1930年代、経済大恐慌下の一生活記録として貴重だが、単にそれだけのものにとどまらず、どんな時代のどんな人にも共感を与えうる人間的な記録に高められている。万人の精神に語りかけ、魂の最深部に訴えかける力を持っている。
本書は、時代に合った企業へと変化する能力を身につけるための処方箋である。これから、効率と柔軟性のジレンマの本質を追求していく。効率を高めるほど、変化するのはむずかしくなる。本書は管理者に、少しだけ効率を落とし、大幅に効果を高める方法を教える。あらゆる変化に欠かせない「ゆとり」とはなにかを紹介。そして、やみくもに効率を追いかけ、あらゆるゆとりを削るのではなく、ゆとりを上手に使う方法を提案する。
雪の朝、ぼくの部屋に、小さな小鳥ちゃんが舞いこんだ。体長10センチ、まっしろで、くちばしときゃしゃな脚が濃いピンク色。「あたしはそのへんのひよわな小鳥とはちがうんだから」ときっぱりいい、一番いいたべものは、ラム酒のかかったアイスクリーム、とゆずらないしっかり者。でもぼくの彼女をちょっと意識しているみたい。小鳥ちゃんとぼくと彼女と。少し切なくて幸福な、冬の日々の物語。
著者綺堂が、長く病に臥せっていたとき『江戸名所図絵』を通読、これが『半七捕物帳』を書くきっかけになったという。人間味豊かな捕物帳の世界を描いて、江戸の風物詩を現代に伝える永遠の傑作!「柳原堤の女」「ズウラフ怪談」「妖狐伝」等十一編収録。推理、怪談小説、新歌舞伎の劇作家として高名な著者の代表作、より読みやすく新装刊。
『半七捕物帳』は、著者綺堂が江戸末期の切絵図をはじめ、古今東西にわたる広汎な史料を渉猟する中から生まれた。簡潔でメリハリのある文体に、江戸文化を身近に感じさせた、探偵小説の先駆的名作!「新カチカチ山」「河豚太鼓」「吉良の脇指」等十編収録。シリーズ第一作発表以来、八十年以上経てなお色褪せぬ歴史的名作、より読みやすく新装刊。
欧米の探偵小説に造詣の深かった著者綺堂は、作品の舞台を江戸時代に置き、四十五歳から六十五歳まで、二十年間を費やして本作品を書き上げた。“捕物帳の教科書”ともいえる不朽の名作、第六巻完結!「廻り灯篭」「夜叉神堂」「二人女房」等七編収録。(全六巻)推理小説として、また江戸の風物詩を伝える作品として名高い名作、より読みやすく新装刊。