王様はなんでもしりとり。家具の並べ方も、料理の順番も。そんな王様に毎日悪戦苦闘している家来たちはある作戦を考えました。3〜4歳から。
いまなお鋭く告発しつづけ、21世紀へと読み継がれた古典。待望の新装版。
黒柳徹子さんがユニセフの親善大使として訪れた、飢餓や戦火、災害、貧困に苦しむ国々。そこで出会った忘れえぬ子どもたち…。私たちがあたりまえと思うことが、けっしてあたりまえでない世界の現実。ここに書かれていることは、とてもつらく、せつないけれど、あなたに知っておいてもらいたいことです。小学上級から。
開業医から大学に赴任して十年余、精神分析学を講じてきた著者が、精神分析学体系と実践的課題の間に著した論考をまとめあげたテキスト。言語的治療という特質を生かして、主にエディプス理論を本質とするフロイディアンの観点を漂い、理論を紹介し、症例を検討する。この参加しながらの人間理解によってたぐりよせられた対象関係の糸は、さまざまな図柄と間柄を織り成し、学派をこえて臨床現場にそのまま生かされる視野の広がりと思考運動を提供するはずである。
「僕」こと鮎川英雄には唯一の才能があった。それは「女を蕩けさせ夢中にさせる」こと。県庁の役人として、熱意はないがそつなく仕事をこなし、複数の女を適宜使いわけて過ごす日々。このまま無難に流れていくかと思えた「僕」の人生は、しかし、叔父・酔助の登場でじわじわと変化しはじめる。「夢と現実の人生を総取っ替えしてもいい」という叔父。いつしか「僕」は叔父とそのニンフェット・鈴村綾とともに無謀な計画に加担することに。果たして「僕」に「大いなる一瞬」は訪れるのか。
近年、台湾では日本統治時代を正しく評価する歴史教育がスタートした。ところが、日本では自虐史観という“虚構”が、日本人から「自信」と「誇り」を奪ってしまった。本書では、「台湾には日本が今こそ学ぶべき“正しい日本史”がある」とする筆者が、「日本人よ、自信と誇りを取り戻せ」と訴える。小林よしのり著『台湾論』を巡る一連の騒動の中で、販売中止に追い込まれた「問題の書」を、この騒動についても大幅に加筆して緊急文庫化。
本書は、童謡106曲・唱歌96曲、収載しています。タイトルがわからなくても、唄い出しから引ける“唄い出し索引”とタイトルで探せる“五十音索引”がついています。全曲に楽譜を併載しています。
まぼろしのオリジナル作品「ムーミントロールと地球の終わり」の完全収録に加え、身寄りのない一人ぼっちのムーミンと、家族との劇的な出会いとを描く、初期2作品を収録。
夢水名(迷)探偵は、雑誌の謎解き紀行の取材で毬音村へ。夜、歩きまわる人形たちのうわさは、ほんとうなのか?人形作家だった栗須寧人は、なぜ人形の塔を建てたのか?そして、その塔で3年まえにおこった謎めいた事件の真相は?-と、シリアスに展開するはずだったが、レーチたち文芸部映画スタッフまでついてきて、いったいどうなる?名探偵夢水清志郎事件ノート第9作!小学上級から。
気鋭の認知心理学者が熱く語る研究の醍醐味。今の研究のトピックがわかり、言語研究の全体像が見えてくる。
5人の求婚者を破滅させ、帝の求婚にも応じないかぐや姫。だれもが知っている話だが、ロマンティックな空想物語と誤解されている物語でもある。古典というストレスなしに冷酷なかぐや姫の全貌を知る本。