若夫婦の山荘に、大雪をついて五人の泊り客、そして一人の刑事がやってきた。折しも、ラジオからは凄惨な殺人事件のニュースが流れはじめる。やがて、不気味なほどの緊張感がたかまり、舞台は暗転した!マザー・グースのしらべにのって展開する、スリリングな罠。演劇史上類をみないロングランを誇るミステリ劇。
原爆投下は、たった一語の誤訳が原因だったー。突き付けられたポツダム宣言に対し、熟慮の末に鈴木貫太郎首相が会見で発した「黙殺」という言葉。この日本語は、はたして何と英訳されたのか。ignore(無視する)、それともreject(拒否する)だったのか?佐藤・ニクソン会談での「善処します」や、中曽根「不沈空母」発言など。世界の歴史をかえてしまった誤訳の真相に迫る。
なにがほしいのか、わからない。なぜ生きるのか、わからない。孤独でこわがりの、19才のテレーズー。ある日、死んだはずのママンとそっくりの女性を見かける。気まぐれで、うわべを飾りたて、神経質だったママン…。テレーズは、ママンのほんとうの人生を探すことで、自分を見つけようとする。でも、ママンが話していた経歴は、みんな嘘だった。探すほどにわからなくなる真実、深くなる謎。たったひとつの手がかりは、ママンが残していったビスケット缶の中のセピア色の写真と手帳…。
各作物ごとに、原産地と伝播、作物としての特徴、生産・流通の現状と課題、生育と生理・生態、栽培の考え方と実際、経営や作業の特徴などポイントを押さえて解説。イネ、麦類、豆類、いも類、雑穀に加えて、油料作物(ナタネ、ヒマワリ、ゴマ)、し好作物(チャ、タバコ、ホップ)、糖料作物(テンサイ、サトウキビ)、繊維作物(イグサ、ケナフ)まで掲載しており、素材事典としても便利。イネでは栽培方法に加えて、生育診断や、収量の成り立ちとその解析まで親切に解説しており、イネつくりだけでなく他の作物の基礎としても役立つ。
国際的な作家古義人の義兄で映画監督の吾良が自殺した。動機に不審を抱き鬱々と暮らす古義人は悲哀から逃れるようにドイツへ発つが、そこで偶然吾良の死の手掛かりを得、徐々に真実が立ち現れる。ヤクザの襲撃、性的遍歴、半世紀前の四国での衝撃的な事件…大きな喪失を新生の希望へと繋ぐ、感動の長篇。
夏休みの宿題もそっちのけで若おかみ業に精をだすおっこ。ある日、“春の屋”に大ホテルチェーンのあととり息子・三木が泊まりにくる。三木に「温泉旅館が大ホテルにかなうわけがない」と言われ、おっこは発奮。このときばかりは、とライバルの真月も協力を約束、二人のユーレイ、ウリ坊と美陽にも励まされ、花の湯の名誉ばんかいに立ち上がる。
なぐり描きをはじめても、無理に形をおしえないでください。
ひとり旅が自由気ままと思うのは早計というもの。ハードな旅の「お伴」は、厳選された品々でなければならない。旅の名人はみな、独自のスタイルをもっている。山下清の下駄や寅さんの革トランクにしても、愛用するには立派なワケがあるのだ。疲れにくい歩き方や良い宿を見つけるコツから、温泉を楽しむ秘訣、さらには土産選びのヒントまで、達人ならではのノウハウが満載。こころの準備ができたら、さあ旅に出かけよう。
脳梗塞、がん、心筋梗塞、高血圧など、怖い病気もシャットアウト。ますます元気になる365+1メニュー。
将棋の勝負は終盤で決まります。ところが、アマチュアの方の将棋を見ていると、定跡に明るい上級者でも、終盤で簡単な三手必死をあっさり見逃すことが少なくありません。一手勝ちの将棋を勝ちきるための、基本的なトレーニングがおろそかになっているのです。実戦ですぐに使える終盤術を徹底的にマスターしましょう。