人を斬ることを生業とする、豊前藩の首斬り役人の家に生まれた与太と、呉服商の次男坊として生まれた佳一。寺子屋の手習い時代からの友である二人は、与太の家道場で剣の腕もともに磨いてきた。時は経ち、次第に世の中は混沌としていく。京都を中心として、徳川の世が大きく変わりつつあったのだ。そんな中、一人は家を継ぎ、愛する人を懸命に守ろうとし、もう一人は攘夷の思想に触発され、脱藩を決意する。別々の道を歩むことになった二人の運命は、どこへ向かうのか。時代に翻弄されながらも幕末を懸命に生きる友情の物語。
空から、梢の向こうから、鳥たちの目に映るものはー。羽毛のチュチュをまとった白鳥のバレエ、魔法のようなハチドリの魅力。キジは草原を駆け抜け、カモは水面を滑るように進み、ナイチンゲールは夜に歌う。鳥の不思議な魅力が満載。100種以上の鳥の美しい写真や緻密なイラスト。鳥の古代史から飛翔のしくみ、さえずりの秘密まで。鳥と人々の文化に関するエピソード。
研ぎ師の荒金菊之助の剣術の弟子・次郎が、同じ長屋に越してきた隠居・庄七の息子・庄吉の素行がひどいと訴えてきた。菊之助は宥めたが、その庄吉が殺しの罪で追われることに。長屋の者のため庄吉の疑いを晴らそうと追う菊之助は、旗本の事件に巻き込まれる。そして、その先にいたのは悪逆非道の剣の遣い手だった。涙溢れる、稲葉稔の原点シリーズ決定版第六弾。
知っておくと野鳥観察がさらに楽しくなる鳥の基礎知識と四季の野鳥たちの生態、そして散歩や旅先で出会える野鳥たちの魅力と特徴をたっぷり紹介!
倦怠感、呼吸苦、胸痛、筋力低下、頭痛、帯状疱疹、ブレインフォグ…その症状は、多岐にわたる。ワクチンを打った直後から著しく体調が悪化。それなのに「気のせい」「因果関係不明」「精神科へ」しか言わない医者。補償する気のない国家。人生を、返せ。
超能力少年として知られたジローは22歳。NYの研究機関で軟禁状態となるが、訪れた天文学者ニューマン、教え子の宇宙飛行士ジムの導きで脱出。砂漠での生活を経て、自らの足で新たな一歩を踏み出す。アメリカの広大な地を遍歴し、先住民の苛酷な儀式に加わり、ゲリラの活動に身を投じ…。旅の果てに彼を迎えるのは。思想、科学などあらゆる分野を包括する「文学の力」を示す傑作が、今再び投下される。
怪談収集家・煙鳥が体験者から聞き取りした怪異を自身で綴るほか、気鋭の怪談作家二人が煙鳥に再取材する形で記す異色の実話怪談集。北海道で起きたヒグマの怪死事件。猟師が目撃した畏怖なる力とは…「チ・コッ・テレケ」、母方の血縁者が何人も同じ夢を見る怪現象。その悪夢の意味は…「襖」、瞼の裏に浮かぶ男の泣き顔。祖母から譲り受けた形見の箪笥との因果…「瞼の男」、東北の集落で年に一度行われる男子禁制の秘密儀式。禁を破って潜入した男が見たものは…「女祭り」、子どもの影に憑いて移動する“かげさん”。かげさんに入られた家からは必ず死人が出るのだが…「ののさまのたたり」他、膨大な取材録の中から厳選した不気味で奇怪な恐怖譚24話収録!
むかし、むかし、鳥たちはみんなまっくろでした。いったいどうして色とりどりになったのでしょう?ある日けがをしてしまったハト。なかよしの鳥たちがいっしょうけんめいはげましますが…アボリジナルの人びとの生きる知恵をあざやかな色彩でダイナミックに描いた絵本。
日本で観察できるかわいい野鳥たちがまるくなった瞬間を収めました。
大江、石牟礼、鏡花、武満、メシアン、ブランショのテクストを読み解く。
19世紀のアメリカ南部。何ものにもとらわれない自然児のハックルベリー・フィンは、ダグラスさんの未亡人の家の暮らしにも、学校の勉強にもうんざり。大酒飲みで、暴力をふるう父親から逃げ出して、黒人奴隷のジムとともにミシシッピー川を下る旅に出るー。「現代アメリカ文学の源流」と言われる不朽の名作を、読みやすい新訳でお届けします!小学上級・中学から。
ロングセラー「日本の野鳥〈全6巻〉」を1冊にまとめ、さらに28種をくわえて内容を一新。バードウォッチングに、家庭に、子どもから大人まで、だれにでも使いやすくした必携の書。子ども〜大人まで。
授業中なので静かにしてくださいー沙鳥さん。声を出さずにテレパシーで会話ができる超能力者・テレパスの芯条くん。超能力といえば聞こえはいいが、実際にテレパシーが通じるのは同じテレパスである沙鳥さんだけ。しかも、その沙鳥さんは授業中に能力を使って話しかけてくるから、さあ大変!あ、また沙鳥さんが呼んでいる…。短い時間でクスっと笑える“朝読”におすすめの日常系雑念コメディ!