領主の娘ワーシャは、精霊を見る力をもつ少女だった。だが生母が亡くなり新しい母がやってきたことで、彼女の人生は一変する。継母は精霊を悪魔と言って嫌ったのだ。さらに都から来た司祭が精霊信仰を禁じたため、精霊たちの力が弱くなってしまう。ある冬、村を悪しき魔物が襲った。ワーシャは精霊を助け、魔物と戦うが…。運命の軛に抗う少女の成長と闘いを描く、三部作開幕。
ぼくは玲衣。小さいころからずっと、この世のものではないものを見てきた。ぼくの使命は、迷える魂たちを、あの世へ送ること。でも、力ずくで送りたくはないんだ。彼らの思いに耳をかたむけたい。だから、超イケメンで頼れる相棒・志郎とともに、ぼくは彼らと向き合う。でも、ある日出会った魂は、だれよりも会いたかったお母さんだったんだ…。第4回青い鳥文庫小説賞金賞受賞!小学中級から。
関わってはいけない不動産、邪悪な何かが棲みつく家と部屋の実話集。興味本位で中へ入ると身内の誰かが死ぬ空き家、澤井家。だが本当に恐ろしいのは…「何でもない家」、ゴキブリが頻出する部屋。洋室から聞こえる泣き声の主は…「歪んだ部屋」、解体業者が屋根裏で見つけた手製の絵本。絵に関わった者に不幸が…「屋根裏の絵本」、前の住人が置いていった姿見に映る影。休日にだけ感じる不吉な気配「日曜日の部屋」、外から見ると2階建てだが、階段がない家。上から聞こえる物音と声に両親は口を噤むが…「あの家のこと」、瑕疵物件を渡り歩くプロでも駄目だった部屋「田沢さん」他、28話収録。
実話怪談の配信者としてネット界で長年暗躍し続けてきた男、煙鳥。その圧倒的な取材力はマニアの間でも評価が高く、彼の語る怪談は文句なしに面白い。一方、決して業界の表舞台に出てこない謎めいた存在でもあった。今回、彼の怪談を本という形に残すべく二人の作家が手を挙げた。吉田悠軌と高田公太。二人が伝説の怪談を再取材、事件のあらましを再検証の上、綴り上げた。全部屋が回廊で繋がる奇怪な古民家の恐怖、新興宗教の信者6人が惨殺された家の怪、施設の老人達だけに見える魔の子供…他、全28話収録。実物の取材ノートも公開、消えない伝説となった恐怖の数々をぜひご堪能あれ。
私たちにとって身近な野生動物である鳥は日本にはおよそ600種、地球上には1万種以上がいるとされています。暮らしの中で見られるスズメやハシブトガラス、春の訪れとともにやってくるツバメ。キーウィやアオアシカツオドリなどの固有種から世界最小のマメハチドリや世界最大のダチョウまで。刺しゅう糸でよりリアルに表現した鳥たちと広がる自然の世界を紹介します。
『ほんわか鳥日和』から5年。かわいい鳥と、ほっとひと息。
鳥の萌え顔172種!
鳥と人との関わりの交点を縦横無尽に行き来する驚きに満ちた15章。
女性関係にだらしないの婚約者から、長きにわたり苦しめられてきた子爵令嬢ティーナ。けれど婚約を解消することは難しく、このまま心を殺して生きていくしかないと諦めていた折ー偶然、出会った男性が彼女に救いの手を差し伸べてくれる。隣国の騎士で公爵家の嫡男でもあるという彼は、見目麗しく頭脳明晰で、非の打ち所がない。住む世界が違いすぎる彼だが、どうやらティーナのことを以前から知っているようで…文庫だけの書き下ろし番外編も収録!
鳥ってどこにいるんだろう?「季節」と「フィールド」から240種の野鳥を逆検索!バードガイド歴30年以上の著者が、鳴き声の特徴や好みの場所など、鳥を見つけるコツを伝授。
身近な小鳥から異国の珍鳥まで華やかで繊細な鳥たちが魅せる!鮮明な写真オールカラー135点。