他の動物の声をまねたり、つがい相手にプレゼンしたり、その振る舞いが適応に果たす役割は?いろんな姿形で多様な暮らしをしている鳥たちを観察していると、たくさんの「なぜ?」が浮かんでくる。かれらがどのように環境に適応して生きているのか、観察はもちろん、遺伝子解析やバイオロギングなど最新の技法を駆使して、つがいで子育てをしたり、托卵したり、道具を使って餌を採るといった鳥の行動をめぐるさまざまな「なぜ?」に迫る。鳥たちの興味深い行動を探る11章。
鳥を愛する絵描きが描いて、鳥を愛する人が読んでくれた鳥4コマ全6巻の中で使われたショートストーリーと描きおろしを加えた1冊。
寒い日が続き、食べ物が少なくなる冬は、生き物にとって、生きるか死ぬかの試練のときです。鳥たちはどのように冬を過ごしているのでしょうか?春、夏、秋とくらべて、ちがいはあるでしょうか?校庭や公園にでかけて、鳥を探してみましょう。わくわくする発見や出会いが待っています。
戦後開発で多くの古墳が破壊され、主要巨大古墳が天皇陵や陵墓参考地とされてベールに包まれたままの百舌鳥古墳群。地元堺市に生まれ育った著者が、みずからの調査と保存運動の体験から、百舌鳥古墳群の全体像に迫る。
鳥の老いって何?老鳥との生活、老鳥のかかりやすい疾患、メンタルケア、看取る日のためにーうちの子、歳をとってきたかな?と感じたら読んでほしい。
謎があった。あらゆる双子は鳥である。パリの博物館でこの言葉に出逢って以来、ぼくはもう一人の分身に囚われることになった。大学入学そうそう、彼に間違えられ、政治的な暴力を振るわれた。ぼくが追いかけているのは誰か。地の果てのマダガスカルに置き去りにされていることに、何の意味があるのか。問題なのはぼくの孤独なのではない。世界が孤独だという事実だ。最初の長編小説。
インドの貧しい家に生まれ、13歳でお嫁に行ったコリー。義母は彼女をこき使い、ついには「未亡人町」に捨て去る…そんな境遇を、キルトに思いをつづりながら明るくけなげに生きぬく少女の姿を描いた感動作。全米図書賞受賞。
横暴な父親と兄に虐げられてきたシーアは、23歳になり、牢獄のような生家から解放されたが自由になれたわけではなく、強いられた結婚という、新たな鳥籠へ移された。夫は、ギリシアの若き海運王、クリスト・カラス。ハンサムで恐ろしく頭の切れる彼は妻の自由への渇望を見抜き、結婚で得られる相続が完了すれば、離婚に応じると言った。シーアはそのときを夢見てクリストの完璧な妻を演じたが、夜ごと夫の愛の技巧に触れ、いつしか思い知るようになる。囚われているのはもうこの身ではなく、心なのだと。結婚式を終えた直後に逃亡を図るヒロインと、美しい妻を逃しはしないと阻止するヒーロー。大型新人作家による日本デビュー作。
人間にとって未知なる視座を持つ滑空者=鳥との、歴史的・文化的な関係を探るー。文学作品に描かれた自然を対象とする環境文学、民族誌として記録されてきた自然を対象とする人類学。その双方の視点から、人間が鳥をどのように捉え、語り、描いてきたのかを探る。人類が地球環境に甚大なる影響を与える時代=「人新世(アントロポセン)」に、人間中心主義からの脱却と、世界/自然とのコミュニケーションを可能にする思考を提示する。
切り株の赤ちゃん「オテサーネク」、妖精にさらわれる「スモリーチェク」、ふしぎな「水の主ヴォドニーク」…ちょっとぶきみでおもしろい、味わい豊かなチェコの昔話。大切に語りつがれる、知恵と勇気に満ちた24話を選びました。小学4・5年以上。
霊が見えるホラー作家・熊野惣介は、担当編集者の善知鳥の異動話を耳にしてしまう。善知鳥本人からの説明がないまま、ふたりはいつもの心霊取材へ。廃墟の水族館に現れる巨大未確認生物や、温泉に伝わる不死身の男の噂話を調べていくうちに、「不死鳥の胆嚢」という謎の薬の存在を知る。やがてある記憶がよみがえった熊野は、善知鳥の前から姿を消すー。熊野のデビュー作に隠された謎が明らかになる、シリーズ完結編!
あなたの愛する鳥は静かで目立たないか、あるいは陽気で派手か、荒々しく叫ぶか、それともピーチクパーチクのおしゃべり好きか。生涯の伴侶ともいうべき鳥たちの世界をいっそう深く楽しむために、鳥学の第1人者ラックが、アマチュア・ナチュラリストに贈る1冊。生態学、進化学、イギリス鳥学の歴史-。本書には、バードウォッチングの秘かな楽しみから始まる、あらゆる研究のヒントがちりばめられている。