近世期における測量絵図の作成法ならびにそのGIS分析に関する17編の論攷を集録した論文集。第1部に収録した8編の論攷ではとくに、藩領全域を対象として測量事業を展開した金沢藩・徳島藩・鳥取藩・熊本藩、それに琉球王国を取り上げて、測量絵図の作成法や測量技術、絵図仕立て法について詳細な検討を加えるとともに、測量絵図の精度についても検証。第2部では、おもには近世城下絵図のGIS分析に関わる6編の論攷のほかに、古地図・絵図のGIS解析法に関わる論攷3編を収録した。