78年から83年までにリリースされた楽曲から厳選したベスト盤。チャートに次々と送り込んだ曲の数々は色褪せることなく、またデビューの頃から、ラテンやサンバ、AORなどのエッセンスを取り入れた曲作りで、すでに彼女の世界ができあがっていることにあらためて驚かされる。
生ギター奏者、押尾コータローのメジャー・デビュー作。ラテン感覚のパワフルな演奏で、グイグイと押していく快感と微妙に哀感が漂うあたりが魅力となっている。坂本龍一やアントン・カラスのカヴァー曲をアクセントにした構成といい、聴き手を飽きさせない。
ダークなポップスから優雅なシンフォニック・サウンドまで変幻自在な楽曲でファンを魅了するALI PROJECT。今作は、クラシカルな部分をフィーチャーしたオーケストラ作品。美しく、どこか懐かしい旋律が魅力だ。
徹頭徹尾「コッキー・ポップ」な13作目、80年発表のアルバムの廉価復刻盤。中味はもちろん、揺れ動く心を描く叙情派フォークだ。彼らの曲とともに青春を過ごしたヒトは、恥ずかしさと甘い思いを胸に、そっとこのアルバムをレジに差し出すことでしょう。
今さらなんだが、ほんと、名曲揃い。ほぼリリース順なのに、妙に流れがいいし。全シングル+新曲2曲ということで、単純にBGMとしても過不足なしにOKだし、まとめて振り返ることで「あれ、この曲ってこんなことやってたんだ」的な再発見も続出。
93年にデビューした女性2人組のユニットがファースト・アルバムをリリース。メロディはオリエンタル調だが、泥臭さはなく、オーケストラとテクノを融合させたアレンジがクリアな印象を与える。ヴォーカルも清々しくのびやかで、いつまでも聴いていたい一枚。
演歌色の濃い唄い方&楽曲だが、(1)(5)と演歌の世界では珍しい杉並文化圏に着目したところが面白い。ただ、楽曲によっては旧来の演歌の残り香が強すぎるかなという気も。網倉一也作曲の(5)(6)などのラインが、今後の展開を感じさせて興味深い。
75年12月発売の通算10枚目のアルバム。本人出演で大ヒットとなったドラマ『悪魔のようなあいつ』主題歌「時の過ぎゆくままに」が収録されたヒット作。ミッキー吉野や大滝詠一、加藤登紀子などが参加。
音楽CDでありながら、同時にコンピュータでディスコグラフィーや動画も楽しめるCDエクストラとしてリリースされた尾崎豊、初のベスト・アルバム。各人各様に感じ入るところはあると思うが、私はヴォーカリストとしての稀有な才能を再確認。
2枚組ベスト・アルバムの続編。16年間の活動の中でリリースした56曲のシングルと216にも及ぶアルバム収録曲の中から本人たち自らのセレクト。隠れた名曲やファン待望の楽曲が満載の2枚だ。
“SQUARE ENIX”期待の『DRAG-ON DRAGOON 2』のサントラ。スケール感あふれる物語が展開する度に、その世界観を荘厳に表現してきた曲をコンパイル。中島美嘉が歌う主題歌「ひとり(シングルVer.)」も収録。
彼女のデビューは74年。78年以降のシングルAB両面を集めた本作は、アイドル的な可憐さを残しつつも、一人のシンガー・ソングライターとして成長する足取りが見て取れる。シングルすべてのジャケをそのまま使ったブックレットを見ながら浸ってください。
コロムビアに在籍した12年の軌跡をたどれる2枚組シングル・コレクション。A面曲を発売順に収録。また、2002年に発売されたBOXには未収録の『アワー・コネクション』作品なども収録。
アニメ『東京アンダーグラウンド』のエンディング曲。楽曲という大きな空間の中で、ノスタルジックな音の調べ達がアンニュイな物語を構築してゆく。聴いてくうちに悠久の世界観へと誘ってゆく。とても幻想的かつロマンティックな新感覚派のアンビエント・ポップス作の誕生だ。★
若い頃からワーグナーを最も得意としていたクナッパーツブッシュが晩年に録音したワーグナー名演集。内面の激しい燃焼を大きなスケールで表現した演奏は、彼の芸術の粋を伝える。
張りのあるダイナミックなヴォーカルが魅力の大橋純子のベスト・アルバム。日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞したヒット曲「シルエット・ロマンス」ほか、全20曲を収録している。
71年のデビュー以来「17才」や「春の予感」などのヒットを飛ばしてきたスーパー・アイドル南沙織のベスト盤。筒美京平による爽やかなメロディと、清純さを感じさせる南沙織の歌声で作り上げる甘酸っぱい空間にドップリと浸れます。初のCD化の曲も10曲収録。