密室から消えた教祖。マンションで発見された首のない死体。犯行声明電話が告げたのは、消息不明の革命家の名。だが、その死にざまは、教祖に送られた脅迫状の通りだった。死んだ男は誰なのか。首はなぜ持ち去られたのか。探偵・法月綸太郎がくりだす推理が事件をさらに複雑化する、多重推理ミステリの名作。
風早の街の駅前商店街のはずれ、古い路地の鳥居が並んでいるあたりに、「たそがれ堂」という不思議なコンビニがあるという。神様が街の人たちの暮らしを見守るために、こっそり開いている店だというのだが、ならば教えて欲しい。どうすればこの街を守れるのか。街の守護神を祭る風早神社の娘、沙也加は願わずにいられなかった。この街にふたたび賑やかな灯がともり、穏やかな暮らしが戻りますようにー。今を生きる人に温かな癒しを贈る人気シリーズ、特別編。
親を見送り、子育てを終えたら、夫の介護が待っていた。「ずんずん老いていました」と口火を切り、「更年期は楽しかった」と振り返る。肩、膝、腰は凍りつき、なくす探すをくり返す。もんもんと考え、るると書く。犬どもを従えて荒れ地を歩く。男が一人、老いて死んでいくのを看取るのは、ほんとうによかった。“あたしの今”を記す秀逸なエッセイに、三編の詩を収録。
夫の様子がなんだかおかしい。不審に思い始める妻に、従者の若者が、主の変化を問いかける。奇妙な振るまいの裏には何があるのか。この家にはなにか秘密があるらしい…。絶えず誰かに監視されているような婚家での生活に耐えつつ夫の謎を探るうちに、若い妻は思いもかけず本物の恋を知るーサスペンスフルな展開と、凛とした女の恋心に心揺さぶられる、新感覚の時代ミステリー。
アンソロジーの決定版。ミステリー、ファンタジー、ホラー…あるリゾート・ホテルを舞台に、20人の作家が描く20色の物語。
前作『印象派』に続き、作・編曲家服部克久が全曲でアレンジを担当した81年発表作。“ラブ・ソング”をメインにトータリティのあるアルバムとなっている。名曲「黄昏迄」を収録。
三日間だけだからとユキに拝み倒され、魂葬屋見習い・千早、同じく使い魔見習い・胡白の認定試験に駆り出された深波。日本語が限りなく怪しい千早(純和風の名前のくせに金髪の外国人!)と魂探知機能が限りなく不安な胡白につきあい、街中を右往左往するはめに。手伝いだけでも大変なのに、夜間禁足令が出ているはずの千早は、夜な夜なひとり街を彷徨い、訳ありの様子で…好調オカルト・ファンタジー第3弾。
レーベルの枠を超えた邦楽ベストの決定版“ゴールデン☆ベスト”シリーズ。人気歌手、麻丘めぐみの幅広い層から根強い人気を獲得している名曲の数々が収められたベスト。彼女の魅力が堪能できる、ファンから入門者にまでオススメの仕上がりだ。
「アイ・ラヴ・ユー」「オー・マイ・リトル・ガール」「卒業」など、尾崎豊の代表曲中の代表曲ばかりを集めた96年発表のベスト・アルバムをリマスタリング。高音質で蘇った名曲を心ゆくまで堪能できる。
パラデール教の司祭・ミーナは、お目付役の怪物・ギーを連れて、怪異の多いことで有名なグメーラにやってくる。「魔王」伯と呼ばれるナリスフレイと対面するも、噂とは違う穏やかな応対に安堵するミーナ。そう、帰る訳にはいかないのだ…あのことを教えてもらうために。しかし、家令のファランドや村人たちの態度にどこか違和感を覚えたミーナは、その夜、ナリスフレイにそっくりで不肖の弟だと名乗るレイヴェンに出会いー!?神々の時代をこえて、今、闇の大地に乙女の祈りの歌が響く。
くぼたまことの爆笑ヒーロー・コミックが原作のTVアニメ『天体戦士サンレッド』のソング・アルバム。劇中で使用された、ギャグ満載の歌もの楽曲をギッシリ詰め込んだ一枚だ。
7年ぶりのオリジナル・アルバムを発表するなど、完全復活を遂げた安全地帯の保存版BOXセット。オリジナル8作にサントラ、ライヴやオフショットを収めたDVDなどをまとめたもので、CD12枚は高音質のSHM-CD仕様。まさにファン垂涎の内容だ。
2009年と2010年のコンサート・ツアーで歌われた音源を収録した、彼女にとって初のライヴ・アルバムで、ベスト盤といえる構成になっている。「Lover,Come Back To Me(恋人よ我に帰れ)」と「五木の子守唄〜リンゴ追分」はCDに初収録。ステージで堂々と歌う彼女の姿を想像させる張りのあるヴォーカルを聴かせる。歌うジャンル、レパートリーの幅広さが客席を満足させている。
作品の鑑定と修復のため、東京総合美術研究所に持ち込まれた古い絵画のなかに、ゴッホの死の謎を解く手がかりが見つかったという。しかし、そのことを“ゴッホです!”というメールで知らせてきた研究員・成瀬いずみが死体で発見される。状況から服毒自殺と思われたが、奇妙なことに彼女の片耳は茶色く染まっていて…絵画修復士の推理が光る驚嘆の美術&本格推理。