これがインターネットの現実だ。よく分かるインターネットの限界と可能性。
十七世紀ヨーロッパの覇権をかけて壮絶な死闘を繰り広げたスペインとフランス-両国の宰相の思想と行動に焦点をあてつつ三十年戦争への介入を通して「国民国家」が形成される過程を雄勁に描く。
街のあちこちに飛び交う不思議なメッセージ-天使の出現を待望する「天使同盟」、救世主を追う「世界救済委員会」、若者たちが熱狂する“伝言ゲーム”の中で天使を求めた友が死んだ。錯綜する人、そして情報。都市伝説の真相を知り、噂を操るのはいったい誰なのか?世紀末の今こそ語られる新感覚ミステリ。
甦る前世の記憶、霊魂の存在、UFO、民間伝承に潜む驚くべき事実の数々…。読む者を怪異と幻想の世界へ誘う現代版「百物語」。
スキャンダルと美意識の間。絵画と批評、美学と政治学が交錯する地点で「近代芸術」の成り立ちそのものを問い直す。
17世紀末、水の都。若きヴィヴァルディが奏でる、絢爛たる悦楽の巡礼-。
『ジークフリート』で愛への熱烈な讃歌を歌いあげた若い二人、ジークフリートとブリュンヒルデ。アルベリヒの呪いによって滅亡を目前にした神々を、二人の愛は果たして救うことができるのか。運命の女神の綱が切れ、不吉な未来への予感が漂うなか、ブリュンヒルデに貞節の印の「指環」を渡し、新たな冒険へと旅立つジークフリート。しかし、アルベリヒの子ハーゲンの奸計が若き英雄の行く手を阻む。忘れ薬を飲まされたジークフリートはブリュンヒルデを忘れ、グートルーネに求婚。彼女の兄グンターと、ブリュンヒルデを結婚させようとする。ジークフリートの裏切りに苦悩し、愛の復讐を誓うブリュンヒルデ…。「ニーベルングの指環」四部作のうち、ワーグナーが真っ先に構想したのがこの第三夜『神々の黄昏』。壮大な大団円に向けて、究極の悲劇が、いよいよ幕を開ける。
本書は、核燃料サイクル施設の、破綻の現実を分析する。
世界を席巻するかに見えるアングロ・アメリカン市場主義こそ、価値の多元性を否定し、経済と社会を混乱に陥れる元凶だ!グローバリゼーションの虚妄と危険性を痛烈に批判し、欧米論壇で話題を呼んだ注目書、待望の邦訳。
呪われた心の闇。ノスタルジックに幻想的に、吸血鬼をメイン・テーマに描く。最新書下し作品を収録した青春ホラー作品集。
残酷で淫らな新・ハードボイルドの傑作誕生。「生け贄」と呼ばれた少女、六本指の使者、仕組まれた都市伝説、殺人レイプビデオ。サントリーミステリー大賞読者賞受賞者が、満を持して放つ愛と欲望の物語。
本書は、ミースという人物を理解するために、ミースの足跡を見ること、ミースの描いたものを見ること、ミースのつくったものを見ることーで、理解しようとするものである。