最後まで“己の美学”を貫き通す者たちがいた-。誇り高き十二の人生。その真髄に迫る。
ー母さま、お顔が怖いよ!-幼き安倍晴明がこの言葉を口にした日から母は消え、晴明の心に闇が残った…。母は妖、父は人間という星のもとに晴明が誕生したのは平安時代。人語を解す不思議な白猫の白虎と貧乏貴族の父と寂れた屋敷で晴明は明るい美少年に育っていた。晴明14歳の時、宮中の陰陽寮(占いや呪術を行う役所)で事件が起きた。金毛九尾の狐に取り憑かれた娘・小野小町の身を案じ、あの世から父・篁が蘇ったのだ。まだ陰陽道を知らない晴明だが賀茂保憲との出会いをきっかけに事件に巻き込まれ…。そして、母と事件の意外な接点から晴明の宿命が明らかに。
「終の住みかは、本物の森の中にしませんか?」終身介護施設の営業マンの言葉に乗り、自然に囲まれた家に向かう老夫婦。彼らを待っていたものはー。表題作「静かな黄昏の国」を含む八篇の作品集。
ナチス政権前夜の伯林と、戦中戦後の聖林で活躍したドイツ系映画監督の巨匠フリッツ・ラング。その全作品を独特の視点、独特の文体で解析する本格的ラング映画論。
暴かれた日本軍機の秘密。未発表写真で綴る太平洋戦争航空戦秘話。連合軍に接収された日本機は、航空技術情報隊“TAIU”によって、いかに徹底調査されたのか!?ベストセラー『日本軍鹵獲機秘録』姉妹編。
ついに“黄昏の時”がやってきた…!ニル・ライアーが不審な自殺を遂げる中、地上では北欧神話になぞらえG・Oたちの『ラグナロク』がはじまっていた。一方、人類の切り札であるヴァルキュリアたちと竜一郎の溝は深まるばかり。世界は、着実に破滅へと向かっていく…。そんな時、ついに真珠は決心する。竜一郎のために、みんなのために、世界を救う、と。そして真珠は心を込めてパウンドケーキを焼きはじめるのだった。激動の第3巻。
没にされた幻のプロローグ。独眼竜政宗にはだかる壁、若き幸村の悩み…。シリーズでは決して語られなかった五つのエピソード。