元財閥海堂寺家のイトコ、山吹、碧、紺、藍の4人で始めたホストクラブ『ラ・フォンティーヌ』は今日も閑古鳥。エリートサラリーマンだった頃の栄光を未だに忘れられない山吹は、ご近所のNO.1ホスト涼が大キライ。派手でナンパで、4つ年下のくせに生意気で…なぜか自分にだけ憎まれ口を叩く嫌なヤツ。でも、嫌がらせでしたキスで、思いがけない涼の表情を見てしまった山吹はー?神奈木智のプリティラブ。黄昏のデートは危険な香り。
「自分が死んでも、水野理瀬が半年以上ここに住まない限り家は処分してはならない」亡き祖母の奇妙な遺言に従い、「魔女の館」と噂される洋館に、理瀬は、やってきた…。華麗なる恩田ミステリー。
苦戦の末、冥王を破ったエルフ・ドワーフ・人間の三種族。平和は守られるはずだったが、ある事件をきっかけに、世界は再び壮絶な闘いに巻き込まれていく…。エルフファンタジー三部作・第一弾。
朝日新聞、共同通信、「サンデー毎日」で好評だった短歌とイラストが一冊の本に。癒しと元気いっぱいの“ビタミン本”です。
「病のごと/思郷のこころ湧く日なり/目にあをぞらの煙かなしも」-27歳の若さで世を去った天才歌人石川啄木の、挫折の生涯と熱い思想の軌跡を辿ることができる歌集『一握の砂』、啄木と同じく寺家に生まれ、彼と共に歩もうとした盟友土岐善麿(哀果)の『黄昏に』、相模に生まれ、自然主義歌人として若山牧水と共に話題を集めた前田夕暮の処女歌集『収穫』。近代短歌が文学の最前線で輝いていた1910年代初めの三歌集。
個人は、生・労・老・死を通じて、日常生活上の様々なリスクや、長命のリスクに対処するため、自助努力はもとより、様々な社会的仕組みを利用し、それに必要な費用を租税や社会保険料で負担している。しかし、自助努力には限界があり、個人がライフ・サイクルを通じて、社会保障制度や福祉サービスに依存しながら、社会的リスクに対応しなければならない機会が増えている。本書は、個人が生涯を通じて出会う社会保障制度や福祉サービスを、単なる制度論ではなく多角的に議論している。
優柔不断で気弱な高校生、江崎和柾は、同じクラスの那菜、枝流というふたりの少女に心を揺らしていた。ある日、和柾は下校中に見かけた枝流を追って入り込んだ路地で、空間に開く異世界との「孔」=「世界孔」を目撃する。そして「世界孔」閉じる「閉鎖師」ユウと出会う。巨大ペンチを抱えた美少女、現存最強の吸血鬼、校庭のソメイヨシノと神隠しの噂。平凡な和柾の日常は静かにひび割れ浸食されていくー。第5回えんため大賞編集部特別賞受賞作登場。
『椿姫』を生んだイタリアの大オペラ作曲家ヴェルディは、自分の個人的生活をほとんど語らなかった。ワーグナーと同年に生まれ、厳しくて頑固一徹。その劇的生涯を、しだいに円熟していく作品群とともに追う。