男は能力喪失を決して認めない。前立腺肥大を救う福音。HoLEPという手術法の体験小説。男の不在証明。
真心影流峡道場の師範代・神森新吾は、三十路を迎え、将来を真剣に考えるゆえの壁にぶち当たっていた。ある日、道場に向かう道すがら武家奉公人・新平が浪人三人組に絡まれているところに遭遇した新吾は、浪人達に師・竜蔵譲りの啖呵を切って仲裁した。これをきっかけに新吾と新平は急速に親しくなる。そんな折、竜蔵の弟子が新平の住まいの近所で流れる不思議な噂を耳にして…。愛弟子のさらなる剣技と人生の熟成を願う師範の、想いやり溢れる目の配り方とは?大人気爽快剣豪小説。
人生の大半を路上で過ごしてきた、ろくでなしの青年・グン。妻・娘とともに施設に入所した桧山優作が、幼い息子だけを置き去りにしたのは何故なのか。心象風景=“道”を歩いたグンは、驚愕の真実に突き当たる…。古より存在する「歩く者」たちと、世界の壮大な意味。圧巻のラストへと導かれる異次元ロードノベル。
元財閥海堂寺家の従兄弟たち、山吹・碧・紺・藍がホストクラブ『ラ・フォンティーヌ』を始めて一年。借金取りだった松浦龍二のアイディアでなんとか借金を返済し、店を盛り上げようと日夜頑張っている。そんな中、四つ年下でこの界隈のナンバーワンホスト・立花涼を天敵と忌み嫌っている山吹は、ふとしたきっかけで涼とキスをしてしまい…。
時代の最先端で闘い続けたヴィリリオの思想的歩み、その到達点。「速度の政治経済学」の提唱を通じ、人類社会の光と闇の実体に迫る。「私たちの今」と「生きる身体」の解放のために。
トゥーエル王国からの刺客を撃退し、新たな大陸への上陸を果たした耀たち。そこで一行を待っていたのはー人間と亜人種が共存する町であった。亜人種との交流を通して、トゥーエル王国が戦争を企おでいることを知る耀たち。強大な戦力を誇る彼らの野望に対抗するため、戦局を逆転させる力を持つ魔法道具が眠るダンジョンに挑むことになる。試練を1つ突破するごとに、魔法道具を手に入れる耀。5つの試練をすべてクリアしたとき、そこで待っているものとは…!?第5回ネット小説大賞受賞作、待望の第2巻!
元『Suntory Quarterly』編集長・織田作之助賞作家が、懐かしき場所と時代を“秀句”で辿る、酒と酒場の文芸エッセイ。
フォークナーの南部、そして今スペンサーの南部。イタリー、カナダと生活の場を移しつつも不変の「心の領域」を求め、絶えず故郷を望む珠玉の女流短篇集。
ー終わりは、すでに約束されている。人類は予言された終末に抗うため、人知れずその要因『刻の黄昏』と、内部に現れる魔人『ペイガン』と戦ってきた。そんなことが世界の裏側で繰り返されるなか、日本の高校生・東雲冬夜は突如異変に巻き込まれ、刻の黄昏に迷い込んでしまう。刻の黄昏でペイガンに襲われた冬夜は、終末と戦う少女・如月御姫に助けられ、事なきを得る。翌日、冬夜が御姫から異変について説明を受けていると、再び刻の黄昏が発生。御姫はペイガンを倒しに飛び出すが、なぜか一介の高校生である冬夜の手にも、普通の人間が持ちえないはずの超常の武器・サクラメントが握られていて…!?