本書では流体の数値解析(数値流体力学)の基本的な部分の解説をていねいに行い、数値流体力学の導入を行うとともに、いくつかの基礎的なプログラムを通して実践的な理解ができることも意図している。さらに差分法による偏微分方程式の解法の入門書という意味も兼ねている。
21世紀のエコマテリアル。木がハイテク材料に変身。第一線の研究者によるウッドセラミックスのすべて。
東京国立博物館保管の印籠・根付は、他にない特色をもった、まことに貴重なコレクションである。これをできるだけ多くの方々に鑑賞していただけるよう、平成2年(1990)以来、本館の第16室に専用の展示ケースを設けて陳列をおこなってきた。ただ、一度に陳列できる作品の数は限られており、全貌を知るには不都合だという指摘が、海外の研究者からもなされているところであった。今回、全作品を網羅した本図版目録の刊行によって、それらの声に応えることができるようになった。
本書では、宇宙開発の分野で得られた科学と技術の成果が、自然科学の分野の進展にどのように応用されるかが示されている。ここで自然科学として取り上げている問題は流星現象である。宇宙ロケット技術の理論と実験による成果を基にして、流星物理の本質に深く迫ることができ、観測データから流星物体の性質を推定するという逆問題も解くことができるようになった。
遺伝的アルゴリズム(GA)のシリーズも今回で4冊目になる。「遺伝的アルゴリズム1」の編集作業開始から10年になるが、その間に、GA研究が、着実に進展し、いろいろな応用を開拓されていることが分かる。今回、「遺伝的アルゴリズム4」では、将来のGAの枠を越えた研究やロボットの行動学習など、新たな分野を中心に最先端でトップレベルと認められる研究を収録した。
本書は、主に医学生の臨床実習に役立つように、診断学の基本、病歴の取り方と患者へのアプローチの仕方、診察の手順、診療手技、身体所見の取り方と意味付け、各種症候の鑑別と検査計画のたて方についてを、具体的に分かり易く解説したテキストである。各項目毎に「行動目標」「キーワード」等を示し、又、図・表を多用して学習の便を図った。「OSCE」や「基準値一覧表」も付した、今日的な新しい診断学書を企図したものである。
化学、高分子化学、生物学、化学工学、材料科学、物理学を専攻する学部学生を対象とする物理化学の教科書。本書では、とくに全体を通じてマクロな現象を原子・分子レベルでいかに解釈できるかということに配慮がなされている。また、多くのトピックスを網羅しているわけではないが、実験手法をつねに意識した記述となっている。
化学、高分子化学、生物学、化学工学、材料科学、物理学を専攻する学部学生を対象とする物理化学の教科書。本書では、とくに全体を通じてマクロな現象を原子・分子レベルでいかに解釈できるかということに配慮がなされ、実験手法をつねに意識した記述となっている。さらに、界面、膜、高分子物質などからなる分子組織系、超分子機械や生命の起源といった従来の物理化学ではあまり取り扱われなかった分野にふれている。
本書では混合物の分析に必要欠くべからざる方法の分離分析法と近年著しく発展した各種スペクトルによる化合物の化学構造解析法について解説した。
本書は、以前出版した『レトルト食品の理論と実際』を加熱殺菌の理論の部分を整理し、できるだけ正確で分かりやすく解説した。また、「食品と微生物」の章では、主な食品微生物についての解説を加え、また読者からの要望に応えて食品由来の病原菌の節を加えた。レトルト殺菌の装置・システム、包装材料の各章では最新の資料・実験データを整理して加え、書き改め、「レトルト食品製造の実際」の章でも、現在業界で進められている実状に即して、多くの実例をのせた。また、最後に、レトルト食品にとっても大事なPL法下での品質保証についての記述も加えた。今回の改訂では、統計資料を新しくし食品衛生法などを改正された法規に差し替えた。また、近年進歩の著しい、電子レンジ対応の透明バリヤー性フィルム、医療・介護食のレトルト殺菌についても付け加えた。
化学、物理、宇宙から生物学、情報科学までを、「エントロピー」の視点から有機的に語り説く。
本書は、魚肉タンパク質の基礎研究、すり身およびかまぼこの製造・流通・保全技術に関する最新の成果をそれぞれの分野の専門家がわかりやすくまとめたものである。
本書は、地圏における水に関する話題(水資源、水環境・水汚染、水災害問題)を網羅的に紹介するとともに、水循環に関わる諸プロセスを地質学・水文学・水理学の観点から説明したものである。