太陽・木星・白色矮星などにみられる金属水素の物理、さらには中性子星やブラックホールの周辺プラズマの物理過程を明らかにする。プラズマ物理学の泰斗による原著を初邦訳。
本書は、光学センサと電波センサの両方による地球環境のリモートセンシングの基礎から応用にいたる広い範囲をカバーしている。
ダイヤモンドの特質についてあらゆる角度からまとめた1冊。宝石関係実務者から結晶学研究者まですべてのダイヤモンドを扱う方に最適です。
本書は、FORTRANを用いて、理論物理における数値計算の方法を学習するために書かれた。宇宙船の航路や天体の三体問題、連成調和振動、地熱発電所など種々のトピックスを取り扱い、多様な技法をマスターできるよう配慮してある。
本書は、東京大学工学部における長年の講義をもとにまとめられた弾性力学の教科書である。全体を通して、まず種々の弾性問題に対する基礎方程式の導き方に重点をおいて説明し、次に容易に解が得られる基本問題についての応用例を示す、という構成をとり、基礎を確実に理解できるよう配慮した。したがって弾性力学の基礎をなすエネルギ原理については、特に詳しく解説されている。
今日の宇宙論の発展のためには、アインシュタインによって提唱された一般相対性理論と、ハッブルによって発見された宇宙の一様な膨張の理論の2つの事象が必要不可欠の要素である。本書は正に、この2つの土台の上に立つ理論を、最近の発展も盛りこんで平易かつ総括的に解説したものである。
本書は熱力学から出発して、統計力学の理論とその基本的応用を説明し、臨界現象の初歩までを扱う。歴史的・論理的な順序にあえて逆らい、熱力学の段階から統計力学の描像を与えることにより、読者が具体的な理解を積み重ねられるよう配慮されている。例・問題では、ヒートポンプなどの熱機関、格子振動や磁性などの固体物理、ボーズアインシュタイン凝縮などの凝集系物理、中性子星などの宇宙物理、クォーク・グルオンプラズマなどの原子核物理など、いずれも現象の本質を捉えた簡潔な解説で、統計力学の広がりを良く伝えてくれる。
16年間の過去問を、覚えやすいように、分野別・選択肢別に整理。選択肢ごとに過不足のない解説が対応。ムリなくムダなく必須事項が暗記できる。
海洋や湾内・沿岸において物質がどのように拡散し沈降していくのかを知ることは、漁業をはじめ海域の生態系への影響を評価する上で重要です。本書はこれらの問題に対する環境アセスメントのベースになっている数理モデルを詳細に解説するとともに、現地での観測手法や水理実験法についても東京湾や伊勢湾の水質改善、発電所からの温排水といった小スケール問題から太平洋循環流等の大スケール問題までを取り上げ具体的に紹介しています。
物性理論から宇宙論・原子核物理まで、幅広い分野からの実例から熱統計物理学の全容を見通す。物理学者の実際の研究の方法に即し、まず鍵となる重要な実験結果から出発して理論の枠組を構築し、基本的な方程式を定式化した後に新しい現象を調べてゆく。丁寧な記述・豊富な図解・さまざまな重要な例と問題によって読者の理解がさらに深まる。