本書は現在の機械工作全般についてこれから学ぼうとする人びとに対して、基本的な事項についてより簡潔にわかりやすく理解できることを重点としている。
本書は、土壌物理学をベースに土壌中での水分の移動、熱の移動に関する基礎的事項、地表面での低い大気層との運動量や熱の接合、豊富な野外実験データなどを記載し、これから水や熱環境問題を研究しようとする初心者にとって多くの情報を提供している。また、本書には理論式の計算プログラムも掲載されており、実際にプログラムを作ってみようとする者にとって大いに参考になるところも多い。
「空気調和設備計画設計の実務の知識」、「給排水・衛生設備計画設計の実務の知識」の実習書・演習書として体系的に編集。
本書は、世界的に高い評価を得ている熱力学の代表的な教科書である。公理に基づく熱力学体系の構築は他に類をみないものであり、熱力学を学び必要とするものにとっては必携の書である。上巻では、まず巨視的な観測から自然に導かれる巨視変数が定義され、エントロピー増大の原理に基づいて平衡状態を定める条件が論じられる。示量変数と示強変数の関係がわかりやすく説明された後、熱機関の効率がどのようにして決められるのかが詳しく説明される。ついで、温度や圧力の示強変数を独立変数とした場合の平衡条件が明快に説明される。この時必要となるルジャンドル変換の説明は、論理的で大変わかりやすく類書には見られない特色となっている。
本書では、地下水汚染から名水の水質に関わる具体的な例を取り上げ、地下水中で生じる物理・化学・生物学的過程をできるかぎり平易に解説することを心がけています。「地下水水質」を軸にまとめあげた、日本では初めての地下水水質の入門書といえます。
本書では、学部上級学年ならびに大学院における講義用の教科書として、また学生、研究者の輪読、独習書として、コンピュータ・シミュレーションの初歩から全体像が把握できるようになるまでを、原理、方法論から計算の実際まで系統的に解説している。もちろん、そのためには古典力学や解析力学、そして統計力学などの知識も必要である。そこで、これまで物理の訓練をあまり受けていない化学を専門とする学生にも無理なく理解できるように、必要な力学については初めから解説している。具体的には、2章と3章で古典力学と解析力学のなかからコンピュータ・シミュレーションに必要な部分をまとめ、また7章〜9章では統計力学や液体論の関連する部分を抜きだして説明してある。
本書は、主としてこれから建築を学び、建築および建築環境を創造することになるであろう建築系の学生(専門分野は問わない)を対象に、建築環境全般を平易に解説するものであるが、知識だけにとどまらず、ものの見方、考え方を学んで頂きたいと意図して企画されている。その意味では、とりわけ建築計画や建築設計の実務者に対する「建築環境工学・再入門」の書としての価値も高いものである。今般、音に係わるJIS改訂に伴う表記法の修正など、多くの場面でSI単位への移行が進行しつつあることもあって、単位の修正を行うとともに、必要箇所を修正して、改めて第二版として出版することとなった。
学部学生向きの物理化学の教科書。化学の基本となる法則や理論をしっかり理解することにより、化学を学ぶための土台を築くことを目的としている。原子と化学結合については、多くの図と表から原子と分子の構造をイメージ的に捉えられるようにし、熱力学については、エンタルピーとギブズエネルギーを中心に、その意味と適用に力点をおいた。付録のCD-ROMには、本書で解説している現象がシミュレーションできるようになっており、また、本書の延長線上にある少し踏み込んだテーマも取り上げている。
幅広い知識が必要な宇宙開発技術について、歴史と現状から解き起こし、力学・軌道計算や熱力学などの物理学的基礎から、機器の構造・材料・設計等とその性能に関する応用までを解説した教科書。ロケットと人工衛星を中心に、開発済みのシステムを例として、具体的に解説し、さらに開発計画も紹介しながら今後を展望する。対象は大学3年生〜大学院1年生。
本書は、著者たちが「技術の創造」をキーワードにして10年間行ってきた講義内容をもとに、「全くゼロからものを考え新たなものを作り出していくには、何が必要で、どうすればよいのか。そして、そのアイデアを現実のものにし世の中に出していくためには、どんなことを考え、何をしなければならないのか」についてまとめたものである。最近問題になっている知的所有権など、権利の確保をするにはどうすればよいのか、についても言及している。
新技術時代に対応した情報を豊富に収載し、最新のデータ・図表をとり入れた。最新のJISを採用し、国際規格(ISO)にも十分配慮している。
最新5年間(1999年〜2000年)に行われたネットワークスペシャリスト試験の問題と詳しくわかりやすい解説を収録。
本書では、電気・電子機能の他、光学機能、機械機能、熱機能、生体機能、放射線機能、防食機能など、機能性塗料のほとんどについて触れた上で、造膜法と硬化法のコーティング法についても解説しており、特殊機能塗料とコーティングの実際技術として、現在でも十分に通用する内容となっている。
本書は、東京都立大学都市研究所の都市社会研究領域における共同研究班のサブ・テーマとして立てられた「生活ストレスとソーシャル・サポートに関する研究」の成果を中心にとりまとめたものである。家庭生活、職業生活、そして社会集団参加や友人関係、あるいは親族や近隣関係などのコミュニティ関係という基本的な生活関係の構造の中で、女性たちが、どのようなストレス刺激やプレッシャーを受けているのか、他方、そうしたストレスを回避・予防したり、軽減したりする力としてのサポート関係をどの方面からどのように得ているのか、を明らかにしたものである。